人生強くてNEW GAMEした僕だけど、会社やめました。   作:毎日グラノラ

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文章を書く練習がしたくて登録してみました。
駄文ではありますがよろしくお願いします。


第1話 プレリュード

僕こと「間薙 レン」はふと気が付くと幼児になっていた。ついこの間まで中年独身サラリーマンとして身を粉にして働いていたはずなのに、だ。

どうやら僕は今はやりの転生を身をもって体験しているらしい。

転生したきっかけも思い当たらない。なんせ健康診断は1項目もひっかかっていないし、さっきまで部屋にいた記憶さえあるのだ。

コ〇ン君よろしく自分の体が小さくなっていることに気づいたときは状況が理解できなくて大泣きしてしまった。

精神は成熟したおっさんのままではなく、多少なりとも今の体にひっぱられてしまうらしい。

時間の経過とともに自分の置かれている状況がわかるにつれて、どうやらこの状況は自分にとって都合のいいものであることを理解した

 

前の人生では両親が先立ってからは僕には家族はなく、趣味らしい趣味はゲームしかなくて、仕事終わりや休日はひたすらにゲームをして過ごしていた。

若い頃から僕のそばにはいろんなゲームがあって、そんなたくさんのゲームをして過ごす時間こそが自分の人生の生きがいだった。

それこそ生まれ変わる直前までゲームをしていたような気もする。

生まれ変わったということはこれからもまだ未プレイのゲーム達と出会うチャンスをもらったということに他ならない。

僕はそんな第二の人生の始まりに期待せずにはいられなかった。

 

 

幼稚園に入園した頃だろうか。自分の生きる世界に違和感を感じたのは。

今世では両親がゲーマーで、我が家のリビングにはさまざまな家庭用ゲーム機がならんでおり、平日の夜や土日には両親が様々なゲームプレーしていた。

そんなゲームの数々見ていていもどこかおもしろくない。それどころか今世には「ファイナルクエスト」や「ドラゴンファンタジー」「ポケメン」「仮面」シリーズをはじめ、前世にあったゲームが何一つ存在しないのだ。

前世のゲーム業界を支えた数々のメーカーは存在せず、可もなく不可もないゲームを製作するメーカーばかりが乱立していたのだ。

新しい人生でも有名シリーズの最新作やまだ見ぬ神ゲー達との出会いを楽しみにしていただけに、しばらくの間沈んだ気持ちがはれなかった。

 

だたここで落ち込んだまま終わる僕ではない。

自分の好きなゲームがないなら自分がゲーム産業という娯楽が発展した前世の知識や経験を生かしたゲームを作り続けて、ゲーム業界全体を底上げすればいいんだ。

幸いなことに転生特典なのか、なぜか僕には常識外れの力があった。

その能力とは、ゲーム制作に関するあらゆる作業を完璧に行うことができる力だった。

ゲーム制作に必要なスキルである「絵」、「音楽」、「プログラミング」などをはじめ、学んだことがないのにも関わらずその技術が頭の中にあり、作りたいゲームをイメージすれば完成までの製作過程のすべてを頭にイメージすることができるのだ。

 

ゲーム業界の発展という自らの目標を果たすべく、小学校に入学したタイミングで両親に頼み込んで入学祝としておにゅーのPCを買ってもらった。

それからは自分の能力を試すように多種多様なミニゲームの製作にのめりこんだ。

「テトラス」や「ぽよぽよ」のようなパズルゲーから「サリオブラザーズ」のような横スクロールを中心にシンプルなゲームを作成し、

また十全に使いこなすことができていない自分の能力をアジャストすることに専念した。

作ったゲームは家族や友人にプレーしてもらい、聞ける範囲で前世のレプリカゲーに対する感想を求めたが、帰ってきた反応はどれも賞賛するこえばかりだった。

そうりゃそうだよな。前世で世界的にヒットしたゲームばっかりだもん。

身内の感想ではあまりにもほめる声ばかりのため、試しに複製したレプリカを同人ゲーとしてコミケなどで販売することも考えたが

複製すればするほどこれらのゲームをつくったメーカーやクリエイターの苦労や努力、熱い思いを感じることができ、尊敬の念が高まるばかりでレプリカで収益を得ることに後ろめたさを覚え結局販売するにはいたらなかった。

ゲーム業界を盛り上げるのならば、やはり自分が考え、つくり上げた作品を世に送り出すことで成し遂げなければならないのだろう。

それが前世で自分とともに生きてきたゲームに対する感謝であり供養にもつながると思ったからだ。

まずはそのために自分の能力をいかんなく発揮できるよう、精進すべきだ。

その時から僕の夢は前世のように、「心を揺さぶられる神ゲーを自らの手で生み出すこと」になった。

 

高卒でクリエイターになるという道も考えたが、僕は結局大学へ進学することにした。

理由は単純明快。ゲームクリエイターとしての技術は能力を介すれば高卒時点でもトップクリエイターとして働くことができるほどのものだと思うけど、いかんせん世間を知らなさすぎる。

世界中の歴史や芸術、物語なんかの知識やゲーム制作の根幹となる世界観は能力ではカバーできない部分なので、ゲームを作るうえでの自分の見聞を広め、引き出しを増やす必要があった。

僕の能力はあくまでも作りたいものを作るための最短ルートが頭の中に思い浮かぶだけで、イメージすらできなければ0から1を生み出すことはできないのだ。

 

 

大学ではそれこそ引き出しを増やすためになんだって勉強したし挑戦した。

スポーツなんかも見るとのやるのではまったく違うことに気づいたし、スカイダイビングなんかにもチャレンジしたことで自由落下やパラシュートによる降下なんかでも演出力はあがっただろう。

友人や家族には、一つのことに挑戦しては一日後には別のことをしている僕が自分探しをする若者のように見えたと思う。

そんな自分探しは大学生活5年にも及んだが、ついにゲームクリエイターという道に挑戦する時がきた。

大学生活までに作り上げたゲームはオリジナル、複製作品合わせて200本は作っただろう。

重ためのゲームは環境が整っていなかったので数は少ないけれど、それでも自分にできるだけのことはやってきたという自負がある。

 

 

就職活動ではゲームメーカーのみをひたすら受け続けた。

特にどこのメーカーが希望だとかはなかったけれど面接での逆質問の時間や、OB訪問などを交え自分なりに業界研究を進めていった。

どうやら大手メーカーでは、大手であるがゆえにフットワークが重く、自分のつくりたいゲームをつくるための意見をなかなかに通しにくいのではないかと感じた。

そこで、比較的風通しがよさそうで、経歴関係なくコンペなんかでチャンスがありそうな新興のメーカーを中心に考えるようになった。

 

 

そして今日はその中でも自分が第一志望に考えていたメーカーの面接だ。

いよいよ本命の面接かと思うと胸がバクバクしてきたぞ…。

受付の女性に案内された面接の待機場所は休憩スペースで、社員と思われる方が何名か食事をとっていた。

すでに面接待ちと思われる人もちらほらみかける。

案内に従い、4人掛けのボックス席に座るとすでにそこには二人の女性が座っていた。

一人は金髪ロングヘア―でどちらかというと「かわいい」というよりは「かっこいい」と印象を覚える女性で

もう一人はショートのボブカットで先ほどの女性とは対照的に「かわいらしさ」を体現したような女性だっだ。

二人とも静かにぴしっとした姿勢で自分の面接の順番をまっている。若干幼さの残る容姿からして二人とも高卒か専門卒での応募なんだろう。

僕も年下ながらも落ち着いた様子の二人を見習ってここはもう一度気を引き締めよう。

前世でも就職活動はしたはずなのに、この面接待ち時間はいつまでたってもなれない。

頭の整理のためにエントリーシートや履歴書を読んで面接前に内容の確認をもう一度しておくか考えていたところ、

僕たち三人の席に突然私服姿の眼鏡の女性が腰をかけた。

どうやら社員の方のようで、面接前で緊張しているであろう僕たち3人の緊張をほぐしにきてくれたようだった。

その女性を交えて、どんなゲームが好きかとかゲームを作るならどこのチームがいいかなんか入社後の未来の希望を4人でざっくり話をした。

僕以外の2人はグラフィックチームを希望しており、僕はグラフィックからサウンドまで幅広く携わりたいと答えておいた。

僕たちの緊張がほぐれたところで女性は「がんばってね!一緒に働けるのを楽しみにしているよ」と一言だけ残して立ち去って行った。

なんて気を使える女性なんだろう。仕事もきっとできるんだろうな…。席を立った彼女の後姿をみながらそんなことを考えた。

 

女性との雑談が終わったタイミングで僕の面接の順番が最初に回ってきた。個人面接で順次解散なので残る2人とはここでお別れだ。

次に僕らがそろうとすれば三人ともが厳しい倍率の面接を乗り越えて内定をもらえた時だ。

「3人そろって内定もらって、いつか三人で最高に楽しいゲームを作ろう!」

そんな約束を交わし、お互いの健闘を祈って面接会場へと向かった。

 

面接は圧迫面接なんかではなく終始和やかな雰囲気で進んだ。志望動機やどんなゲームを作りたいか。事前提出の課題であるテーマ自由の製作物についてなどの質問が中心となった。

ちなみに課題は「自主製作作品」というテーマで、媒体は自由だったため、前世のレプリカ作品を提出しておいた。

前世で自分が好きなゲームの一つだったし、せっかくならば表舞台にでない採用試験の場でくらい日の目を浴びてほしかったからだ。

面接官であるどことなくおねえな雰囲気を醸し出している男性が提出した課題作品についてけっこうな数の質問を投げかけてきたが、どこかで躓くこともなくすらすらと返答できたと思う。

僕一人でこのゲームを作り上げたという話をしたときはぎょっとした表情をしてたように見えたのが気になったけど。

話の余談をきっかけにその場で絵を描かされたりもしたけど、やっぱりゲームメーカーだけあって、画力なんかも求められるんだろうな。

60分オーバーにわたる長い面接が終わると面接官の一人が会社のエントランスまで見送りに来てくれて、僕はビルを後にした。

できることはやり切った。あとは結果を待つだけだ。

 

 

待つこと3日、僕の携帯電話に採用試験の結果を告げる着信音が鳴り響いた。

面接自体は可もなく不可もなくすすんだため内心電話で直接お祈りされるんじゃないかと不安に思っていたが、ちゃんと採用の旨を伝える電話であった。

ようやく、ゲームクリエイターになるという長年の夢がかなった事実に安堵した。

そして、「イーグルジャンプ」に入社して自分にしか作れないゲームを世に送り出して見せるとあらためて決心したのであった。

 

 

 

 

 

 

時ははさかのぼり面接当日のイーグルジャンプに場を移する。

「花ちゃん、面接どうだった?なにか気になることでもあったの?」

眼鏡をかけた女性が採用試験会場で書類を見つめる男性に声をかける。

予定されていた面接対応をすべて終えた男性は笑顔ながらもどこか不思議そうな顔で履歴書を確認しており、その表情の原因が気になったのだ。

「あら~、しずくちゃんじゃない。いえね、採用自体は八神コウさん、遠山りんさん、間薙レンくんの三人に決めたんだけど、間薙くんがちょっときになるのよ」

「やっぱりあの三人が採用されたんだね。面接前に私が声をかけた席にたまたま同席していた三人だけど、みんないいモノ持ってそうだったよ。間薙くんが気になるっていうのは、イケメンだからってこと?」

「イケメンで好みなのは否定しないけど違うわよ!八神さんも遠山さんももちろんいいモノもってるとは思うんだけど、間薙くんは完成されすぎているように思えて…。しずくちゃんも彼が事前課題で提出した「ドラゴンファンタジー3」プレーしたわよね?」

「うん。グラフィックからBGM、シナリオ、システムのすべてが洗練されていて、市場に送り出せばミリオンでも達成するんじゃないかってくらいには完成されていたよね。一体何人でつくったゲームで、彼が何の担当していたのか気になっていたんだよ」

「やっぱりそこが気になるわよね。私もそこがひっかかって面接中に聞いてみたの。そしたら何て言ったと思う?彼、『すべてを自分一人でつくった』って答えたの。」

「え!?あのボリュームでクオリティの高いゲームを一人で?一つ一つの要素がそれだけで売りにできるくらいだし、そんなの普通じゃない。嘘いってるんじゃないのかい?」

「私も最初は嘘をついてるか面接にありがちな誇張の一つかだと思ったの。だからちょっと突っ込んで細かいところまで聞いてみたり、実際に絵を描かせたりしてみたんだけど、完璧な回答が返ってきたのぉ~。彼、本当にグラフィッカーからサウンド班までなんでもできそうよ」

「それはすごいね…。彼の力が本物なら即戦力にも期待できそうだね。なんにしても期待の新人3人に入社が今から待ち遠しいよ」

「来年の4月、あの3人がイーグルジャンプに加わればわが社はますます大きくなるわよ!しずくちゃん、一緒に頑張って頂戴ね」

「もちろんさ、花ちゃん」




駄文にも関わらずここまでブラウザバックせずによんでいただきありがとうございます。
第一話に関しては舞台背景などの説明が多くなったため地の文が増えてますが、2話以降はすこしずつ登場人物もふやし、会話を増やしていきたいと思います。
表現力がまったくないのでどんどん語彙力ふやしていきたいところです。
つぎの投稿がいつになるかはわかりませんが、お時間がありました目を通していただければと思います。よろしくお願いします。
また、投稿自体が初めてなのでルール抵触等ありましたらご教示いただければ幸いです。
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