日本国召喚 架空国家参戦(仮) 作:滅茶苦茶太郎/無茶苦茶太郎
今回の投稿でついにストックが尽きてしまいました。
もしかしたら更新が遅れる事態が起きるかもしれませんが、予めご了承ください。
グラ・バルカス海軍 第1艦隊 旗艦グレートアトラスター
「(先の攻撃で雷跡が見当たらなかったから断言はできないが、あの本に書かれている事が事実ならば百発百中の誘導魚雷で攻撃されたに違いないな……)」
カイザルは前の攻撃で生き残った生存者から目撃証言から情報を収集していた。そして、その事で彼は頭を抱えていた。
日本の雑誌に書かれていた情報では、雷跡を発生させずに目標に誘導させる事のできる魚雷が存在すると情報が書かれていた。その誘導魚雷に攻撃されたかについては、雷跡が見つからなかった以上は証明のしようが無いものの、損害の状況などを考えれば確実に誘導魚雷で攻撃を受けたのだろう。
「(もしも本に書かれている事が本当だとすれば、誘導弾という誘導兵器もあるのだろう。他にも超音速で飛ぶ戦闘機なども存在する可能性が高いな……)」
本国で欺瞞情報と判断されていた物が本物であった事にカイザルは軽いめまいを感じる。それはカイザル以外の情報を知る司令官たちも一緒であった。
「失礼します。カイザル司令長官に報告があります」
司令塔内に一人の若い士官が入って来る。その士官の姿を見たカイザルは彼の元に駆け寄り、彼の手元に耳を寄せた。
「第1、第2先遣隊と連絡が取れなくなっています。これに関しては本艦以外の艦艇も同様であります」
報告は小さな声であったものの、カイザルにとっては大きな衝撃であった。彼は自身が抱える不安を押し殺して士官の方に返事をする。
「磁気嵐やその類に襲われているかもしれんな。とりあえず君は下がってくれ」
「はっ、了解しました!それでは失礼します」
士官が去っていくのをカイザルは見送る。彼が居なくなった後、カイザルは思考の世界に入った。
「(第1、第2先遣隊と連絡が取れないという事は間違いなくやられたな……。恐らく次は本艦隊が狙われるに違いない!)」
200隻以上の軍艦で構成される先遣隊から連絡が取れらくなるという異常事態に彼は頭を抱える。それも片方だけではなく両方で起きている事から、敵の攻撃を受けて少なくない損害が出た事は確実だろう。
「(まずいな。引くべきなのは確実だろうが、このまま引くべきだろうか……)」
彼はこの艦隊をどう動かすかで彼は戸惑っていた。戦うのは日本と新国家連合というわれわれを上回る強大な相手だ。勝てるはずがない。
だがこのまま軍を引けば、自分の死刑は免れないだろう。だがそれよりも、死なせた多くの部下に対して申し訳ない上に、国家の威信に関わる。自分の命などカイザルにとっては、この二つと比べたら取るに足らない物であった。
頭を抱えたカイザルを不審がったラクスタルが尋ねる。
「どうしたのですか?」
「ああ、すまない」
カイザルの反応にラクスタルは更に不信感が増した。それに加えて他の士官たちもおかしな様子に気づいた。
「司令長官、本当に何もないのですか?」
少しばかり強い口調でラクスタルは再び尋ねた。その様子を見た士官たちは少しばかり騒然とする。
「ああ、本当に何もない」
その返答を聞いたラクスタルは自身の抱えている違和感に確信をもった。彼は意を決して、あやふやな対応をしたカイザルに対して強い口調で踏み込んだ。
「司令長官、本当の事を言ってください!私は艦長としてグレードアトラスターの全乗組員の命を預かっています。ですので本艦にも関わる重大な案件である場合は、司令長官であったとしても必ず私に報告してください!」
すさまじい剣幕で話すラクスタルにカイザルは軽くうろたえた。他の士官たちもその剣幕に驚きを隠せなかった。
ラクスタルが怒鳴った事によって司令塔内が静まり返る。少しばかり時間が経った後、カイザルは口を開いた。
「……わかった。ラクスタルよ。よく聞いてほしい」
カイザルの発言によって士官たちは驚愕の表情に変わった。一方のラクスタルは動じた様子を見せずにカイザルと目を合わせていた。
「今、我々が相手しているのは我が帝国よりも遥かに強い相手だ。そんな国に戦いを挑んでいるのだ」
司令塔内にいた全員が驚愕する。ラクスタルも少しばかり驚いていた。
カイザルの爆弾発言によって艦橋内は静かな驚きに満たされていた。だがカイザルは少しばかり時間を空けた後、再び話を始めるのであった。
いかがでしたでしょうか?
これからも頑張って投稿していこうと思います。
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