日本国召喚 架空国家参戦(仮) 作:滅茶苦茶太郎/無茶苦茶太郎
今回、章を作って話を分けてみる事にしました。
詳しい事はあとがきに書きますので、そちらをご覧ください。
ニューランド島 チエイズ王国
唐突に船が爆発した。
そう形容できるほど急に、爆発が4箇所から発生する。
「何が起きた!?」
ミレケネスは爆発の起きた方角を見る。4隻の軽空母が真っ暗な暗闇から、爆炎で照らされていた。
「事故か!?」
そう叫んでいたが、4隻もの軍艦が同時に爆発事故を起こすことは、普通ならばありえないと言い切れるほどの確立だ。おそらく、敵の攻撃だろう。
「(でもどうやって?)」
長期間の物資の積み込みで疲労が溜まっていた事と夜間であったため、誰もハープーン対艦ミサイルの存在に気づかなかった。それはミレケネスにも当てはまっていた。
総員戦闘配置につけ。そう言おうとするよりも先に、また4回の爆発が起きる。
「なっ!?」
次は、2隻の正規空母と2隻の軽空母が爆発する。これにより第1先遣隊の航空戦力が全滅した。
「そんな、早すぎる!」
狼狽している間にも、爆発が続く。
「っ、総員戦闘配備に着け!」
ミレケネスと同じように呆然としていた乗員を急かし、迎撃の準備を急ぐ。
爆発した空母からさらに爆発が起きる。搭載されていた艦載機の燃料や弾薬に引火する。ダメコン要員がいないだけに、誘爆まで時間がかからなかった。
グレードアトラスター級戦艦 バルサー
「いそげ、いそげ!」
艦橋からの指令がおり大勢の兵士が、それぞれの配置に着こうと走り回る。
攻撃が隣の駆逐艦に命中したときに発生した船の破片が甲板に降り注ぎ、甲板を叩きつげる音が響く。
暗闇の中、降り注いだ破片に足をとられる者や、突然の爆発に腰を抜かす者、さまざまな怒声や悲鳴により、地獄絵図の一歩手前のような混乱の渦に包まれる。
このような光景はバルサーだけでなく多くの軍艦でも見ることができた。攻撃の正体がわからない以上、ミサイルに対する発砲は一切起こらない。
「敵はどこにいるんだ!」
「わかりません!」
「一体、どこから来ているんだ!」
とある対空砲座において兵士が叫ぶ。敵の攻撃が行われているとは知らなかったが、戦闘配置に着くように指令が下っていたので、直感的にそういっていた。
「何だ、あれは!」
対空砲座の一人が叫ぶが、それが回りに届くことはなかった。
彼が見たハープーン対艦ミサイルは、彼が叫んだ直後に命中し、甲板にある多数の対空砲座と1つの高射砲を吹き飛ばした。
・・・・・・・・・・
どれほど時間がたっただろうか、港にいたグラ・バルカス海軍第1先遣隊はチエイズ王国の港で炎に包まれていた。
チエイズ王国の港の住民たちは、その光景を見てただただ呆然としていた。ミリシアル含む世界連合軍を破った(と認識している)グラ・バルカス帝国の軍が炎上している。かの古の魔法帝国の空中戦艦すら撃破した、あのグラ・バルカスが一方的にやられる光景は想像していなかっただけに強い衝撃に襲われていた。
「ああ、なんて事だ!」
チエイズ王国の王はその光景を見て後悔した。この世界に敵うものはないと思っていた。だから、グラ・バルカス軍の受け入れを行い、戦後の自治権の保障をしてもらう魂胆だったが、失敗に終わるだろう。
おそらく、この王国は滅ぼされるだろう。世界を敵にしている以上に、グラ・バルカス帝国を上回る国を敵に回したからだ。文明圏外国のチエイズが勝てるわけがない。
「どうすればいいんだ……」
今後の王国の行く末に頭を悩ませる王だった。
・・・・・・・・・・
グレードアトラスター級戦艦 バルサー
「損害は?」
ミレケネスが問う。艦橋から見える光景から、甚大な損害が出ているのは一目瞭然だったが、今は具体的な数字がほしかった。
グラ・バルカス軍は先の攻撃で甚大な損害を出していた。特に駆逐艦は、艦隊を構成する中核的存在だったため集中的に攻撃を受けたこと、装甲がなかったこと、港に収める為に密集して係留していたことが災いした。
「現在の艦隊の損害は不明です。本艦の損害は、対空砲座多数とレーダー等非装甲部分を中心とした部分が損傷を受けてますが、主砲塔や重要装甲区画は問題ありません。」
「わかった。各自、損害情報の収集と対応に専念するように」
「わかりました」
鉄壁の防御力を誇るバルサーの損害は予想よりかはマシだが、あれほどの大規模な攻撃をおこなえるだけの戦力を敵が持っているとは思っていなかった。
無事な艦艇が少ない現在、攻撃に出る事はとても危険である。ミレケネスの心にひとつの迷いが生まれた。
だが、それ以上の危機が彼らには迫っていたのだった。
いかがでしたでしょうか?
今回から話を章を作って分けてみる事にしました。
(サブタイトルが無く物語の進行が分かりにくくなったため、作ることにしました)
何か疑問などがありましたら、コメントで質問ください。
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