日本国召喚 架空国家参戦(仮) 作:滅茶苦茶太郎/無茶苦茶太郎
今回少しばかり短いですが、予めご了承ください。
フィルアデス大陸 西側海域 第1防衛線
静かな海の中、タンゴ型潜水艦のL-1は水中にいた。目標はこの海域を通過するグラ・バルカス海軍の大艦隊である。
「艦長、敵艦隊が目的地Aに来るまであと5分を切りました」
「わかった。事前の計画通りに行こう」
この潜水艦には6本もの魚雷発射管が備わっており、いずれのものにも魚雷が装填されていた。艦内で搭載されている合計24本の魚雷で多くの獲物を狩ることが与えられた任務であった。
「ソナーマン、聞き漏らさないように」
「了解」
艦長はソナーマンに念押しをする。L-1は静かに、その時を待ち続けていた。
・・・・・・・・・・
グラ・バルカス帝国海軍 連合艦隊 旗艦グレードアトラスター
1023隻もの艦隊が進んでいく。その多くは駆逐艦で構成されているものの迫力がある。
連合艦隊司令のカイザルは艦橋から外を見ていた。
艦橋からは軍艦以外には、広大に広がる紺色の海が見えた。水色の空には白い雲が所々に見えるものの、快晴であった。
「艦長、異常はないか?」
「はい、ありません」
「そうか」
不定期にされる質問に艦長のラクスタルはただ事務的に答える。
「まだ敵には気づかれていないようだが、そろそろ壁に当たると考えた方が良さそうだ」
カイザルの独り言に周囲は若干困惑する。いきなり不吉な事を言い出したからだ。
だが、その不吉な予感が的中することとなる。
艦橋内に無線手が転がり込んでくる。
「報告!第2艦隊から入電!駆逐艦ジュバ轟沈!」
「なんだと!?」
艦橋内に衝撃が走る。会敵したとの情報がないまま、攻撃を受けたという情報がいきなり入ってきたから当然である。
「雷撃を受けたことから、潜水艦による攻撃と思われるそうです!」
航空艦隊がいきなり攻撃を受けた。その衝撃は大きい。
「直ちに爆雷による攻撃を行い、潜水艦を撃破するように伝達せよ!また、ほかの航空艦隊に潜水艦に対する警戒を行うように伝達せよ!」
「わかりました!」
唐突なことに混乱が起きるが、カイザルは的確に指示を出し混乱を収めようとする。
「司令長官、安全のためにも司令塔に移動することをお勧めします」
艦長のラクスタルが提案する。攻撃が来た場合、装甲化されていない艦橋は危険なだが、装甲化された司令塔ならば安全であろう。
「わかった、司令塔に移動しよう」
そうしている間にもグレードアトラスターの数km先にいた駆逐艦が大きな水柱と炎をあげて沈んでいく。
「駆逐艦ミルザム轟沈!」
航海長の男が報告を入れる。
「司令長官、早く移動しましょう!」
「ああ、急ぐぞ!」
2人はエレベーターを使い、装甲化された司令塔へと降りていく。
2人が司令塔に着くまでの間、グレードアトラスターが攻撃を受ける事はなかったが、第1艦隊全体には多くの被害が出ていたのだった。
いかがでしたでしょうか?
これから本格的に懲罰艦隊本隊との戦いが始まります。
次回もお楽しみに。
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