日本国召喚 架空国家参戦(仮)   作:滅茶苦茶太郎/無茶苦茶太郎

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作者の滅茶苦茶太郎です。

短いながらも、初の日本登場です。
もうしばらくは空気状態ですが、本格的な活躍までもう少しばかりお待ちください。


第24話

第303合同任務部隊 アルファ海軍 第1空母打撃群 旗艦DDG-155

 

「断ってきたか……。恨まないでくれよ」

エーミールは抑揚の少ない声でそう言うと、データリンク装置を介して第302合同任務部隊へと交渉が決裂したと情報を送る。それは攻撃を行えと言う合図でもあった。

「(わかってはいたがやっぱり無理だったか。……まあ、しょうがないな)」

エーミールは黙って考える。おそらくは敵の司令官も本当は撤退したくてしょうがないだろうと彼は予想を立てていた。

しかし大艦隊を率いて損害を出した一方で、何の成果も出せず引くという事は国家の威信に関わる問題であるために引けないと予測していた。あるいは死んだ仲間に顔向けできないというコンコルド効果の様なものが作用している可能性もあるだろう。

「司令、よろしいですか?」

部下からの声にエーミールは現実に戻される。彼は部下へと視線を移した。

「司令、敵の航空戦力が来ます。準備を」

レーダー画面に多数の機影が映る。その数は少しづつ増えていき、こちらへだんだんと近づいていくのが見えた。

「わかった。戦闘機を直ちに発艦せよ」

第1空母打撃群にある空母CV-10から、18機のF/A-18戦闘機が上がってくる。晴れ渡る空に登った6機のF/A-18戦闘機が艦隊の上空に待機すると、残りの12機はグラ・バルカス海軍第1艦隊へと向かって行った。

 

・・・・・・・・・・

 

第302合同任務部隊 アルファ部隊

 

レーダーに映らないようにするために低空を4機づつのF-2とF-15Jの編隊が飛んでいた。両方ともフィンガー・フォーの編隊を組んでいる。

「司令機から攻撃を行う信号が来た。全員、攻撃の準備をせよ」

隊長機のパイロットが告げる。皆、無言のままだったがすぐに発射の準備を行う。

「ECM作動準備……作動しました。これで上昇しても大丈夫です」

「よし、全機上昇せよ」

ECMを作動させた後、全機がASM-2対艦ミサイルを発射するために一旦上昇する。F-2の機首のレーダーが目標を捕捉した後、F-2の隊長機に無線が入った。

「目標捕捉、いつでも撃てます」

「了解、指示があるまで待機せよ」

無線が切れ、機内はエンジンの騒音のみに包まれる。隊長機のパイロットは小さく息を吐いて気を落ち着かせた後、命令を下した。

「全機、攻撃始め!」

隊長機の命令に少し遅れて青色の迷彩柄の翼に吊り下げられていたミサイルが切り離され、慣性の法則に基づいて青い空を滑空する。だがその時間は1秒足らずに変化した。

青色の空に4本の白煙が線を描いて飛んでいく。それは1度だけでなく4度にわたって発生する。いずれもF-2から発射されたASM-2によって生じたものであった。

「全機、発射完了」

「了解。全機、高度を上げたまま旋回して待機せよ」

F-2から4回に分けてASM-2の一斉発射が行われる。合計16発この一撃は艦隊全体を狙うものとしては弱いが、真の目標は空母の撃破とかく乱であるため問題というわけではない。

同じようにブラボー部隊とチャーリー部隊とデルタ部隊でも同じ用に攻撃をおこなっていたがエコー部隊とフォックストロット部隊は若干異なっていた。

 

・・・・・・・・・・

 

第302合同任務部隊 エコー部隊

 

エコー部隊は18機づつのTu-16戦術爆撃機とF-15E戦闘機が編隊を組んでいた。この部隊はアルファ部隊と違い、全員の心中は穏やかな状況では無かった。

「敵機が上がってきているな……」

F-15Eの編隊長が呟く。彼の目の前にあるレーダーには多数の戦闘機の機影が映っていた。

「予定通りではありますが、あまり心地の良い物ではありませんね。戦闘機隊から何機かを先行させて撃墜しましょう」

後部座席にいた兵装システム士官が編隊長に提案する。編隊長は彼の意見を聞いて決意する。

「そうだな。早めに排除した方が気が楽になるからな」

編隊長はキャノピーから周囲を見回し、どの機体を先行させるかを決める。彼は適当な6機を決めると、命令を下した。

「戦闘機隊の内の6機は直掩機を撃ち落とす為に先に先行せよ。先行する部隊は第3小隊の全機と第4小隊のゲランとカルメットだ。発射のタイミングはゲランに任せる。いいな?」

「了解!」

そう言うと18機の中から6機のF-15Eが抜け出し、敵の直掩機へと近づいていく。数分ほどした後、先行していった6機のF-15E戦闘機がAIM-120空対空ミサイルを放つ。

F-15Eから放たれた12発のミサイルは、すでに上がっていた12機の直掩機を避ける暇も与えず全機を撃墜する。敵のパイロットは自身の身に何が起きたかを理解する前に即死しただろう。

「おい!アンタレスが撃墜されたぞ!」

「本当だ!クソッ、敵はどこにいるんだ!?」

甲板上に居た水兵達が空を見上げながら叫ぶ。彼らもいきなり全ての直掩機が撃墜されたことに驚き、同時に理解が出来ずにいた。

撃墜された機体の内の一部は空中で完全に破壊されず火達磨になって落ちていく。その光景は、まるで昼間に火球が落ちてくる様であった。

彼らの常識を超えた事態に多くのグラ・バルカス帝国の将兵たちは衝撃を受ける。しかし、これはまだ地獄の始まりにすぎなかった。




いかがでしたでしょうか?

次回からコメント返しを再開させていただきたいと思います。
ただし、次回の投稿までに来たコメントに関してはコメント返しはしないつもりですので、予めご了承ください。

誤字報告を行ってくださりました、
オンギョウキ 様
この場を借りてお礼申し上げます。

リーム艦隊と交戦するのは誰が良いか

  • オリジナル国家の艦隊
  • 生き残ったパーパルディアの艦隊
  • 現代兵器で武装したパーパルディアの艦隊
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