鬼滅の雲   作:中太郎

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今回は、救出パートです。
なので、話の内容自体はそこまで進みません。でも、後の話に関わってくるとので、読んでおいた方が良いと思います。


第伍話 廻り出す歯車

──10日後──

俺たちの元へと刀が届いた。正確には、刀鍛冶の方が持ってきて下さったのだが...。俺たちが狭霧山に着いたころに丁度いらした。

 

「もしかして、刀鍛冶の方ですか?」

 

「君達は最終選別を受けた子かな?」

 

「どうやらそうらしいぞ」

 

「鱗滝さんの所まで案内しますよ!」

 

「ああ、君たちは鱗滝さんの弟子なんだね」

 

そう言って俺たちは案内した。

この人達は、鉄谷さん、鉄導寺さんと言うらしい。

 

どうやら鉄導寺さんは義勇の刀を鉄谷さんは俺の刀を打って下さったらしい。大人しそうな人達で安心した。

 

「さてどのような色に変わるでしょうね?」

 

「私もとても気になります」

 

「義勇の方は少し予想がつくが秋雨の方はわしにも予想が出来ぬな」

 

俺は刀を握った

すると刀に色がゆっくりと付いていく。

改めて染まった刀を見ると白と灰色が縞模様のように混じり合っている。

 

「ほお、珍しいものを見ることが出来ました。二色に別れているのを見るのは初めてです。」

 

「なるほど、秋雨の呼吸のイメージと合っているな」

 

「はい、俺もこんな風に変わるとは思ってませんでした!」

 

次に義勇も刀を握ったのだが、

義勇の刀は原作の刀よりも透き通っているように見えた。

むしろ透明に近い感じだ。そして、黒い部分も無くなっている。

1色なのである。

 

「水のように透き通っている」

 

「わしも長年水の呼吸を弟子に教えて来たがこのような刀は見たことがない。これは義勇が水の呼吸に一番適正だと言うことを表しているのだろう」

 

その時俺の鎹鴉が入って来て命じる

「瑞雲秋雨〜、北へ向かえ〜、北へ向かえ〜、ソコでは夜な夜な人が拐われてイル〜」

 

余談だが、この後錆兎と真菰の刀鍛冶もやって来た。錆兎の刀は錆兎の髪の毛の色と同じように橙色に染まったらしい。

 

そして、鱗滝さんが言うには、これは炎の呼吸に適正があるのではとのことで、現在錆兎は炎の呼吸の育手の下で指導を受けている。補足しておくと槇寿郎のことではない。

 

真菰の刀は桜色と紫色の二色に染まったらしく、これはまだ前例が無いため、自分で見極めていくしかないらしい。それから、真菰は新しい呼吸を作ろうと任務の合間を見て修行している。

 

 

 

 

──1910年 時透兄弟を助ける少し前──

俺は少しでも強くなろうと修行していた。

 

そして、俺は今透き通る世界に入りかけていた。

 

最終選別が終わってからの3年間俺はただ任務をこなしていた訳では無い。透き通る世界に入るために絶えず修行をしていたのだ。暇さえあれば瞑想したり、時には視覚以外の五感を封じ、時には聴覚以外をと言ったように五感を強める鍛錬をした。

 

もう1つ言うと透き通る世界に入るための修行をしている時に先に赫刀が出来るようになったので、俺は呼吸や痣を除いて、限りなく縁壱に近づいていた。

 

もちろん、天才では無く努力で得たものなので根本は違うのだが...。

 

それとは、別で新しい技が思い浮かばない。軽いスランプに陥っていた。

その後、何が足りないかよく考えた末、雲を技に昇華させるには風や太陽も不可欠だという考えに至った。

つまり、風の呼吸と日の呼吸を概念だけでも知る必要があった。なので、元風柱の下で修行している実弥や匡近と一緒に1ヶ月間風の呼吸を覚えた。

 

もちろん、型を覚えただけなので、これからも復習していく必要があるが...。

例えれば、コップはあるが水が少ししか入ってない状態なので満タンにしないといけないという事だ。

 

とりあえず、風の呼吸を覚えたことで考える幅が広がり技数を増やす事には成功した。なので、仕上がりを確かめるには実践あるのみという事だ。

 

日の呼吸は漫画で読んだ時に型を覚えているので、炭治郎が思い出した時に、技を見せてもらい、その時に概念を理解するだけで出来るだろう。何故教えてもらわないのかって?

 

 

原作通りならば炭治郎の教え方が絶望的だからだ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

─1908年─

冨岡義勇は今鬼と戦っていた。

 

─後の風柱 不死川 実弥の目の前で

 

原作通り不死川の母が鬼になってしまってはいるのだが、玄弥以外の兄弟を救うことが出来ていた。そして、頸はいつでも切ろうと思えば切れるのだが鬼と被害者が身内同士であるため悩んでいた。蔦子がなった訳では無いが以前弟子になる際に鱗滝さんに言われた事を思い出していた。

 

「君のお母さんは今鬼になっている」

 

「鬼?」

不死川実弥は、将来鬼を嫌というほど倒す柱になるのだが、当然そんなことは知るはずも無いし、鬼の事を知らなくて当たり前だ。なんせ、鬼というものをここで初めて見るのだから。

 

「つまり人間ではなくなったという事だ。このまま放っておいたら他の人を襲ってしまうかもしれない。だから、、」

 

─「人を喰わない内に天国に送ろうと思う」

この言葉は暗に殺すことを意味していた。

 

義勇は殺すということをこの子の心を傷付けないように伝えるにはどうすればいいか先程まで考えていた。そして、絞り出した答えがこれだった。

 

この言葉に不死川は強く拳を握って返事をした。実弥は、この男を一発でも殴っておきたいという気持ちを抑えて、義勇に言葉を返した。

 

「クッ...。おふくろが人を喰うぐらいなら死んだ方がマシだ!」

 

「そうか、ではすまないが斬らせてもらう」

 

 

 

─水の呼吸 伍の型 干天の慈雨─

義勇は一切の殺意を込めずに近づいた。

 

そこから義勇は、ゆっくりと刀を入れこの技で不死川の母を優しく葬った。そして、義勇は心の中で成仏出来るように祈っていた。

 

実弥は親が殺されたというのに、あまり不快には思わなかった。

それは、『干天の慈雨』の暖かい刃が周りにも少し風を通って伝わったからである。

 

しかし、実弥は母が無くなりどう生きていけばいいか分からず、膝を地面につくほど泣き崩れていた。

 

「俺は鬼殺隊という組織に入っている者だ。そして、その組織をまとめているお方がいるのだが、その人ならお前と兄弟を保護してくれるはずだ話しておこう」

 

「……ありがとうございます」

 

その後任務を終えた俺と不死川らを連れている義勇がばったり出会った。

「おー、義勇!その子供達は?」

 

「秋雨か、こいつは不死川実弥というのだが、今そこで鬼に襲われていたのを助けたんだ。お館様に保護して貰えるよう鎹鴉に伝達を頼もうと思ったのだけどな生憎、俺の鎹鴉が届けられるか不安で...」

 

秋雨は、この言葉足らずでは無い義勇を見て感銘を受けているのだが、すぐに頭を振ってその思いを何処かに飛ばした。

 

「どうした?」

その様子に義勇は首を傾げて尋ねた

 

「いや、なんでもない。そういうことなら俺が鴉に頼もうか?」

俺からすれば冨岡が不死川を連れている画は不思議でたまらなかったが、義勇が不死川を助けたことで、後の柱合会議での横暴や玄弥とのいざこざは無くなりそうで安心した。

 

 

そうして3時間後無事に不死川兄弟らを保護してもらえることになったのだ。

 

 

不死川実弥と不死川玄弥の二名は母の仇を討つために鬼殺隊に入りたいと俺たちに相談してきた。もちろん仇というのは母を鬼に変えた無惨のことである。

 

俺たちとしては、不死川兄弟は両親もおらず、拒む理由も特に無いので、育手(実弥は元風柱、玄弥は岩柱)の元で指導を受けるように薦めておいた。もちろん、場所も教えてある。時期的には匡近が修行を受けている頃のことである。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

───3年後 1911年───

瑞雲秋雨はとある双子を助けるためにある山へ向かっていた。

 

双子ということで勘づいた方もいるだろうが

 

─「霞」の呼吸法を使用する霞柱 時透無一郎

 

とその兄 時透有一郎である。

 

 

 

 

 

 

 

 

──俺が来る少し前

時透兄弟が寝ようと布団を敷いて準備していた頃のこと

 

ドオオオン!! 戸を壊して鬼が入って来た。

「「!!」」

突然の事に驚き、尻もちをつく二人

 

「ニシャア....丁度いい獲物が二人も居るなあ」

 

「なんだお前は!!?」

有一郎は、尻もちついたまま鬼に指を指してそう言った。

 

「見て分からねえのか?ひっひっひ」

 

「お、、おに」

 

「!!鬼のことを知っているらしいなあ?面倒だ手っ取り早く殺してしまおう」

 

「ふざけるな!!勝手に入って来たと思ったらごちゃごちゃ喋るだけ喋って」

有一郎は腰を上げて斧を手に取った。その斧を目の前の鬼に向けて構える。

 

「ひっひっ、そんな斧で鬼は殺せないぜ」

そう言って鬼は有一郎を攻撃しようと地面を蹴って突進した。

 

「兄さん!!危ない!!」

無一郎はもうダメだ間に合わないと思った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

─そして現在

俺はとてつもなく焦っていた。

 

もしかしたら間に合わないかもしれない。そう思い、俺は自分が出せるトップスピードを出した。もし柱達がこれを見たら、自分達よりも強いと肌で感じるだろう。

 

つまり、それくらいの速度という事だ。そうして、俺が走っているとだんだん山が見えて来た。そこから、山の中に入ると襲われている兄弟を見つけた。

 

「あれだ!!」

 

─雲の呼吸 弐の型 巻き雲(まきぐも)

その瞬間秋雨の周りを雲が覆う。そして、刹那の間に刀にその雲のようなものは巻取られていく。次の瞬間、刀に集めた雲を鬼に向けて刀ごと振り下ろす。

 

時透兄弟にとっては、全てが瞬きをする合間に終わっていた。

 

気づいた時には雲が目の前の鬼を覆っていた。そして、雲が消えるとまるで神隠しが目の前で起きたかのように鬼が消えていた。

 

俺は急いで時透兄弟に駆け寄る。

 

「大丈夫か?!ケガはしてないか?」

 

「僕達は尻もちをついたぐらいです...。それより、鬼はどうなったんですか?」

 

「鬼は俺が倒した。だからもう安心して良い。それじゃ」

 

「っ!じゃあ先程のはあなたが、、ありがとうございました!!」

 

俺は、時透の家を後にする。

 

そうして、俺が出ていった少し後のことだ。

 

「待ってくれ」

有一郎は俺が時透家を出た後を追って走って来たらしい

 

「どうした?」

 

「あんた鬼殺隊なんだろ?俺たちを鬼殺隊に入れるために救ったんじゃなかったのか?」

 

「いや、俺が助けようと思ったから助けた。それだけだ」

 

「そうか、俺は鬼殺隊というものを勘違いしていたらしいな。」

 

「元気でな」

 

俺は有一郎の頭に手を置いて言葉をかけた。そして、俺は山を降りていった。何度も有一郎があまねさんに勧誘されているのを知っていたのであえて誘わなかったのだが、それが功を奏したらしい。

 

「ありがとー!!」

 

有一郎は秋雨が去っていってから恥ずかしながらも口に出して言った。

その時既に秋雨は麓まで下りていた。

 

 

俺は有一郎の声が聞こえたような気がした。




いかがだったでしょうか?
また、番外編のようになってはいますが、後々の話に関わってくるので、本編として入れてます。

明治コソコソ噂話
3時間の間に秋雨と義勇におはぎを買ってもらえたので、不死川はとても喜んでいるよ

物語の進むペースは妥当か

  • 早い
  • 遅い
  • ちょうどいい
  • 少し早い
  • 少し遅い
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