日本国召喚 架空国家参戦(仮) 作:滅茶苦茶太郎/無茶苦茶太郎
以前から言ってました通り、リーム&GM戦の話を次回から投稿したいと思います。
できるだけ早く投稿できるように頑張っていきたいと思いますが、投稿までに時間が空くと思います。
その点に関しては、予めご了承ください。
マッハ3.5もの速度で飛翔していたKh-22超音速対艦ミサイルのレーダーは、ちゃんとクエーサを捕らえていた。
クエーサとの距離が10kmを切った。弾着まで秒読み状態になった。
「残り、9km、8km、7km、6km、5km、4km、3km、2km、1km……」
オペレーターのカウントダウンが終わると同時に、Kh-22が目標がクエーサに命中する。右舷の司令塔の下から、3番主砲塔の弾薬庫へ突き破るように貫通し爆発する。
Kh-22は運動エネルギーにものを言わせて、装甲をいともたやすく突き破った。また1000kgもの弾頭に搭載されたRDX爆薬の破壊力は一瞬で主砲の弾薬庫に含まれている砲弾や装薬を誘爆させる。
2500tほどある砲塔は吹き飛び、砲塔があった穴から火が吹き上げる。その光景は、知る人なら陸奥の爆破事故を彷彿とさせるだろう。
そして、爆発に耐えられなくなった船体が第2副砲近くで折れた。くの字に折れ、艦首のバルバスバウや船底の赤い塗装が見える。だが、その状況は長くは続かない。ミサイルが突入した部分にできた大きな破口から大量の海水が浸水し、クエーサは完全に右舷へ横転した。
この攻撃でもバルサーと同じ様に司令塔にいたアウロネスらは助かったが、船体にいた要員、その中でも第3砲塔と機関室にいた乗組員の大半は戦死した。
戦艦アンテの艦長らはいきなりの出来事に呆然としていた。なにが起きたか理解できなかった。誰もKh-22超音速対艦ミサイルの存在に気づけなかったためいきなりクエーサが爆発したように見えた。
いきなりの爆発、そして真夜中を明るく照らす炎とキノコ雲。それは、見張り員も見張りという本来の任務を忘れてしまうほどであった。
「嘘だろ……」
ある見張り員は震える声を絞り出すように発する。敵の攻撃か事故かは分からないが、その光景がこの世の終わりに思えるほどの強烈さがあることだけは分かった。
ふとここで嫌な予感に気づく。まるで、生存本能が逃げるように叫んでいるようだった。
「艦長、パレネが!」
副長が叫んだ。近くに居たパレネが大爆発を起こす。
「何だ!何が起きたんだ!」
呆然となっていた艦橋内が騒然となる。
アンテの艦橋からは、火山の噴火の様に炎をあげて爆発するパレネの姿が見えていた。
「まっ、まさか!」
敵の攻撃か、と艦長が叫ぶよりも先にアンテに強い衝撃と轟音が加わる。
マッハ4.6もの速度で急降下してきたKh-22は、アンテの甲板を貫き機関室で弾頭が炸裂した。衝突時の被害もさることながら、爆発による被害が致命的な結果をもたらす事となる。
機関室はミサイルの爆発により完全に破壊された上、船底には巨大な破孔が開く。そこからの大量の浸水でアンテの喫水はどんどんと深くなっていく。
「まずい!総員退艦!総員退艦だ!」
着弾時の衝撃によって、負傷し意識を失った艦長に代わり副長が総員退艦命令を出す。
「見張り員、急いで航海長を連れて脱出するんだ!俺は艦長を連れて脱出する!」
「分かりました!」
いきなりの出来事に呆気を取られていたものの見張り員の男は、頭から血を流し、意識がもうろうとしている航海長を連れて脱出を始めた。
沈みゆくアンテの甲板からは多くの水兵達が湧くように現れる。命からがら脱出した彼らの目には、信じられない光景が広がっていた。
先の攻撃を生き残っていた5隻の戦艦が次々と沈んでいく。一隻は巨大な火柱をあげ、別の一隻は転覆して側面から煙があがり、また別の一隻は艦橋が根元から消えて無くなっていた。
「そんな馬鹿な……」
一人の水兵は膝から崩れ落ちる。
「畜生ぉ!」
多くの者が涙を流す。彼らのプライドは粉々に砕け散っていたのだった。
6隻の戦艦が沈みゆく中、止めの攻撃機たちが接近していた。
「こちらA-7攻撃隊、目標を確認。攻撃を開始する」
「了解。徹底的に破壊せよ」
A-7攻撃機10機は1機づつに分かれて、まだ浮かんでいた駆逐艦を攻撃した。いずれも辛うじて浮いている程度の状態だったので沈めることは容易であった。
「こっちに来たぞ!」
「逃げろ!」
残っている駆逐艦を始末するために、A-7攻撃機は反転して再度攻撃を試みる。
搭載された20mm機関砲を桟橋に打ち込み、そこに居た消火活動を行っていた乗組員らを撃ち殺しながら桟橋を砕き、限定的ながらも戦力と機能を奪っていく。
それと同時に500ポンド爆弾を投下し、沈没していなかった駆逐艦へ攻撃を行い確実に戦力を削っていく。
「隊長、残っていた駆逐艦を撃破しました。それで、あの戦艦などは攻撃しますか?」
「いや、戦艦は攻撃しなくていい。もし爆弾が残っているならば、補給設備を代わりに攻撃せよ」
「了解。補給設備に攻撃を行います」
残っていた駆逐艦を全部沈めた攻撃隊は、目標を港湾の補給設備に切り替えて攻撃を始める。
「爆弾投下!」
A-7の翼下のパイロンから500ポンド爆弾が次々と切り離されていく。
投下された何十発もの爆弾は地面に到達すると、大きな爆発を起こして地上に有るありとあらゆるものを粉砕する。
16発の巡航ミサイルによって大きく被害を受けていた港湾施設は、攻撃隊の残っていた爆弾と機銃掃射によって破壊しつくされた。
有効な反撃ができないまま、グラ・バルカス海軍第2先遣隊は壊滅した。
いかがでしたでしょうか?
前書きに書いた通り、次回からリーム&GM戦を投稿する予定です。
アンケートに参加してくださいました皆様、貴重なご意見ありがとうございました。
誤字報告を行ってくださりました
ぴょんすけうさぎ 様
この場を借りてお礼申し上げます。
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