歩夢「スクールアイドルラップバトル?」   作:gleebear

19 / 34
track2:水は流れて活路を開く(1)

~同日・昼~

~浦の星女学院スクールアイドル部部室~

 

花丸「おおおお!これが新型マイク!未来ずら…未来ずらぁ!」

 

善子「見た目は同じじゃない?」

 

花丸「ふふふ…甘いね善子ちゃん。今回のマイクは"きゃんせらー"という道具で効果を一時的に無効にできるんだよ」

 

花丸「そして…これがその"きゃんせらー"ずらー!」ドーン

 

花丸「しかも…」

 

花丸「今回はマイクがもう一本ついてきたずらー!お得ずら!」ドドーン

 

善子「通販番組か!」

 

ルビィ「学校内での練習バトルもできるようにってことらしいね」

 

善子「いざとなったらキャンセラーがあるからどんどんバトルしてくださいってこと?安全性アピール目的にしても思い切り過ぎじゃない?」

 

花丸「でもやっぱり新型と付いてることが重要ずらよ!ああああどんな未来技術が使われてるのかな~」

 

善子「ちょっと、落ち着きなさいよずら丸」

 

花丸「まあまあ、善子ちゃんも持ってみてよ、はい!」

 

キュイーーン!

 

善子「ほえ!?」

 

花丸「スイッチオーン、ずら!」

 

シュイーーーン!

 

善子「え?ちょっと!このマイク電源入って…」

 

デデッ、デデッ、デッデデデデ〜

 

善子「なんか始まっちゃったじゃない!」

 

ルビィ「これ、ラップバトルのやつ?」

 

花丸「さあ勝負ずらよ善子ちゃん」

 

善子「はあああああ!?」

 

【花丸】

今こそ出陣、マルが獅子奮迅

龍神をも降すぞ鬼神の前進

荒ぶれ軍神、木っ端微塵ずら

灰塵残さずまるっと天地改新

 

ズドーーン!

 

善子「ぐわっ!」

 

花丸「おおお!これがらっぷばとる!」

 

善子「なんでいきなりバトルふっかけるのよ!」

 

花丸「だって…やってみたかったんだもん」

 

善子「はあ!?」

 

花丸「善子ちゃんもルビィちゃんも前の大会でバトルしたのに…マルは一回もやってないずら!仲間外れはいやずら!」

 

善子「そんなことで!?」

 

ルビィ「花丸ちゃん、ごめんね!」

 

善子「…ルビィ?」

 

ルビィ「ごめんね花丸ちゃん…!ルビィたち…まったく気づかなかったっ!」

 

ルビィ「花丸ちゃんの気持ち…傷つけちゃってた!」

 

善子「ルビィの変なスイッチが入った!?」

 

ルビィ「お願い善子ちゃん!花丸ちゃんの夢を叶えてあげて!」

 

善子「ああもう!わかったわよ!」

 

善子「堕天使ヨハネに刃向かった罪、ただじゃ済まさないからね」

 

【善子】

人の身過ぎた傲慢な夢想家

獅子も龍も鬼も神も分け隔てなどなく

焼き尽しましょうゲヘナの業火

淘汰の前に響く葬送歌

 

ブォオオオオオオ!

 

花丸「ずらあああ!」

 

善子「こっちは一回修羅場くぐってんの!負けるわけにはいかないのよ!」

 

花丸「なるほどずら…だけどマルだって…」

 

【花丸】

地獄の業火など怖くない全然

合縁奇縁情念こそ危険

安心した安珍を捉える熱視線

隠れた鐘ごと焼き焦がせ豪炎

 

花丸「マルの怨恨が焼き尽くすずらぁ!」

 

ボォオオオオオオオオ!

 

善子「ぎゃああああ」

 

花丸「これがマルのらっぷずら!」

 

善子「そんな殺意満々でくるな!」

 

善子「あと、なんで清姫伝説なんて放り込んできてるのよ!もっとメジャーなのあるでしょ!」

 

花丸「いやだよ~だ!そんなことしたら善子ちゃんのスキル発動しちゃうかもしれないし」

 

花丸「マルはマルの戦い方をしてるだけずら」

 

善子「心配しなくてもあんたの使う言葉なんて一回も当てたことないっての!」

 

善子「しかも当てたところで私の世界観と合わないじゃない!」

 

ルビィ「あはは…本当に花丸ちゃんの戦い方は善子ちゃんに対しては異常なほど強いんだよね」

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。