それから空母機動部隊はスービッツ海軍基地から出港しフィリピン沖にて艦隊を展開していた。空母六隻から偵察機“彩雲”が発艦し、太平洋艦隊の発見を急いでいた。この彩雲は日本海軍が偵察専用の機体として製造した。設備としては艦隊などに情報を伝達する機械が載せられていたり、装甲には電波吸収材が塗られており敵電探の早期発見を防ぐ仕様となっている。しかしなんといっても素晴らしいのは無音性である。エンジンの音が小さいながらも速度は速い為敵に見つからず偵察が可能なのである。そんな彩雲は六隻の空母から12機が発艦した。ここからはパイロットの勘が今後の戦術にも関わることとなろう。
「…武者震いがするのう。さぁ鳥たちよ、他の鳥の巣を探しな。早く探さないと儂らが大変な目にあってしまう。」
空母蒼龍の艦長室にてベットで横たわっている菅准将は偵察機の報告はまだかまだかと待っていた。しかしベットで横になるのが飽きたのか艦長室から出ていき艦橋にやってきた。艦橋の窓から空を眺めていた。気晴らしにコーヒーを飲みながら報告を待ち望んでいた。
「ふぅ…何事もないように………いや無ければいけないんだがなぁ…」
そんな安堵を一人ボソボソ喋っているのは今作戦にて瑞鶴の艦長を務める福田喜一大佐であった。そんな彼は爪を噛みながらも今作戦のための飛行機点検などの呼び掛けなどを行っていたりなどをしていた。そして彼は報告がない来るまでの間の暇つぶしとして部下と少し将棋をしながら待っていた。
「王手です、福田大佐。」
どうやら彼の安堵は一瞬にして消えたようであった…
「さて皆のもの、彩雲の通信が常時聞こえるようにしておけよ!」
正しく軍人らしいことを空母赤城で言っていたのは、前会議において空母投入に対して反対意見を出していた加藤哲少将であった。そん彼は艦橋内にて紅茶を呑みながら緊張を和らげていた。軍人気質な彼でも24時間365日、気を張るのは出来ないらしい。しかしやる時は気が張れなくても気を張る男である。そんな彼の暇はもう幾分として瓦解する。
「ったく、まだか。彩雲の発見は…」
空母加賀の艦橋にて悪態をつきながら今後の戦術を考えている艦長がいた。時を同じくして教官と同じコーヒーを飲んでいた。彼の頭の中には友松准将の戦術のかわりにどうやって戦うかのシュミレートされていた。彼の戦いの美学というものに『戦わずして勝つ』というものがある。これは孔子の教えでもある。実際そんなことは出来ないが、この前のカウアイ沖海戦のように無駄な犠牲を避けて相手戦力を削り、尚且つ我々の戦力を増やそうというものである。そんな思いに耽っていたところに知らせが届いた。
「彩雲より伝達。我敵艦隊発見ナリと!」
「敵艦隊の編成はどうなっている!」
「戦艦四隻、巡洋戦艦六隻、巡洋艦三十五隻、駆逐艦は50…いやあるいは55隻以上かもしれません。敵艦隊は輪形陣となっています!」
「………」
輪形陣というのは中央に空母や戦艦などの主力艦を置き、その周りを駆逐艦や巡洋艦が円形に固めて、全方位を漏れなく索敵するほか、潜水艦や航空機から中央の艦を守るというものであり今回の戦いは最初にこちら側が若干の不利となった。それに今回の友松准将の戦術では戦艦を主目標としているが輪形陣は中央にいけばいくほど濃密な弾幕が放たれることは間違いない。そして今回の艦隊編成において駆逐艦と巡洋艦たちが何重もの輪形陣を作っていた。
「今すぐ山本長官及び、全艦長と通信が取れるようにしてくれ。これはやばいぞ。」
次回はいよいよ、戦いが始まると思います。
ハーレムのヒロインについて
-
全員(鋼鉄の意思)
-
大和・武蔵・信濃
-
八八艦隊メンバー
-
菊龍・藤龍・永龍
-
海外艦とだけ
-
戦艦だけ
-
重巡だけ
-
空母だけ
-
軽巡だけ
-
駆逐艦だけ
-
潜水艦だけ
-
海防艦だけ
-
六六艦隊メンバー
-
アンケートによる投票
-
とりあえず保留