日本国召喚 架空国家参戦(仮)   作:滅茶苦茶太郎/無茶苦茶太郎

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作者の無茶苦茶太郎です。

今回、普段と比べてかなり長くなっています。
(いつもは1500文字を目安としていますが、その倍ほどあります)

その点に関しては予めご了承ください。


第0.5話(下)

日本海上空 第100合同任務部隊

 

MiG-25の攻撃によってグティマウンの編隊は旋回して撤退している事に合同任務部隊の全員が気が付いた。だがしかし、それで敵を逃すほど彼らは甘くは無かった。

「こちらMiG-25戦闘機隊、合計72機を撃墜した」

「了解。あとは任せてくれ」

Su-30の編隊はミサイルを撃ち尽くして帰投しているMiG-25の編隊を見送る。

「Su-30部隊、聞こえるか?」

後方で待機している早期警戒管制機から報告が入る。

「こちらコマンダーXだ。全機に告ぐ、残りの68機を撃墜せよ」

「了解、これより敵機を撃墜します」

隊長機のパイロットが宣言すると、全機は急速に速度を上げてグティマウンの元へと近づいていく。

全員がいつでも攻撃できるように準備を整えている中、隊長機のパイロットは考えていた。

「(R-77は全機で60発。1発で1機撃墜できるとすると、8機が残ってしまうか……。まあR-73が12発ほど残っているし、いざとなれば30mm機関砲で撃墜すれば良いか)」

彼は頭の中で素早く計算すると、無線機に叫ぶ。

「全機、攻撃を開始せよ!」

「了解、攻撃を開始します」

全機から返答が入ってくると、各機の主翼から白い煙が発生して敵のグティマウンの元に向かう。その正体はR-77空対空ミサイルである。

隊長機からも次々とミサイルが発射され、やがて全てのミサイルを撃ち尽くす。雲の上の空にはミサイルが通った多数の白い線がはっきりと見えた。

「壮観だな……」

「ええ、そうですね」

後部にいるレーダー迎撃士官も頷く。彼のレーダー画面には多数の敵機と、それに向かっていく多数のミサイルの二つが映っていた。

澄み渡った向こうには多数の敵機が待ち受けている。レーダーに映る機影を見ながらレーダー迎撃士官は攻撃が命中する、その時を待つのであった。

 

・・・・・・・・・・

 

グラ・バルカス帝国 グティマウン爆撃機隊

 

数を減らし、無様な姿をさらして撤退していたグティマウンの編隊たち。命からがら逃げられたと全員が感じた矢先、最後尾の機体が爆発した。

「また来やがった!」

ぐったりした様子の機銃手が叫ぶ。その叫びには驚愕よりも怒りや憎悪に近い感情が混ざっていた。

「そんな……」

アーリ・トリガーは次々と爆発していくグティマウンの姿に呆然とする。余りにも強力な攻撃に彼は夢を見ているように感じていた。

敵の攻撃を胴体などに受けた機体は空中分解を引き起こして空に散り、翼に攻撃を受けた機体は大きく回転したり、急激に速度を落として雲の下へと姿を消していく。

「ヘレル!右へ!」

グリティスが叫ぶ。攻撃を受けて制御不能になった別の機体が彼らの乗るグティマウンの方へと迫っていた。

「うあぁぁぁ!」

「間に合えぇぇぇ!」

全員がその光景に目を見開く。右翼は根元から消え去っており、そこから噴き出した燃料によって火達磨になった機体が彼らの元へと迫っていた。

炎の塊が眼前に迫り全員が思わず目を強く閉じる。誰もがぶつかると思った次の瞬間、機体はこれまでにない程に大きく揺れた後、何事も無かったように飛行を続けた。

「へ?」

誰かが間抜けた声をあげる。全員が恐る恐る目を空けると、そこには自分たちが乗るグティマウンの機内が見えた。

「たっ、助かった……」

パイロットの二人は深く息を吐く。彼らの乗るグティマウンは間一髪で回避する事に成功したのだ。その証拠に機体には傷一つ無かった。

全員が目前の危機を乗り越えた事に安堵した次の瞬間、近くのグティマウンが爆発する。

「ひっ!」

パイロットのヘレルが悲鳴を上げる。その時、アーリ・トリガーはある事に気づいた。

「(さっきよりも爆発が小さくないか?)」

その証拠として、爆発したグティマウンは翼の二基のエンジンから火を吹いているだけで済んでいた。先ほどの攻撃では翼がもぎ取られる程の威力があったのだ。

「(たまたま運が良かっただけなのか?)」

そのグティマウンを観察していた次の瞬間、再び爆発が起きた。

「アーリ・トリガー様!」

機銃手が叫ぶ。彼の声を聞いた全員が次の報告に耳を疑った。

「航空機らしき物体がこちらに近づいています!?」

「なんだって!?そんな馬鹿な!?」

アーリ・トリガーは叫び、全員が衝撃を受ける。アーリ・トリガーは近くの窓に顔を近づける。

「!?」

機銃手の報告を受けて外を見てみた結果、小さいながらも航空機の姿が見えたことに彼は強い衝撃を受ける。これ程の高高度を飛行できるのはグティマウンのみと考えていた彼らの常識は根底から覆る。

「なんだ!?」

航空機から白い煙が発生し、何かがこちらへと接近しているのが見える。その飛翔体は目にもとまらぬ速さで近くにいたグティマウンの翼へと命中する。

「っ!?まさか敵の攻撃は此処まで届くのか!?」

機銃よりも圧倒的に射程が長く、強力な一撃に彼らは狼狽する。そして同時に、彼らは自分たちがどのような方法で攻撃を受けた事を知った。

「(まさか今まであの飛翔体で攻撃を受けていたのか!)」

自分たちの常識から大きくかけ離れた攻撃に全員が混乱する。すると突然、敵の攻撃が止んだ。

「敵機、こちらに接近しています!」

敵機は急激に速度を上げて彼らの乗るグティマウンへと接近を始める。

「撃てっ!撃ち落とすんだ!」

アーリ・トリガーは叫ぶ。その指示に従う様に生き残った5機の自衛用機銃が発砲を始め、空に多数の曳光弾が放たれた。

だがしかし、敵の航空機は圧倒的な速度と機動力でそれらを躱すと、最初に被弾して速度を落としていたグティマウンに対して発砲し、これを撃墜した。

「嘘だろ!?」

航空機としては破格の装甲を有しており、部分的には20mm弾にすら耐えられるグティマウンが敵の銃弾に貫かれ撃墜された事実に誰もが驚く。

続いて敵の攻撃が始まったが今度は飛翔体であった。飛翔体は2発ほど撃ち込まれ、エンジンを破壊された機体は速度を落として雲の下に消えていく。

残り3機になった時、敵は3つに分かれてそれぞれに襲い掛かって来た。

「まずいぞ!」

残りの2機に対して5機の敵機が群がっているのが見える。そしてアーリ・トリガーが乗る一番機には1機の敵機が迫っていた。

「うあぁぁぁ!」

後部にある尾部機銃から多数の銃弾が放たれる。だが敵は上昇してそれらを躱す。

敵機が上昇するのに従って尾部機銃も角度を上げて放つが、途中で発砲が止まってしまった。

「まずい!弾切れだ!」

顔を青くした機銃手が叫ぶ。本来ならば上部にも機銃があったのだが、機体の軽量化の為に撃ち尽くしてしまったために発砲することが出来なかった。

機銃による攻撃が止んだ時を見計って敵機は翼から飛翔体を放った。放たれた飛翔体は一番機の左翼に命中し、機内は爆音と巨大な揺れに襲われる。

「うがっ!」

強い衝撃にアーリ・トリガーは壁に叩きつけられ、額から血を流す。そんな中、上の窓を見上げると敵機がグティマウンより高い高度から見下ろす様に向かっていた。

「(これが奴らの戦闘機か……)」

次の瞬間、敵機が光る。放たれた銃弾は一番機の機内を貫いた。

強い衝撃と共に機内には多数の破孔が開き、砕けた曳光弾と砲弾が機体を貫いた事によって生じた火花と閃光が機内を駆ける。それと同時に破壊された機体からガラスやジュラルミンの破片が飛散し、機内にいた人員を傷つけていく。

「うぅ……」

アーリ・トリガーは辺りを見回す。天井と床には多数の弾痕が出来ており、至る所から機体が軋む音が聞こえる。

「もう……だめか……」

彼の左足は攻撃によって消し飛び、腹からは大量の出血をしていた。薄れていく意識の中で彼は死んでいった部下たちに心の中で謝罪を済ますと、息を引き取った。

攻撃を受けたグティマウン一番機はやがて雲の下へと潜ると、燃料タンクのガソリンに引火し、空中で爆発して姿を消した。

一番機の攻撃が終わった直後、残りの2機も同様の運命を辿る。空には黒い煙の墓標が3つほどできていた。

これにより、名古屋爆撃を行おうとしていたグティマウン爆撃機たちは1機残らず殲滅され、戦闘は終了したのであった。

 




いかがでしたでしょうか?

つい普段よりも熱が入ってしまい、長くなってしまいました。
その点に関しては、どうか大目に見てください。

もしよろしければ、コメントや評価の方もよろしくお願いします。

リーム艦隊と交戦するのは誰が良いか

  • オリジナル国家の艦隊
  • 生き残ったパーパルディアの艦隊
  • 現代兵器で武装したパーパルディアの艦隊
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