日本国召喚 架空国家参戦(仮) 作:滅茶苦茶太郎/無茶苦茶太郎
少し急いで書いたので、幾つか拙い部分があるかもしれません。
予めご了承ください。
リーム王国 竜母艦隊
「まずいな……」
竜母艦隊の指揮官であるサーモは頭を抱える。魔信から別動隊の竜騎士団がパーパルディアの竜騎士団に迎撃されたとの情報が入ったのだ。そのため、竜母から合計で40騎ものワイバーンが出撃したものの、157騎もの竜騎士団が苦戦している事から焼け石に水だろう。
「(やはり断るべきだったか?)」
サーモは苦い表情を浮かべる。味方を見捨てることになるものの、下手に戦力をすり潰す様な使い方をするぐらいならば艦隊直掩などの使い方があっただろう。
だがしかし下手に戦力の出し惜しみをしてワイバーンロードが来襲したりした場合を考えると、出撃させる判断を下したのは正しかったかもしれない。
「ううむ」
サーモは竜騎士団の事を頭の隅に置いて、自分たちに課せられた任務の事を考える。彼は課された通商破壊任務を中断して本国に帰港する事を考えた。
「(恐らくは任務は失敗するな。……このまま帰港すれば軍法会議は避けられないが仕方ない)」
部下や軍艦を無駄に消耗させない為にもサーモは帰港する事を決意した。だが彼が帰投する事を周りに伝える前に、最悪の報告が入った。
「サーモ提督、2時の方角に艦影が見えます!」
「なにっ!?」
見張り員からの報告に士官たちは2時の方角に目を向ける。そこにはうっすらながらも2隻の船が見えた。
「(あれは何だ?……嫌な予感がする)」
サーモはその船に掲げられていた国旗を目にした。彼は大声で叫んだ。
「総員戦闘配備!奴らはパーパルディア軍だ!」
・・・・・・・・・・
パーパルディア皇国 竜騎士団
空中戦の戦況はパーパルディアが優勢であった。隊長騎を撃破された事から、統率がとれなくなったリーム王国軍は圧倒的な劣勢に立たされていた。
だがしかし、パーパルディアにとっても今は厳しい状況であった。質の面では圧倒しているものの数が少なく、大量のワイバーンを相手に手間取っていたのだ。
「くそっ!倒しても倒してもキリがねぇ!」
竜騎士団の一人が叫ぶ。合計で64騎も撃墜したにも関わらず、まだまだ敵がいる事に気が立っていたのだ。
「無理をするな!もうすぐで増援が来るから、それまで辛抱するんだ!」
気が立っている部下を見た隊長が叫ぶ。彼もまた魔信から入って来た増援の到着がとても待ち遠しく感じていた。
「目標発見、お前ら行くぞ!」
隊長騎は3騎のワイバーンロードを引き連れて急降下する。敵の接近に気づいていなかった10騎ほどのワンバーンに対して、彼らは導力火炎弾を発射した。
「やったぞ!」
放たれた導力火炎弾は全て命中した上に、驚いて回避行動をとったワイバーン同士が衝突した結果、一気に6騎も撃墜できた。
4騎のワイバーンロードは急速に敵から離れていく。ある程度、距離が離れて引き返そうとした時、彼らの目にあるものが見えた。
「隊長、前方に多数のワイバーンが居ます!」
「本当だ!これはまずいぞ!」
前方に見える多数のワイバーンに全員が衝撃を受ける。これ程の戦力が加われば、流石に勝てるかどうか怪しいだろう。
全員が身構える。そして敵の姿がしっかりと見えたその時、上空から火の玉が降り注いだ。
「!?」
全員が驚愕する。降って来た火の玉は回避行動を取らなかったワイバーンに次々に命中し、多数のワイバーンは火だるまになって落ちていく。
「隊長、あれは……!」
上空から16騎のワイバーンロードが現れた。その16騎は再び導力火炎弾を放ち、多数のワイバーンが撃墜されていった。
「こちらエストシラントからの増援部隊だ。これより支援を行う」
「了解、感謝する!」
増援にやって来た16騎のワイバーンロードたちは残った13騎のワイバーンに襲い掛かる。圧倒的に質と数の両方で劣っていたリーム竜騎士団はすぐに全騎が撃墜された。
「待たせてすまない。敵はどこにいる?」
こちらの方へやって来た増援部隊の隊長であるレクマイアが尋ねる。
「こっちだ。ついてきてくれ」
デュロ部隊の4騎は反転して、増援部隊の誘導を行う。彼らは上昇しながら空戦が行われている所まで移動する。
「これはすごいな……」
レクマイアは驚嘆する。圧倒的な数のワイバーンたちが空を舞い、導力火炎弾が流星の様に空を飛び交っている。だがそれ以上に味方のワイバーンロード部隊がこんな戦況でも一騎も撃墜されていない事にも彼らは驚いていた。
流れ弾に当たらない様に気をつけながら、彼らはワイバーンロードの限界まで上昇する。そして彼らは目標を見つけた後、急降下を開始した。
「喰らいやがれ!」
全騎から導力火炎弾が放たれる。炎の流星は飛び交うリームのワイバーンに次々と命中し、一気に多数のワイバーンが撃墜された。
「ひっ!?」
「新しい敵だ!畜生!」
新たに敵が現れた事にリーム竜騎士団の全員が驚く。そして彼らが追っていたワイバーンロードはその一瞬の隙をついて追跡を振り切った。
敵の追跡を振り切ったワイバーンロードたちは本隊と合流し、パーパルディア側の戦力は32騎となった。一方のリーム側は76騎であり、これでもまだ数の上では優位であるが質の面で圧倒的に劣っている事から、リーム竜騎士団は劣勢に立たされるのであった。
「待たせたな。これより反撃に移るぞ!」
「了解!」
パーパルディア竜騎士団は一気に反転してリーム竜騎士団へと襲い掛かる。群れを成して襲い掛かって来るワイバーンロードの口内には火の玉が蓄えられている。
「敵の攻撃に当たるなよ!」
前方には高熱の火球が向かってくるのが見えた。彼らは自らの技量とワイバーンロードが出せる最大限の能力を使って、飛んでくる攻撃を次々へと避けていく。
「(当たらないでくれよ……)」
レクマイアは風圧に交じって熱気を感じる。優れた動体視力と操縦技術を生かして導力火炎弾を避けているが、それでも熱気だけは強く感じるほどギリギリの飛行をしていたのだ。
導力火炎弾の嵐を抜けて、彼らはついに必中距離まで相手に迫った。それまでの間に1騎のワイバーンロードが尻尾の先に導力火炎弾が掠ったが、火はすぐに消えた事から普通に飛行を続けていた。
「今だ、放て!」
多数のワイバーンロードから導力火炎弾が放たれる。半分以上の導力火炎弾がワイバーンに命中し、多数のワイバーンが撃墜された。
「やったぜ!見たかリームの野郎ども!」
遂に恐れをなしたリームの竜騎士たちは戦うことを辞め、蜘蛛の巣を散らす様に闘争を始める。しかし彼らを逃すほどパーパルディアは甘くなかった。
「全騎、逃走する敵を追撃して撃墜せよ!容赦は不要だ!」
レクマイアの命令を聞いた竜騎士たちは逃走を始めた敵を追う。逃走を始めた敵はまともな抵抗もできずに撃墜されていく。
「レクマイア隊長!自分は右の敵を殺りますので、隊長は左の一騎を始末してください!」
「了解、必ず撃墜しろよ!」
彼は左に見えていたワイバーンへと急降下を始める。慎重に狙いを定めて、確実に目標を仕留めれるようにした。
「喰らえっ!」
放たれた導力火炎弾はワイバーンに直撃し、竜騎士とワイバーンの両名が炎に包まれる。炎に包まれたワイバーンは海へ墜落し、生じた巨大な水柱が二人の墓標となった。
「(終わったな……)」
もう一人もワイバーンを撃墜し、空中にはパーパルディアのワイバーンロードだけが空中に存在していた。
「任務終了だ、これより帰還する」
全員の生存を確認したレクマイアは魔信に帰還する事を告げる。出撃した32騎のワイバーンロードはデュロの基地へと戻っていくのであった。
いかがでしたでしょうか?
次回はパーパルディア艦隊vsリーム艦隊戦となります。
是非とも楽しみにしてください。
リーム艦隊と交戦するのは誰が良いか
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