歩夢「スクールアイドルラップバトル?」   作:gleebear

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track6:虹は夢と明日へつながる(2)

せつ菜「それにしても"選ばれなかった選択肢の声を聞く"とかなんだか歩夢さんっぽいスキルですね」

 

かすみ「え?歩夢先輩っぽいですか?どこが?」

 

せつ菜「ほら?私たちそれぞれあるじゃないですか?テーマとか、象徴する言葉、大好きなものが。歩夢さんのテーマからしたらぴったりなスキルですよ!」

 

しずく「歩夢さんのテーマ、さっきのバトルから考えると…ゲームとか植物?」

 

せつ菜「はい、それで今の歩夢さんの話を聞いたら、ゲームにも植物にも関係しているあるもののイメージが浮かびまして」

 

愛「あ!愛さんわかったかも」

 

璃奈「私にもわかった」

 

しずく「ゲームにも植物にも関係…選ばれなかった選択…あ!樹形図ですか!」

 

かすみ「ジュケイズ?って何?」

 

しずく「数学の確率と場合の数でやらなかった?ほら、色んな場合を書いて枝分かれしていくやつ」

 

かすみ「ああ!あの書くのが大変なやつね。サイコロを4回振って全部1が出る確率とかは手が痛くなっちゃった」

 

しずく(それは普通計算して出すやつなんだけどな。書いて出したのはある意味すごいけど)

 

かすみ「なるほどなるほど。そういえば前にりな子の家で見たゲームでもルートが分岐するとかで木みたいな画面を見たことあるよ」

 

果林「なるほど、たしかに歩夢のスキルはジュケイズっぽいわね」

 

エマ「果林ちゃん…多分わかってないよね」

 

歩夢「言われてみれば…うん、樹形図か。どうしてこんなスキルなんだろって思ったけど納得できたかも」

 

せつ菜「ところで歩夢さん!やはりスキルには名前をつけないと…そう思いませんか?」

 

歩夢「え…いや、私は別に」

 

せつ菜「それで思ったんですけど、樹形図の向こうの声を"呼び起こす"というところからAWAKENINGというのはどうでしょう!!」

 

歩夢「AWAKENING…私のスキル名…」

 

侑「…そっか…そっか」

 

歩夢「侑ちゃん?」

 

侑「やったね歩夢!ようやく歩夢のスキルがわかったんだよ!」

 

歩夢「聞こえるってだけだよ?どうやったら聞こえるのかもわからないし」

 

ピンポンパンポーン!

 

『下校時刻です。校内に残っている生徒は速やかに退出してください』

『繰り返します。下校時刻です…』

 

せつ菜「あああ!もう、こんな時間じゃないですか!今日はこのくらいにして早く帰りましょう!」

 

歩夢(みんなが慌ただしく部室から出て行く、いつもの風景…なんか久しぶりに見た気がする)

 

侑「歩夢、帰ろうか」

 

歩夢「そうだね…あ、でもその前に」

 

 

~虹ヶ咲学園部室棟廊下~

 

歩夢「あ!あの!果林さん」

 

果林「何かしら?」

 

歩夢「今日はありがとうございました!果林さんのおかげで私、ちゃんと決められました」

 

果林「ううん、礼を言うのはこっちよ。これでやっと気兼ねなくラップバトルできそうだわ」

 

果林「私たちは互いに迷って、ぶつかって…新しい"私"の選択ができた」

 

果林「結果論だけど、あなたと迷子になるのも悪くなかったのかもね」

 

果林「これからも互いにわがままでいましょう…生意気な後輩ちゃん」

 

歩夢「ふふっ、そうですね…お節介な先輩さん!」

 

 

 

~帰り道~

 

侑「いやー、本当に歩夢はすごいよ!幼馴染としてこんなに誇らしいことはないね」

 

歩夢「侑ちゃんそればっかり言ってる」

 

侑「浦の星行って、音ノ木坂行って、貸してもらったマイクでラップバトル!聞いてるだけでときめきが止まらないよ!」

 

侑「でもそれ以上にときめいたのが歩夢のラップだね!やっと歩夢の本気が見れてよかったあ!」

 

歩夢「それも何回も言ってるね…」

 

侑「あ、もう着いちゃった…じゃあ、歩夢また明日だよ」

 

歩夢「うん、また明日」

 

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