「ここが依頼の村ですかね・・・?」
周囲を見渡し、周辺の地図案内板を見つける
「[鷹吊村]・・・たかつりむら? ですかね?」
「たかつむら、と言うんですよ」
「へっ? ああ、ありがとうございます。えっと、初めまして・・・ですよね?」
「はい、旅行の方でしょうか?」
「(現地の方なら下手に調査とか言わない方がいいですよね)そうなんです、気ままに旅をするのが趣味で」
「そうでしたか、お名前を伺っても?」
「はい、
「弥子さんですか。私は
「良いんですか? ならよろしくお願いします」
「ええ。それと、敬語は無くてもいいかしら? あまり慣れてなくて」
「大丈夫ですよー、私はこれが自然なのでこのままで」
──────
「いやー、今日は楽しかったです! 旅館の案内まで、麻弥さんがいなかったらどうなってた事か」
「偶然よ、でもまさか今日の宿もとってないとは思わなかったけれどね?」
「いやぁ、うっかりでしたよー、あっはっは」
「・・・あぁ、そういえば」
「?」
「明日以降もここに居るの?」
「そうですね、何日までいるかは特に決めてないので大丈夫ですよ!」
「そう・・・なら明日も案内してあげるわね」
「ホントですか! ありがとうございます!」
──────宿、割り当てられた部屋──────
夜、部屋に一人、静かな空間に突然携帯の着信音がなる。
「ん? あぁ、教授からですか、もしもーし」
『弥子か』
「そうですよう、どうしたんです?」
『定時報告、渡した荷物に資料も入れていたはずだが?』
「えっ、あっ資料ですよね! 見てます見てます!!」ゴソゴソ
『まさかお前・・・見てなかったのか?』
「(あった!)ソンナコトナイデスヨ! きちんと見つけました!」
『はぁ・・・。まあいい、今日の報告を頼む』
「えっと、今日やった事は普通ですよ? 現地の人に案内してもらったんです、温泉とか神社とか!」
『で?』
「で? って言われても、それだけですよう」
『学校はあったか?』
「え? 有りましたよ、それが何か?」
『生徒はいたか?』
「はい、やっぱり子供は可愛いですよねえ」
『低学年と呼ばれる層もか?』
「? ・・・はい」
『分かった、俺も行くことにしよう、明後日にでも向かう』
「え? 大丈夫なんですか?」
『当たり前だろう、流石にほぼ確実になったなら俺が行くべきだしお前じゃ無理だからな、今日明日は大人しくしておくように』
「え? どういう・・・切れてる」
(ほぼ確実? 私じゃ無理? どういう事だろう?
説明もせずこれじゃ何も分かりませんよう)
「渡された荷物は報告の為の資料しかないし教授の言ってることはワケわかんないしこの村に特に違和感もないし・・・あああああもう頭パンクしてきた!寝る!」
──────深夜、村のどこか──────
新しい人が来たよ、どうする?
大切な人かな?
わかんない、これからかも
ならもうちょっと
そうだね、もうちょっと待ってみよう
大切になれたらいいね