歩夢「スクールアイドルラップバトル?」 作:gleebear
せつ菜「それにしても"選ばれなかった選択肢の声を聞く"とかなんだか歩夢さんっぽいスキルですね」
かすみ「え?歩夢先輩っぽいですか?どこが?」
せつ菜「ほら?私たちそれぞれあるじゃないですか?テーマとか、象徴する言葉、大好きなものが。歩夢さんのテーマからしたらぴったりなスキルですよ!」
しずく「歩夢さんのテーマ、さっきのバトルから考えると…ゲームとか植物?」
せつ菜「はい、それで今の歩夢さんの話を聞いたら、ゲームにも植物にも関係しているあるもののイメージが浮かびまして」
愛「あ!愛さんわかったかも」
璃奈「私にもわかった」
しずく「ゲームにも植物にも関係…選ばれなかった選択…あ!樹形図ですか!」
かすみ「ジュケイズ?って何?」
しずく「数学の確率と場合の数でやらなかった?ほら、色んな場合を書いて枝分かれしていくやつ」
かすみ「ああ!あの書くのが大変なやつね。サイコロを4回振って全部1が出る確率とかは手が痛くなっちゃった」
しずく(それは普通計算して出すやつなんだけどな。書いて出したのはある意味すごいけど)
かすみ「なるほどなるほど。そういえば前にりな子の家で見たゲームでもルートが分岐するとかで木みたいな画面を見たことあるよ」
果林「なるほど、たしかに歩夢のスキルはジュケイズっぽいわね」
エマ「果林ちゃん…多分わかってないよね」
歩夢「言われてみれば…うん、樹形図か。どうしてこんなスキルなんだろって思ったけど納得できたかも」
せつ菜「ところで歩夢さん!やはりスキルには名前をつけないと…そう思いませんか?」
歩夢「え…いや、私は別に」
せつ菜「それで思ったんですけど、樹形図の向こうの声を"呼び起こす"というところからAWAKENINGというのはどうでしょう!!」
歩夢「AWAKENING…私のスキル名…」
侑「…そっか…そっか」
歩夢「侑ちゃん?」
侑「やったね歩夢!ようやく歩夢のスキルがわかったんだよ!」
歩夢「聞こえるってだけだよ?どうやったら聞こえるのかもわからないし」
ピンポンパンポーン!
『下校時刻です。校内に残っている生徒は速やかに退出してください』
『繰り返します。下校時刻です…』
せつ菜「あああ!もう、こんな時間じゃないですか!今日はこのくらいにして早く帰りましょう!」
歩夢(みんなが慌ただしく部室から出て行く、いつもの風景…なんか久しぶりに見た気がする)
侑「歩夢、帰ろうか」
歩夢「そうだね…あ、でもその前に」
~虹ヶ咲学園部室棟廊下~
歩夢「あ!あの!果林さん」
果林「何かしら?」
歩夢「今日はありがとうございました!果林さんのおかげで私、ちゃんと決められました」
果林「ううん、礼を言うのはこっちよ。これでやっと気兼ねなくラップバトルできそうだわ」
果林「私たちは互いに迷って、ぶつかって…新しい"私"の選択ができた」
果林「結果論だけど、あなたと迷子になるのも悪くなかったのかもね」
果林「これからも互いにわがままでいましょう…生意気な後輩ちゃん」
歩夢「ふふっ、そうですね…お節介な先輩さん!」
~帰り道~
侑「いやー、本当に歩夢はすごいよ!幼馴染としてこんなに誇らしいことはないね」
歩夢「侑ちゃんそればっかり言ってる」
侑「浦の星行って、音ノ木坂行って、貸してもらったマイクでラップバトル!聞いてるだけでときめきが止まらないよ!」
侑「でもそれ以上にときめいたのが歩夢のラップだね!やっと歩夢の本気が見れてよかったあ!」
歩夢「それも何回も言ってるね…」
侑「あ、もう着いちゃった…じゃあ、歩夢また明日だよ」
歩夢「うん、また明日」