日本国召喚 架空国家参戦(仮) 作:滅茶苦茶太郎/無茶苦茶太郎
今回、作品の一部のサブタイトルを上中下と言う形で分けてみる事にしました。
(そうしないとリーム艦隊戦が書けないのでそうしました)
紛らわしいかもしれませんが、どうかご了承ください。
グラ・バルカス帝国 グティマウン爆撃機隊
「アーリ・トリガー様!先行している爆撃機隊すべてからの通信が途切れました!」
「なんだと!」
グティマウン一番機の機内は騒然となる。先行させていた30機からの無線が一瞬の間に全て途切れたのだ。
「無線機の故障じゃないのか?」
「いいえ。先行している爆撃機隊以外にはつながりますので故障ではありません」
無線機の故障ではない事にアーリ・トリガーは顔を青くする。
「わかった。もう一度交信を試みろ!」
「了解しました。もう一度交信を試みてみます!」
アーリ・トリガーは頭を抱えて考える。
「(馬鹿な!?30機を一瞬で撃ち落とす程の防空網が待ち受けているのか!?)」
彼は狼狽する。自身の予想を上回る程の防空網が待ち受けている事に驚きを隠せなかった。
同時に彼の脳裏にある事がよぎった。
「(まずい!このまま進めばグティマウンは撃墜されてしまう!早く引き返さなければ!)」
30機ものグティマウンを一瞬で撃墜するほどの防空網があれば、110機程度のグティマウンなど短時間で殲滅可能であろう。そして自分たちは現在、その防空網に目掛けて前進しているところであることに気づく。
「無線手!直ちに爆弾を投棄して反転するように全機に通達するんだ!急げ!」
「わっ、わかりました!直ちに伝えます!」
無線手は無線機に向かって直ちにアーリ・トリガーの命令を伝えようとする。しかし、それよりも先に彼の懸念していた事態が始まった。。
エンジン音が響く機内に機銃手の大きな叫び声が聞こえる。全員がその叫び声に二つの意味で驚愕する事となった。
「アーリ・トリガー様、グティマウンが攻撃を受けています!」
「なんだと!?」
全員が驚きながら窓の外に視線を向ける。そこには爆発四散するグティマウンの姿が見えた。
「なっ!?」
アーリ・トリガーは一瞬だが固まる。爆発四散した巨大なグティマウンは主翼と尾翼の端を残して完全に破壊されているのが目に見えた。
だがしかし、被害を受けたのはこの機体だけでは無く、別の機体たちも同じように攻撃を受けていた。攻撃を受けた機体は多少差があれども、大抵が同じように撃墜されたのであった。
「操縦手!急いで反転しろ!急げ!」
「もうすでにやっています!」
パイロットたちは必死に操縦桿を引いて機体を反転させようとする。しかし巨大な機体は彼らの焦りとは裏腹にゆっくりと旋回しているのであった。
「ヘレル、もっと引けるか!?」
「限界だ!早く反転してくれよ!」
パイロットの二人は鬼の形相で叫ぶ。それでも機体が旋回する早さは変わらず、機内にはもどかしさが余計に強まるだけであった。
「(まだか!まだなのか!)」
アーリ・トリガーの額と手には汗が浮かんでいた。彼もまた反転が終わるまでの間、焦りと生きた心地がしなかったのは言うまでもないだろう。
丁度、機体が反転を終えて全員が一息をついた頃、無線手が報告を入れた。
「アーリ・トリガー様。敵の攻撃によりグティマウンは42機ほど撃墜されました!」
「なんだと!それほど撃ち落とされたのか!?」
ほんの一瞬の事であったと言えるだろう。その一瞬で42機ものグティマウンが撃墜されたのだ。
アーリ・トリガーは愕然とする。自身が予想していた以上の攻撃に震えが収まらなかった。
「(奴らは化け物だ!俺たちは一体どんな化け物を相手にしているんだ!?)」
彼は機外にいるグティマウンに目を向ける。作戦開始直後は圧倒的な大群であった爆撃機隊は、今や見る影もないほどに数を減らしていた。
本来の任務である名古屋爆撃を失敗した挙句、味方の多くを死なせてしまったことに彼は強く後悔する。極刑が免れない事は確実だろうが、そんなことは彼にとってはどうでもよかった。
だが悪夢は彼らを逃さなかった。失意のどん底にいる中、更なる悲劇が彼らを襲う事となった。
いかがでしたでしょうか?
これからも頑張って投稿していきたいと思います。
もしもよろしければ評価やコメントの方もよろしくお願いします。
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