鬼滅の雲   作:中太郎

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皆さんおはこんばんは!

今回、戦いの描写はありません。
あるのは修行とリア充のみです。

では本編です!どうぞ!


第弐捌話 高め合う仲間

──西暦一九一五年 六月一日 大正四年──

炭治郎たちが胡蝶家に療養し始めて二週間後。

炭治郎と伊之助は今、リハビリのために柔軟・反射訓練・全身訓練を行わされていた。

 

「アオイ。炭治郎たちの訓練の様子見ててもいいか?」

 

「別に構いませんが」

 

しばらくして炭治郎と伊之助がやって来た。ちなみに善逸は骨折のため来れない。

 

「まず、二人に訓練の内容を説明させていただきますね。まず、あちら寝たきりで硬くなった体をあの子たちがほぐします。

 

それから反射訓練。湯飲みの中には薬湯が入っています。お互いに薬湯をかけ合うのですが、湯飲みを持ち上げる前に相手から湯飲みを押さえられた場合は湯飲みを動かせません。

 

最後は全身訓練です。端的に言えば鬼ごっこですね。私アオイとあちらのカナヲがお相手です」

 

「少しいいかな?」

 

「?何か分からないことでも?」

 

「いや、鬼ごっこの後に訓練を加えて欲しいんだ」

 

「訓練を?」

 

「ああ、炭治郎たちに木刀を持ったまま目隠しをしてもらう。そして木刀を俺に向かって当てに来てもらう。その際俺は跳ぶことを除いて、一歩も動かずに避けるというものだ。

 

あ!俺が居ない時はカナエさんに頼んでくれ」

 

「訓練の内容は分かりました。でも何の目的で?」

 

「五感に頼らずに戦えるようにだよ。いざ、五感を奪う能力を使う鬼が現れるか分からないからね」

 

「なるほど」

 

「それと出来ればカナヲちゃんにも参加してもらいたいんだ」

 

「カナヲも?それはどうしてですか?」

 

「炭治郎たちの競争相手がいる方が良いかなと思って、それにカナヲちゃんはカナエさんから聞いたが視覚が人より優れているとか。だから、視覚が奪われるような状況にも対処できるようにということだ」

 

「そういうことなら大丈夫ですが」

 

「わがまま言って悪いね」

 

「いえ」

 

それから炭治郎たちの過酷な訓練が始まった。炭治郎たちが、帰ってくる度にやつれた顔を見せるため善逸は不安だった。

 

 

二日後に善逸も少し遅れて訓練に参加する。説明を聞いた善逸は炭治郎たちを連れて一旦裏に出ていく。

 

声がデカすぎて全部筒抜けだったが.........

 

どうやら、炭治郎たちが女の子と練習していたことに嫉妬しているらしい。

 

「.........」

その場にいた女性陣は終始冷たい目をしていた。怖かった

 

その後善逸・伊之助にも気合いが入った。

 

善逸は柔軟でも弱音を吐かず反射訓練、全身訓練共に勝ち星をあげたが、さっきのことで善逸への目は厳しく、ボコボコにされてた。

 

(善逸.........どんまい)

 

負けず嫌いの伊之助は度が過ぎてるくらいに勝ちに急いでいた。

 

原作では常中が出来ずにカナヲに叩きのめされていた炭治郎たちだったが、この世界線では既に常中を身につけているため順調に勝ち進んでいく。

 

しかし順調だったのはここまで。

 

俺には敵わない。誰も彼の湯飲みを押さえることはできないし捕まえることができない。そして、今日まで俺に木刀を当てられた者はいない。

 

「紋逸が来ても結局俺たちは当てられずに終わったな」

 

「改名しようかな。もう紋逸にさ.........」

 

「秋雨さんにはどうやっても近付けないのだろうか?」

 

「俺に聞いて、何か答えが出ると思っているならお前は愚かだぜ」

 

「.........」

 

それから五日間秋雨に負け続ける日々が続く。

伊之助も善逸も秋雨の髪の毛一本すら触れなかった。

 

負け馴れてない伊之助はふて腐れてへそを曲げた。善逸も早々と諦める態勢に入る。

 

訓練場に来なくなった。

 

炭治郎だけが申し訳なさそうに来た。

それから更に五日経ったが勝つことは出来なかった。

 

修行終わりの炭治郎にすみちゃん達が手拭いを渡そうと後ろに立つ。

 

「わっ、びっくりした!ごめん。どうした?」

 

「「「.........」」」

 

「手拭いを.........」

 

「わぁ!ありがとう助かるよ!優しいねぇ」

 

きよ達はそう言われて喜んでいた。

 

「これ、秋雨さんからです」

きよ達は秋雨から炭治郎の修行に関するメニューをもらっていた。

 

「.........ん?」

 

「そこに書いてあることをやるようにと.........」

 

そこにはおびただしい数の練習内容が書かれていた。

 

「.........これ全部?.........出来るかな?」

 

「秋雨さんはこれを毎日繰り返して強くなったと言ってました」

 

「頑張ってください」

 

「炭治郎さんならできますよ!」

 

「そうか.........!!ありがとうやってみるよ」

 

炭治郎は次の日から全力で取り組んだ。

 

(全っ然できない。できなーい!!全部やろうとしても途中で体が追いつかなくなる。体づくりだ。今までの倍努力をするんだ。頑張れ!!頑張ることしかできないんだから。俺は昔から。)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

──十五日後──

炭治郎は屋根の上で瞑想をしていた。

そこにしのぶがやってくる。

 

「もしも〜し」

 

「ハイッ!」

 

「頑張ってますね。お友達二人はどこかへ行ってしまったのに。一人で寂しくないですか?」

 

「いえ!勝てるようになったらやり方を教えてあげられるので!」

 

「.........君は心が綺麗ですね。炭治郎君頑張ってくださいね。どうか禰豆子さんを守り抜いてね」

 

しのぶは親が鬼に殺されて以来、鬼に対しての怒りは蓄積されていくばかりだったが、禰豆子や珠代さんや愈史郎のような鬼もいるということを知ってからしのぶの鬼を見る目は変わっていた。

 

もうしのぶに怒っている匂いは残っていなかった。

 

「.........頑張ります」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

──炭治郎の訓練を終えた後──

俺のところにカナエさんが来た。

「あっ!カナエさん。どうしたんですか?」

 

カナエ「ううん。炭治郎くん達の様子はどうかなって思って聞きに来ただけ」

 

「そうですか。善逸と伊之助は最近来てませんが、炭治郎は諦めずに来てくれてますよ」

 

「そう.........まあ相手が秋雨くんだものね。諦めるのも納得出来るわ」

 

「なんですか、その言い方!?それじゃ俺が人外みたいじゃないですか!!」

 

「十分人の枠からズレてると思うけど?」

 

「そんな.........」

 

「落ち込まなくていいじゃない、それだけ凄いってことを伝えたかったの」

 

「まあ.........それならいいですけど」

 

「でも、本当に凄いと思う。だって上弦の鬼を前にしても怯むことなく悠々と対処するんだから。あの時助けに来てくれた秋雨くんは私の瞳には輝いて見えた。今まで見てきた誰とも違う雰囲気を持っていた」

「え?どうしたんですか?急に」

 

「思えばあの時からだったわ。秋雨くんのこと意識し始めたのは…私が上弦の弐と戦ってる時、倒すことよりも自分の身よりも、私の身だけを心配して戦ってた。まるでああなることを知ってたかのように.........」

 

「……」

 

「私、あなたの底知れない力に惹かれたの。急かもしれないけど…好きよ秋雨くん」

 

「!!えっ.........それって友達としてとかじゃあなくっ.........て?.........」

 

あまりに突然だったため、すごくたじろいだ。そして、カナエさんは驚く程に美人なので、そんな人が俺のことを好きだなんて信じられなかった。なので、聞き間違いかと思い聞き返す。

 

「ううん、秋雨くんのことは友達としても好きだけどそれ以上に異性として好き」

 

「えっ!!ほんとに?」

 

「もう、2度も言わせないでよ。もしかして嫌だった?」

 

「いやいや、あまりにも突然だったから。.........嬉しいです」

 

「!!.........じゃあ」

 

「はい、俺もカナエさんのことが好きです!是非俺なんかで良ければ!」

 

「はい」

 

俺は少し溜息をついて肩を落とした

 

「ん?どうしたの?やっぱり嫌だったかしら」

 

「違うんです。俺、カナエさんの想いに全く気づいてなかった。俺からじゃ無くてカナエさんに告白させてしまったのが情けないなって」

 

「フフッ、私から伝えてなきゃ振り向いてくれなかったはずよ、たぶん。それとも私の勇気を無下にする気?」

 

「いえ、そうですね。これからも改めてよろしくお願いします」

 

「よろしくね♡」

 

こうして、1ミリも予想してなかった、青春が訪れる。




大正コソコソ噂話
カナエさんは3日間くらいずっと秋雨さんにどう伝えるかで悩んでたらしいよ

いかがだったでしょうか?
今回、機能回復訓練が始まりましたね。

そして.........
なんと秋カナができました。これからどうなっていくのか必見です!

次回もお楽しみに!

物語の進むペースは妥当か

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