鬼滅の雲   作:中太郎

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主人公がますます、チートを開花させています。
もちろん、許せる範囲内?でですが...。
では、本編の始まりです。どうぞ


第参話 拾壱の型

主に義勇の活躍で蔦子さんを助けることが出来た。当分の間、鬼はこの町にやってこないだろう。

 

何故なら今回の事で蔦子さん1人を家に置いて置くのは危険だと言うことになり、大半は俺の両親の住む家で過ごしてもらうことにしたからである。

 

両親は元隊士なこともあり半端な鬼くらいなら倒す力は残っている。強い鬼がもし来たら俺と義勇で倒すまでだが...。

 

 

「義勇」

 

「どうした?」

 

「鬼殺隊に入るためには育手を見つける必要がある。この俺が1年間何もせずいたと思うか?」

 

俺はこの空白期間をいかに有用に使おうか考えていた。もちろん重要人物以外を蔑ろにしないためにもパトロールの意味も込めて走り込みは欠かさずしている。

 

「…まさか!?」

義勇はあまり現実的ではない予想が頭に浮かんだ。

 

「そのまさかだ。俺は育手を見つけ修行を受けていた。その方をお前にも紹介しようと思う」

 

「ハハハッ、本当にお前と言うやつは...。どこまで無駄が無いんだよ。それにしても俺にも黙ってたなんて水臭いぞ!!」

 

義勇は呆れを含んだ尊敬の眼差しを俺に向けると共に、何故自分も誘わなかったんだと拗ねていた。

 

「悪かったって…」

 

「謝るのはもういいから早く行こう!!こうしてまごついてるのも時間の無駄だろ」

 

「あ、ああ」

 

原作とは違う少し強引な義勇に戸惑うのも束の間次の瞬間に義勇は走り出していた。

 

「義勇、そっちじゃないぞ」

 

「そういえば、場所を聞いてなかったな」

 

義勇は少し恥ずかしそうにしていた、こんな義勇は相当珍しい。蔦子姉さんが生きてなければ見られなかったかもしれないなと思った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

─狭霧山にて─

 

「わしは鱗滝左近次だ。お前が冨岡義勇だな。秋雨から話は聞いている。 鬼殺隊に入りたく修行を受けたいとな。」

 

「はい!俺はまだ未熟である身のため、御指導よろしくお願いします」

 

「お前の姉はお前が鬼狩りになることを承知しているか?」

 

「その点は、家を出る前に話をしました。」

 

「そうか、では一つ訊く。もしもお前の姉が鬼となり他人の家族を襲おうとした時お前はどうする?」

 

「迷わず斬る…」

 

「良い判断だ。実際にそうなった時お前は躊躇うだろう。しかし、その判断が頭にあること、それが義勇、お前の覚悟を文字通り語っている。お前の弟子入りを認める」

 

「ありがとうございます!」

 

「良かったな!義勇」

 

「ああ」

 

ちょうどそのときだった──

 

「良い面構えをしているな!実に漢らしい」

 

「今戻りました!」

 

錆兎と真菰だ。一年前、俺が鱗滝さんに弟子入りを頼む際に既にいた。

それから一緒に修行をしている。今では、俺の数少ない友達の2人だ。

 

「錆兎、真菰どこに行ってたんだ?」

 

「いや、鱗滝さんに頼まれて買い物にな。」

 

錆兎達は鱗滝さんに頼まれ今日新たに出来る弟弟子のためにご馳走を買いに街まで買い出しに行っていた。

 

「秋雨、その人達は?」

 

「ああ、紹介する。一緒に修行をしている錆兎と真菰だ。」

 

 

「お前の名は何だ?」

 

錆兎は義勇を少し見定めてからこう訊いた

 

「冨岡義勇といいます」

 

「良い名だな!俺は錆兎だ。これからよろしくな義勇。ちなみに、俺にはため口でいい」

 

「よろしく!私は真菰だよ!私もタメ口でいいよ」

 

「分かりまし...。分かった。よろしく頼む」

 

「よし!」

 

「挨拶は済んだか?」

 

「「「はい!!」」」

 

「では、今から義勇に修行をつける。義勇ついて来い」

 

「はい!」

 

「弟子入りを認めるとは言ったが、本当に弟子として認めるのは次に儂が言うことを成し遂げてからだ。今からこの山の麓に出る。朝になるまでにここに戻ってこい」

 

「分かりました。」

 

そう言って出ていった10分後鱗滝さんだけ帰ってきた。

俺らはと言うと戻ってくるであろう義勇のためにご馳走を準備している。

そして、その更に15分後義勇は帰って来た。

 

「ハァ...ハァ、ただいま、、戻りました。」

 

「よく戻った。落ち着いたらそこに座れ。飯を用意しておいた。」

 

「ありがとうございます!」

 

そうして今、俺たちは、囲炉裏を囲むようにして座り、夕飯を食べている。

 

「鬼や鬼殺隊については秋雨から話は聞いているのだったな」

 

「はい」

 

「では、明日から本格的に修行を始める。今日は腹いっぱい食べて明日に備えろ」

 

「分かりました」

 

─それから10日後─

俺は今、育手に掟破りのようなことを頼んでいた。

 

「鱗滝さん、俺はこのままでは岩は切れない気がするんです。なので俺に雷の呼吸を教えてくれる育手を紹介して貰えないでしょうか」

 

実は岩は切れるが更なる高みを目指してのことだ。

 

「秋雨、お前がこの話を切り出すには相当勇気が必要だったはずだ 。だが、そこまでして儂に頼むのだ。儂としても拒む理由は無い。元鳴柱を紹介をしよう」

 

「ありがとうございます」

 

「ただし、秋雨。次からは嘘は言わぬようにな」

 

「──ッ!!」

 

「お前が既に岩を切れるだけの力があることも今回の頼みに邪な思いがないのも分かっておる。だから、堂々としていろ」

 

「はい!!」

 

ここまであっさり紹介してもらえると思っていなかった。

正直、ダメ元で話をしたのだが、とりあえず教えて貰えるようで安心した。そして、今俺は支度をして山を出ようとしていた。

 

「鱗滝さんから聞いたぞ。鳴柱の元で修行を受けるそうだな。頑張れよ!」

 

「少し寂しくなるが、俺も義勇も秋雨を応援しているからな。」

 

「秋雨辛いと思うけど頑張ってね!」

 

「ああ、ありがとう。では、たぶん1年後くらいになるだろうが、最終選別頑張ろう。またな」

 

「分かった。最終選別でまた会おう」

義勇と錆兎が見えなくなるまで俺は手を振り、下山した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

─1年後 1907年 最終選別 前日─

 

元鳴柱 桑島慈吾郎 の元での修行を終えた俺は再び狭霧山に来ていた。

 

瑞雲秋雨(みずもあきさめ)は背丈も伸び(150cm→160cm)

体格も大人寄りになっていた。

 

「遂に来たか。この1年で大分見違えたな」

 

「はい!」

 

俺と同様に3人の友達も1年前と見違えていた。

 

そして、俺は今岩を切ろうとしていた。

 

「秋雨なら必ず切れるだ!」

 

「秋雨なら大丈夫!頑張って!」

 

「秋雨がこの1年で何を学んできたのか俺にも見せてくれ」

 

「見ていてくれ俺の1年間の努力の賜物を」

 

「「ああ!!」」

 

「うん!」

 

─水の呼吸 拾壱の型 渦潮(うずしお)

 

次の瞬間義勇達を水が呑み込んだ。いや、実際には呑み込んでは無いのだが呑み込まれたかのような錯覚が義勇、錆兎、真菰、鱗滝までをも襲っていた。

 

秋雨の刀の実態は見えなくなっており、水が渦を巻いて刀に巻きついてるように義勇達には見えていた。

 

そこから秋雨が刀を一振すると、刀に巻きついていた水が渦の形のまま岩を覆い、気づいた時には岩は無くなっていた。

そう無くなっていたのだ...。切れているのではない、あまりの威力に岩が耐えきれず粉々になっていた。

 

義勇、錆兎、真菰は勿論のこと、鱗滝までもが驚いていた。

そして、それは本人も例外では無かった。顔には出して無いが、やってしまったと思う程度には驚いている。

 

「文句なしで合格だ。しかし、加減を考えて技を使え」

 

「ありがとうございます。以後気をつけます...。」

 

「「お前本当に人間か?」」

 

「人間だっ!失礼な!」

 

「秋雨、加減を覚えた方がいいと思うよ」

 

「うっ…はい…」

 

真菰にすら少し引かれた気がするので猛省した。

 

 

 

 

 

 

 

─最終選別 当日─

 

俺たちは藤襲山に来ていた。

俺は既に知っていたので驚かなかったが、義勇達は藤の花が沢山咲いている様子に驚いていたようだった。

ちなみに俺たちは厄除けの面をしているため、他の者から見れば目立って見える。

 

「凄い藤の花の数だな」

 

「本当だ。これほどに見事に咲かせられるものなのか...。」

 

「すごい花の数だね...。」

 

「藤の花は鬼の弱点の一つらしいからな」

 

「「「へぇ〜!!」」」

 

 

秋雨たちが話していると

 

産屋敷あまねが説明を始めた。山の中には鬼が溢れていて、7日間その中で生き延びることが出来たら無事隊士として認められると

 

 

「──では行ってらっしゃいませ」

 

この時期にはまだ子供は産まれてないので、あまねさんが引き受けている。

 

─遂に俺たちの鬼狩りの一歩が始まる!─




次回から最終選別開始です。
遅いかもしれませんが、長い目で見てもらえると助かります。

明治コソコソ噂話
鱗滝さんは岩が粉々になったことに破顔していたが、お面のおかげで顔はみんなに見えていなかったのでホッとしていた

物語の進むペースは妥当か

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