日本国召喚 架空国家参戦(仮) 作:滅茶苦茶太郎/無茶苦茶太郎
今回、登場国家などに関する解説も同時に投稿しております。
興味のある方は、そちらもご覧ください。
リーム王国 王都ヒルキガ グラ・バルカス帝国航空基地
広大な滑走路上に多数の爆撃機が一列に並んでいた。その爆撃機たちはグラ・バルカス帝国が運用しているベガ型双発爆撃機よりも圧倒的に巨大であり、エンジンも6基も搭載している点が特徴的であった。
その巨大爆撃機の名はグティマウン型戦略爆撃機だった。グラ・バルカス帝国において初の戦略爆撃機であると同時に技術の粋を結集した機体である。
この爆撃機は移転直前に完成し、ケイン王国との最終決戦時に使用する予定だったのだが、異世界に移転してからは使用される機会が無かったため、特殊殲滅作戦部と共に冷遇されていた。だが、そんな彼女たちに転機が訪れる事となる。
それは皇太子グラ・カバルが捕獲された事により決定された懲罰攻撃作戦において、敵の本土爆撃の一番槍を行うという大変名誉な事なのであった。
話は変わり、彼女たちは離陸の準備を整えていた。載せられるだけ燃料と爆弾を積んだ後、エンジンの暖機運転を始めたところであった。
「でけぇなコレ……」
「ああ、そうだな……」
ある一機のグティマウンの近くに居た二人の整備兵は息を飲む。彼らは今まで何度もグティマウンの整備を行っていたのだが、その度に同じことを言っていた。
このグティマウンの姿は、他にも多数の人物にも目撃されていた。
「なんと、なんという大きさだ!」
グティマウン型爆撃機の姿を見たリバル達は驚きを隠せなかった。機体の大きさもさることながら、多数の自衛用の機銃を搭載し、6基のエンジンが唸り二重反転プロペラが回転する姿を見た彼らの中には腰を抜かしそうになる者も居た。
ざわめくリーム軍の人間の姿を見てアーリ・トリガーが話す。
「あの爆撃機には、高度10000m以上を飛行可能でムーの戦闘機程度の機銃弾ならば防げる装甲を有している。そして大量の爆弾を搭載可能で此処のちっぽけな都市なんぞ簡単に地図上から消すことが出来るだろう」
かなり無礼な発言であるが、圧倒的な実力を有するグラ・バルカス帝国の人間に対して怒りを表明したリーム王国の軍人はいなかった。
アーリ・トリガーは続ける。
「わが特殊殲滅作戦部ならばミリシアル帝国の首都であったとしても無傷で焼き払う事もできるだろう。これ程の大戦力に焼かれないことを光栄に思うが良い」
その時、アーリ・トリガーの元に一人の男が駆け寄って来た。
「アーリ・トリガー様、もうすぐで出撃準備が終わります。直ちに一番機にご搭乗ください」
「わかった。それでは行こう」
アーリ・トリガーは自分が搭乗するグティマウン一番機の元に足早に向かっていく。その彼の背中をリーム軍の軍人たちは呆然と眺めていた。
・・・・・・・・・・
グティマウンのパイロットであるグリティスはコックピットの窓から、リームの軍人たちがいる方向を眺めていた。
「見ろよ。あいつら呆然としてやがるぜ」
「ああ、実に滑稽だな」
隣に居たヘレルは軽く笑いながら答える。グラ・バルカス帝国の全技術力を結集した賜物を前に呆然とする蛮族たちの姿は滑稽に見えたのだ。
グリティスはコックピット内に並ぶ計器を確認し、暖機運転が終わるまでの時間を確認した。
「ヘレル、あと3分で暖機運転が終わるぞ」
「もうそろそろか」
ヘレルが言い終えると同時に、グリティスはある人影に気づいた。
「アーリ・トリガー部長が来たぞ!」
機内にいる全員に聞こえるような大きな声でグリティスが叫ぶ。その声を聞いた全員は急いで自分の持ち場へと移動した。
全員が自分の持ち場へ移動が終わると同時にグティマウン一番機にアーリ・トリガーと付添人がドアを開けて入って来る。
「あと何分で暖機運転は終わりそうだ?」
「あと2分です」
「そうか……。暖機運転が終わり次第、報告するように」
そう言うとアーリ・トリガーは近くにあった専用の座席へと深く腰掛ける。彼はその座席から時間が来るまで静かに待機し続けるのであった。
機内にはエンジンとプロペラの回転音だけが響く。2分がたった後、グリティスはアーリ・トリガーに告げた。
「アーリ・トリガー部長、本機の暖機運転が終わりました」
「うむ、これより本機は任務を開始する。無線手よ、後続の機体についてくるように無線を入れろ」
「了解!」
コックピットの近くに居た無線手は返事をすると、後続の爆撃機たちに本機に続けと無線を入れる。
「これより本機、離陸を開始します!」
グリティスとヘレルの2人が大きな声で告げる。その声を聞いた機内の全員は一気に気を引き締めて自分の仕事に集中する。
グリティスとヘレルの2人がスロットルレバーを動かすと、グティマウン一番機がどんどんと速度を上げて加速を始めた。それと同時にエンジンやプロペラの回転音も大きくなる。
「V1、ローテート!」
離陸をするに十分な速度を得たグティマウンは機首上げを始めて、少しづつ陸上から空へと向かって上がっていく。そして機内は、より大きな騒音に包まれていく。
障害物の無い空に向かってグティマウン一番機は轟音を辺り一面に響かせながら、ついに離陸をする。それに続き、後続のグティマウンが離陸を始めた。
「離陸しました」
深緑色に塗装されたグティマウンは太陽の光を反射させながら王都上空を飛行する。その姿を見たリーム王国の人々は太陽の存在も忘れ、ただその姿しか目に入らなかった。
市街地の家から、路上から、王城から、多くの人々の視線を浴びたグティマウンたちは編隊を組んだ後、遥か彼方へと去っていった。
いかがでしたでしょうか?
これからも完結できるように、更新を続けていきたいと思います。
もしよろしければ、コメントや評価などよろしくお願いします。
誤字報告を行ってくださりました
ぴょんすけうさぎ 様
この場を借りてお礼申し上げます。
リーム艦隊と交戦するのは誰が良いか
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生き残ったパーパルディアの艦隊
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現代兵器で武装したパーパルディアの艦隊