戦いの描写は少ないですが、飽きずに戦い以外のところも読んでもらえると助かります。
では本編です!どうぞ!
──西暦一九一五年 六月二一日 大正四年──
炭治郎が秋雨のやっていた修行を始めて五日が経った日のことである。
炭治郎は極度の疲労困難に陥っていた。それ故に炭治郎の体は伊達では無いほどに鍛え上がっていた。
そして、最後に残った修行。走り込みをする時にそれは起きた。
(あれ?いつもならこの辺でもう走れなくなるはずなのに.........なんだ?全然疲れを感じない.........)
秋雨さんはその様子を遠くから見守っていた。秋雨さんは俺の様子を見て驚いているように見えた。
(嘘だろ?この段階で.........!)
炭治郎の額のキズが、いつものような歪で淡い色をしておらず。形が整っていて色も濃くなっていた。正しく、痣だ。この段階で痣が出たのだ。
秋雨の見立てでは透き通る世界を先に習得してもらう予定だったのだが、先に痣が出てしまったのだから仕方ない。この際痣による体力の消耗に耐えられる体をつくってもらうしかない。
主人公が二十五で死ぬとか洒落にならない
「炭治郎。俺の期待した通り、いやそれ以上だ。よく頑張っているな」
「あっ!秋雨さん!ありがとうございます!」
「今日の機能回復訓練は特別だ。覚悟しておけよ」
そう言うと秋雨さんはそそくさと行ってしまった。
「特別って.........一体?」
午後になり機能回復訓練が始まる。
まず、秋雨さんとの反射訓練。いつもなら秋雨さんに全く歯が立たないのだが、今日は違った。秋雨さんに互角についていけている。秋雨さんも一応手加減はしているのだろう、それについて行くだけでも俺は成長できてる。
そして、遂に秋雨さんが湯飲みに蓋をするよりも早く俺は湯飲みを捕ったのだ。
しかし、薬湯をかけずに秋雨さんの頭の上に置いた。秋雨さんにそんなことは出来るはずない
次に秋雨さんとの全身訓練及び鬼ごっこに移る。
いつもなら秋雨さんと距離を離されたまま終わっている。
「炭治郎。さっきの走り込みの時の感じを思い出せ」
「!!そういうことだったのか」
俺はこのとき秋雨さんの意図に気付いた。
そして、走り始めるが、最初はいつものように大差をつけられたまま走り出す。しばらくすると、急に速くなった。秋雨さんに追いつけそうなくらい。一体どういうことなのだろう。
「!?」
秋雨は驚いた、何故なら炭治郎の痣が出ているのを見たから
「いい勝負です!!頑張って!!」
遂に俺は秋雨さんの腕を掴んだ。もちろん手は抜いているだろうけど、それでも俺よりは速く走ってたはず。それでも追いついたのだ。やはり、俺は強くなってるということだろう
「「「勝ったー!!」」」
きよ達が和気あいあいとしていて凄く和んだ。
「炭治郎、次で最後の訓練だ。今から木刀を持ってかかって来てもらう。目隠しもしなくていい。俺は一歩も動かずに木刀だけで攻撃を防ぐ。一撃でも当てられたら晴れて免許皆伝だ」
そうして俺と秋雨さんの木刀の打ち合いが始まった。最初は劣勢だった俺もコツを掴めたのだろうか秋雨さんに追いていけてる。というよりも秋雨さんの苦手な位置に打ててる気がする。
そして、遂に俺の木刀が秋雨さんを捕らえた。
「よくやったな。.........それよりも最後急に俺の急所だけを狙うように攻撃してきたが、どうやったんだ?」
「おかしなことを言うんですが.........途中から秋雨さんの体が透けるように見えて、それが剣を導いてくれるんです」
「炭治郎、それは努力の賜物だ。大事にしていけよ」
「秋雨さん、もしかして…あなたも」
まるで知っていたかのような返答をする秋雨さんの様子から俺は秋雨さんも出来るのではと考え、聞いてみた
「さあね…」
そんな俺に対して言葉を濁すようにして返し、秋雨さんはその場を後にした。
しかし、炭治郎の成長を素直に喜べない者が二人いた。炭治郎の様子を傍らで見ている伊之助と善逸は炭治郎に追いつかないとということで頭がいっぱいになっていた。
善逸と伊之助は炭治郎とは違い、努力というものが苦手だった。
でも、その二人が苦手な努力をしようとしてまで炭治郎に追いつこうとしていた。だけど、炭治郎に置いていかれてしまった焦りからなのか、丁寧に教えてもらっても上手く覚えられ無かった。
「炭治郎がやっていたのは過度の練習により身体能力を潜在的に強くするというものだ。全集中・常中の次の段階だと考えてくれればいい。
もちろん厳しいものになるし、体が追いついてこない事もあるだろう。ただ、これをやれば柱と同じかそれ以上の実力になることが期待出来る」
そこにカナエさんとしのぶがやって来た。どうやら2人のやる気を焚きつけるために来たらしい。
「柱を越せなくていいんですね。仕方ないです。できないならしょうがない。しょうがない」
明るい顔で伊之助を煽る様子には秋雨も少し恐怖を感じた。
「はぁーん!?できるっつーの!当然に!!舐めんじゃねぇよ!乳もぎ取るぞコラ!」
「頑張ってください!善逸君!一番応援してますよ」
「私も応援してるからね!善逸くん」
「ハイッ!」
しのぶとカナエは善逸の手を取って顔を近づけてそう言う。
善逸も顔を赤くして大奮起する。効果抜群のようだ
カナエは秋雨の方に近づき話かける。
「秋雨くんは教えるのも上手いのね」
「いやいやそんなことないですって///」
急に言われたので秋雨は少し萎縮してそう答える。
「今更敬語で話すことないのに.........」
カナエさんが少し悲しそうな顔をしたので今度こそ想いに答えるために秋雨はタメ口に変えて話す
「分かったよカナエさん。いや.........カナエ」
鈍感な炭治郎と伊之助は気づかなかったようだが、善逸はそういった事に敏感なようだ
「え?あんたら出来てんの!?」
「ん?なにが?」
「いや.........とぼけんなよ」
「だからなにが?」
「もう分かってるから!!」
「あっ、そう?でなにが?」
「いい加減にしろよ!!うん.........うん分かってたよ。だって前から雰囲気良かったもん。でもさあだからってホントに.........」
善逸の感情は分からないが落ち込んでるのは確かなので秋雨は慰めた
「善逸には禰豆子ちゃんがいるでしょ」
秋雨は最後に耳元で善逸にそう言っておいた
善逸は予想外のフォローに唖然としていた。そして言葉が出てこない善逸を不思議に思ったカナエが秋雨に聞くがそれを秘密にする秋雨。
「ねぇ今何て言ったの?」
「なんでもないよ」
「意地悪だなあ。全く!!教えてくれてもいいのに!」
頬を膨らませて怒る姿に秋雨は見惚れた
──九日後──
善逸は、痣が出ない変わりに透き通る世界が出来るようになった。順番としては正解だ。痣の疲労を抑えるには透き通る世界の習得しか方法は無いからである。
伊之助は、赫刀が出来るようになった。それと、ほんの少しの間だけど透き通る世界にも入ることが出来るように。
そして、文句無しで秋雨の訓練を突破。
「やってやったぞコラァ!!」
「俺は誰よりも応援された男!」
しのぶ、秋雨の二人は人に教えるのが柱の中でも特に上手かった。
炭治郎は案の定説明が下手だった.........
──無限城にて──
累が殺された後、下弦の鬼は鳴女の血鬼術によって無限城に招集された。
無惨が鬼の前に姿を変えて、現れた。
「頭を垂れて蹲え。平伏せよ」
この言葉で全員が無惨だと気付いて頭を下げる。
その後、原作通り、無惨によって下弦の鬼は下弦の壱である魘夢以外が殺された。
「最期に言い残すことは?」
「そうですね。私は夢見心地で御座います。貴方様直々に手を下して戴けること。他の鬼たちの断末魔を聞けて楽しかった。幸せでした。人の不幸や苦しみを見るのが大好きなので、夢に見る程好きなので
私を最後まで残してくださってありがとう」
無惨が魘夢に血を与えた。
「気に入った。私の血をふんだんに分けてやろう。ただしお前は血の量に耐えきれず、死ぬかもしれない。だが順応できたならば、さらなる強さを手に入れるだろう。
そして私の役に立て、鬼狩りの柱を殺せ。耳に花札のような飾りをつけた鬼狩りを殺せばもっと血を分けてやる」
こうして、魘夢は鳴女によって地上に戻された。
魘夢の頭の中には炭治郎の姿が流れていた。
「うふ。うふふ.........柱とこの子供を殺せばもっと血を戴ける...夢見心地だ.........!!」
新たな戦いの火蓋が切られようとしていた。
大正コソコソ噂話
炭治郎たちは、数分なら一人で上弦と渡り合える力を持っているよ。
いかがだったでしょうか?
炭治郎は着実に縁壱に近づいていってますね。
善逸も伊之助も段々強くなっていきますね。
どこまで強くなるのか見物です。
次回もお楽しみに!
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