日本国召喚 架空国家参戦(仮)   作:滅茶苦茶太郎/無茶苦茶太郎

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作者の無茶苦茶太郎です。

色々とあり投稿が遅れました。
次回は早く投稿できるようにしたいと思います。


第0.4話(下)

「アーリ・トリガー様、攻撃が止みました!」

グティマウン一番機のある機銃手が報告を入れる。おおよそ50機ほど撃墜された辺りで敵の攻撃は止んだのであった。

「そうか……。恐らく射程の外に出たのだな」

アーリ・トリガーは顎に手を当てて考える。少しの間考えた後、彼は意を決したように話し出した。

「いいか、よく聞け。敵の迎撃の損害を抑える為に必要な事を伝える。無線手は他の機体にも伝えるようにしろ」

機内が一気に沈黙する。全員が耳を傾けている事を確認したアーリ・トリガーは話し出す。

「まず最初に余剰の燃料を投棄せよ。ただし、往復に必要な燃料はきちんと残しておくように」

アーリ・トリガーは、まず最初にグティマウンに搭載されている余剰な燃料を投棄する事を決定した。次回の爆撃までにかかる給油時間の短縮の為に多く積んでいたのであった。

アーリ・トリガーが燃料投棄を指示した理由に気づいた全員が静かに頷く。機体の軽量化を行う事によって速度と高度を上げる目的があったのだ。

「次に爆弾の一部の投棄しろ。おおよそ2tほどを投棄するのだ」

これには全員が驚いた。いくら軽量化の為だとしても爆弾の投棄をすることは普通ならばあり得ない事であったからだ。

「アーリ・トリガー様、本当に爆弾を投棄するのですか?」

パイロットのヘレルが不安そうに尋ねる。

「ああ、2tほど投棄するんだ。本機は20tもの爆弾を積むことが出来る。2t程度ならば投棄しても、都市を爆撃するには十分すぎる量が残っているからな」

アーリ・トリガーは毅然とした態度で答える。実際に多数のグティマウンが残っているため、爆弾搭載量が少し減少したとしても任務遂行には問題は無いだろう。

その返答を聞いたパイロットたちは爆弾を投下する準備に取り掛かった。少しばかり時間がかかったものの、順調に投棄準備は整った。

「投棄準備完了、投棄します」

「よろしい。投棄せよ」

アーリ・トリガーの合図と共にグティマウンから2t分の爆弾が投棄される。本来ならば地上に投下されるはずだった爆弾は、高空から大きな風切り音を立てながら海上へと向かっていく。

「投棄完了しました」

各機体から投棄された爆弾の雨は何もない海上に降り注ぎ、海面には多数の水柱が発生した。その光景は人によっては芸術的に見えたかもしれない。

「うむ。それでは続いて話すぞ」

全員がアーリ・トリガーに注目する。彼は少しばかり息を飲んだのち話した。

「尾部機銃と下部機銃以外、全ての機銃の弾薬を投棄する」

先ほどよりかは小さかったものの、機内は再び驚愕に包まれる。

「アーリ・トリガー部長、本当に投棄するのですか?」

今度はグリティスが尋ねる。爆弾や燃料と比べても重量は少なく、なおかつ自衛用という大きな役割のある機銃の弾薬投棄にはさすがの彼も驚かずにはいられなかった。

「そうだ。グティマウンはこの世で最も高い高度を飛ぶことのできる飛行機だ。奴らの戦闘機がどれほど優秀であろうとも、ここまでは登れないだろうから自衛用の機銃も不要だろう」

アーリ・トリガーは内心で「だが」と付け足す。

「それでも念の為に尾部機銃と下部機銃の弾薬は残しておけ。正直、考えにくいが念の為にな」

彼がなぜこの二か所を残したのかと言えば、まず最初に攻撃を受ける可能性の高い部位として機体後方が挙げられる。そのために尾部機銃は必要となる。

続いて下部機銃を残した理由としては、敵機がグティマウンと同等の高度を飛行できる可能性は低いため上部機銃は残す必要は無い。だがしかし、敵機がグティマウンよりかは低い高度から弾を撃ち上げるように攻撃を行ってくる可能性は十分に考えられる。それに対処するために下部機銃は必要と判断したのだ。

「わかりました。それでは尾部と上部以外の銃座の弾薬を全て投棄します」

機銃手たちはアーリ・トリガーの命令に従って銃座の弾薬と投棄作業を始める。味方のグティマウンに命中させない様に気をつけながら、銃座から銃弾が放たれる。

「(……これで準備は完了したな)」

弾薬を全て撃ち尽くした機体から射撃は止み、曳光弾と言う黄色い光の雨粒は空から消えて無くなった。そのタイミングでアーリ・トリガーは最後の命令を出した。

「それでは最後に、俺が指名したグティマウンは各3機ごとに編隊を組んでくれ。編隊は10km間隔を保ちながら本隊の30km先を先行するように」

彼の指示は無線を伝って全体の編隊に伝わる。彼の指名した30機のグティマウンたちは10個の小編隊を組んで、残りの大編隊の30km先へと向かっていった。

「(果たして上手く行くだろうか?)」

アーリ・トリガーは作戦を思い返す。3機で編成された編隊を10km間隔で並ばせて先行させることによって敵の高射砲による迎撃を事前に探知しすると同時に、どこが迎撃されにくいかの迂回路を見つける役割があった。

ただし、そうなれば真っ先に犠牲になるのは先行するグティマウンたちだ。アーリ・トリガーは自身の下した命令の薄情さを憂いながらも、任務の達成の為に頭脳を最大限活用する。

こうしてグティマウンたちは迎撃に対する準備を整えていく。だが同時に、そのグティマウンたちを迎撃しようとする者たちも同じように準備を整えていくのであった。

 




いかがでしたでしょうか?

もしよろしければ、コメントや評価の方もよろしくお願いします。

誤字報告を行ってくださりました
ぴょんすけうさぎ 様
この場を借りてお礼申し上げます。

リーム艦隊と交戦するのは誰が良いか

  • オリジナル国家の艦隊
  • 生き残ったパーパルディアの艦隊
  • 現代兵器で武装したパーパルディアの艦隊
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