大日本帝国海軍所属、聯合艦隊旗艦“尾張”   作:展開郎

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カウアイ海戦

日本の第一艦隊は真珠湾の海軍及び空軍基地を破壊しきった後、米・太平洋艦隊との決戦に備えオアフ島とカウアイ島の間、カウアイ海峡で布陣し米・太平洋艦隊を今かいまかと待っていた。

 

 

その頃、米・太平洋艦隊は日本艦隊の位置発見を急いでいた。多数の水上機を飛ばして早急な日本艦隊の発見を行なおうとしていた。そして真珠湾攻撃から四時間後の午前九時半にて日本艦隊発見の報が米・太平洋艦隊に来た。

 

「よし、日本艦隊の位置は?ふむふむ。カウアイ海峡へと向かってるだと?」

 

キンメルは決断をしたがやはりハルゼー率いる機動部隊との合流を考えていたが幕僚の一言で完全に決断が決まった。

 

「はい、しかし我々は演習に演習を重ねました。日本艦隊などゆうに潰せます。」

 

「わかった、全艦カウアイ海峡へ進路を取れ!日本艦隊を迎撃するのだ!」

 

ここで米・太平洋艦隊について遅まきながら説明をしよう。旗艦を戦艦ウエストバージニア、他9隻の戦艦と巡洋艦N・オリオンズ他8隻、駆逐艦30隻になる大編成であった。まさしく太平洋の王者と言っても過言ではなかった。

 

 

対する第一艦隊は、

 

「入電、キンメル艦隊はカウアイ海峡へ進路を取りました。」

 

「うむ、航海参謀艦隊速度はこのままでいいかね?開合のタイミングがこの作戦の肝だからね。」

 

「三木中将、少し速度を落としましょう。おおむね…28ktでドンピシャりです。」

 

三木丈治中将。海軍において大艦巨砲主義と航空主兵論どちらの理解もあった稀な人であった。その為、なかなかどちらの派閥からも距離をとられていた人であったが、戦術においては才がある。この真珠湾攻撃作戦の提案者のうちの一人でもある。

 

 

そして午前11時、砲撃が始まった。この時の為に殆どの艦は機関を改装し以前より速度が上がった。これにより米太平洋艦隊の偵察艦隊と金剛を先頭に巡洋戦艦たちが高速戦闘を行い、その後ろから長門や陸奥などが遠距離砲撃を行なった。駆逐隊も横から酸素魚雷などを発射していた。アメリカ艦隊は日本艦隊を追いかけながら砲撃をしていた。

 

午後0時35分、陸奥がアメリカのペンシルベニアから砲撃を食らい二番主砲砲塔が大破し、扶桑、山城は三番主砲砲塔をやられた。北上・大井は中破、白雪・初雪・深雪・叢雲は小破判定となっていた。しかし日本軍はアメリカの巡洋艦4隻と駆逐艦13隻の撃沈となり日本軍は撃沈がないまま海戦が続いた。

 

 

「くそっ!日本軍はなぜ圧倒的な火力があるのに、我々戦艦を撃たないで巡洋艦や駆逐艦を狙うのだ!」

 

「そ、それは分かりません。ただ少しずつ我々の防御が弱ってきているというのは事実です。」

 

「今は一旦の退却をし再帰をはかりましょう。」

 

キンメルの脳裏に退却の道が見えた。確かに理に叶う。アメリカの工業力は世界トップクラスである。それならば今の戦艦と新造艦でより大規模な太平洋艦隊を再編成したら日本軍に勝てるのではと思った、しかしキンメルは耳を弄する砲声と目を眩ます閃光がキンメルから平常心を消し去った。

 

「日本軍など我々の敵ではない!突撃せよ!!」

 

そして時は午後2時43分、太平洋艦隊は戦艦10隻、巡洋艦5隻、駆逐艦17隻と少しずつ数は劣勢となっており第一艦隊は駆逐艦の小破が増えただけとなった。

 

 

「畜生、何故だ!何故日本軍は我々に決定打を加えない。」

 

キンメルはどことなく言葉に言い表せない不気味な予感をしていた。

 

「司令官、ここはやはり退却いたしましょう。戦艦が無事なのです、さして問題はありません。」

 

そうだその通りだ。キンメルは漸く冷静な思考を取り戻していた。しかし取り戻すのが余りにも遅過ぎた。それはすぐに分かる話であった。

 

「退却だ!本土へ戻り再起をはかる!」

 

「司令官、後方に新たな敵艦隊発見!」

 

「なにっ!?」

 

「数は!?」

 

「戦艦3隻、巡洋艦11隻、まだまだ駆逐艦10隻です。」

 

 

新たに現れたのは細川龍一中将率いる第二艦隊であった。今作戦の為に秘密裏に本海域へ進出していた。これにより太平洋艦隊をカウアイ海峡に閉じ込めたのであった。東は第一艦隊、西は第二艦隊と完全に袋の鼠であった。

 

「三木さんちょっと遅れましたが大丈夫ですか?」

 

「いやいや丁度よかったですよ。」

 

海峡前後を封鎖され、激闘を行い三時間、太平洋艦隊の巡洋艦、駆逐艦は尽く轟沈となった。

 

「司令官…巡洋艦は全滅、駆逐艦は残り2隻だけです。」

 

「戦艦は殆どの弾薬を失いただの巨大な鉄屑となり果てています。」

 

「司令官、降伏をしますか?」

 

「この私に降伏しろだと!ジャップに降伏など出来るか!いやだいやだ!」

 

「司令官、もうそろそろで日が暮れます。闇夜に紛れて脱出をしましょう。」

 

「それにハルゼーの航空機動部隊も来るはずです。」

 

しかしキンメルのプライドが降伏と脱出の選択肢を消した。

 

「合衆国海軍の名誉を傷つけてはならん!突撃せよ!」

 

そう言い放った瞬間に砲撃が残りの駆逐艦2隻に当たり、船体が半分に折れ轟沈となったのである。これにはキンメルのプライドも消え、白旗をあげ降伏した。

 

 

これを以てカウアイ海戦は終結した。後に残った戦艦10隻のウエストヴァージニア、メリーランド、コロラド、カリフォルニア、テネシー、ペンシルベニア、ネバダ、ノースカロライナ、アリゾナ、ニューヨークを鹵獲し日本艦隊は足早にハワイから去ったのであった。




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