この作品における世界観説明回
──────いつか、何処かの書斎にて──────
「そういえば、怪異って結局なんなんスか?」
犬耳少女が書斎の整理をしながら聞く
「あら?教えてなかったかしら?」
どこか高貴な雰囲気を纏う女性が答える
「聞いて無いッスよ!」
「じゃあ教えてあげようかしら、本は置いていいわよ」
「わーい!」
「まず最初に、怪異とは何か、って言うのは今もよく分かってないわ」
「怪異って呼んでるのにスか?」
「ええ、むしろ"よく分からないモノ"としてまとめて呼んでるとも言えるわね」
「ほほう」
「次に、怪異にはどんなモノがあるのか、これは大きく分けて二種類、自然発生の怪異と、人工の怪異。」
「自然発生と人工スか」
「自然発生の怪異は、既にソレとして存在している怪異の事。日本においては土蜘蛛だとか鬼だとかそういった物ね」
「海外での吸血鬼とか狼男みたいなもんスか?」
「正解、良い子にはちゅ○るを上げましょう」
「わぁい!って猫じゃ無いッスよ!」
「次に、人工の怪異、これは人がそういったモノが有れば/居ればいい、もしくはいて欲しくないと思った結果産まれた怪異を指すわ。日本では猫又とか座敷童子になるわ」
「海外だとサキュバスとかゾンビとかッスかね?」
「ええ、それも正解」
「って、いて欲しくないと思っても産まれるんスか?」
「そうよ?怪異の元は殆どが怖いと思う感情なの。ここに誰かがいた気がする、けど本当に居たら怖い、だからそういったモノが居ればその人が偶然見えてしまった、で解決できる」
「そうなんスねぇ」
「けどその結果産まれた怪異は問題があったの」
「問題ッスか?」
「ええ、例えば座敷童子、住む屋敷には繁栄が訪れるという怪異、だけど」
「だけど?」
「そうよ、繁栄の為に望まれて産まれてきたけれど、怪異は怪異、人とは相容れないモノ。だから不相応のデメリットが発生する、その結果座敷童子が去った家は没落すると言われているわ」
「じゃあ信じる人とか居なくなるんじゃないんスか?」
「普通はそうよねぇ? でも繁栄するって言うメリットは欲しいからそのまま信仰したり祀ったりしているのよ、[我が家なら大丈夫だろう]とか[いずれ没落するかもしれないが自分の代だけでも繁栄させてもらおう]とか考えたりしてね。ちなみに信仰してなくても[去ってしまえば没落する座敷童子]という存在に対する恐怖が怪異として確立させるから、怪異ってのは存在した者勝ちみたいなところはあるのよね。それに、貴方は別にそこら辺を理解する必要は無いわよ? 座敷童子当人って訳でも無いし、貴方は怪異だけど怪異じゃ無いから信仰心とか関係無いしね」
「・・・すぴー」
「あら?寝ちゃってるわね、じゃあお話はここら辺にしてお休みにしましょうか」
アリア
吸血鬼の怪異、元からいる怪異なので信仰心は気にする必要が(ほぼ)無いぞ!
力が強く、血の匂いに敏感、陽の光には弱いが、死ぬ程では無い
狛子
狛犬の怪異憑き、半人半妖なので信仰心を気にする必要は無いぞ!
アリアには叶わないが力が強く、鼻が利く、破魔の力がある