【リレー】今日もカオスなもんじゃ焼き 作:リレー小説実行委員会
その男『秋月 流』(あきつき ながれ)の朝は早い。
現在朝の5:00。いつも通りの朝。いそいそと布団からでて身支度を済まし、玄関を出る。
「さあ、今日も一日がんばりますか」と独り言をいいながら、まだ夜が明けない道を走って行く。
流が走りたどり着いた先にたたずむのはお地蔵様。
毎朝のルーティーンワークとしてこのお地蔵様の清掃及びお供え物をしているのである。
先祖代々『秋月家』の男児はこのお勤めを日課とするのである。
ひとしきりお地蔵様の清掃が終わると持参した袋から蝋燭・線香を取り出しお供えの準備をする。
「今日も良い物を持ってきました、お地蔵様。ご照覧あれ」
流がそう言って「お供え物」を取り出したとき、心なしかお地蔵様の顔が曇った気がする・・・
「これは新製品の、プロテインです」
流はお地蔵さんの目の前で、専用のプロテインシェイカーを駆使し、シャカシャカし始めた。
「お地蔵様はプロテインの事を、知っておられますかな?
これはタンパク質。身体を作るのに必要な栄養素、それを凝縮した物なのです。
ささ、お地蔵様。どうぞ!」
泡立ったプロテインを、トンッとお地蔵様の足元に置く。
この時お地蔵様は【なぜこの家系の男児は毎回斜め上のお供え物を持ってくるねん。というか300年位前からプロテイン知ってるっちゅうねん。主にお前の先祖のおかげで】と心の中で思ったとか思わなかったとか。
そんなことを気づかない流は手を合わせ
「先祖の夢である世界征服が成就しこの世が平和になりますように」
とお参りをする。
【毎回思うがそれは世界平和であろうに・・・】というお地蔵様のツッコミは横に置いておくとして、流は『秋月家』の先祖『秋月 海人』の夢である世界征服を実現すると心に決めている。そもそもなぜ世界平和が世界征服と入れ替わっているのかというと、『この世に争いがあるから無為の人が死んでいく』→『それを無くすにはどうすれば良いか』→『そうだ世界征服すれば平和にできんじゃね?』というウルトイラハイパーバカな思考があったためである。しかして、『世界平和』の部分を死に際にちゃんと伝えなかったため『世界征服』が先祖の夢であると後世に伝わっている。だが、蛙の子は蛙もといバカな子はバカであり、『世界征服』という先祖の夢に何も違和感を抱かなかったのである。
ー閑話休題ー
流はお参りが終わるとプロテインを下げ、再度シャカシャカし一気飲みをする。
「今日も元気だプロテインがうまい!」
という台詞で締め
「それではまた明日!」とお地蔵様へ挨拶するとダッシュでお地蔵様を後にする。
彼にはまだ日課が残っているのである。
「おはようございまーす!」
と元気に新聞屋の戸を開ける。そう、これから朝刊の配達なのである。
「あら流ちゃん、今日もよろしくね。」
そう告げるのは店長の「御釜田 歩茂」(おかまだ ほも)筋骨隆々のオネエなのである。
だが、美人の奥さんと3歳の娘さんが居る。謎である。
「よろしくお願いします。そういえば野田さんは?いつもなら来ている時間ですが。」
「それがね、ぎっくり腰なんですって。今日一日安静みたいなの。代打で佐々木ちゃんにいってもらおうかと思って電話しようとしてたとこのなのよ。」
「それなら俺が行きますよ。野田さんのチャリあるんでしょ?チャリならいつもの半分で配れるし、担当地区も横なので。」
「あらーそうしてくれると助かるわ♩時給に色つけとくわね☆」
パチーンとウインクつきでそう返答される。他の社員は慣れたとはいえ若干抵抗があるが、この男は
「んっじゃ行ってきますー」と耐性MAXなのであった。
「お疲れ様でしたー。」
夜が明け朝の7:00。
2地区分の配送が終わり帰宅。シャワーで汗し制服に着替える。
支度が終わり学校へと登校する。もちろんダッシュで。流の移動は基本ダッシュで街の皆さんにはもう見慣れた光景なのである。
目的地に着き自身の教室・・・ではなくとある部屋へと入る。
『生徒会室』
それが流の目的地なのである。
「おいーす。」
と言いながら生徒会室を開けると3人の女子生徒と2人の男子生徒が居た。
『生徒会副会長』の席に座るのは『早乙女 アルト』2年生(さおとめ あると)
『風紀委員長』の席に座るのは『渡辺 摩利』3年生(わたなべ まり)
『書記』の席に座るのは『布仏 虚』3年生(のほとけ うつほ)
『広報』の席に座るのは『ルカ・アンジェローニ』1年生
『会計』の席に座るのは『岡村 ナミ』2年生(おかむら なみ)
の5人である。
そして、空席の『生徒会長』の席に座るのは当然『秋月 流』2年生である。
流は席に着くと
「美星祭の進捗はどうだ?」
と皆に問いかける。
まずは副会長のアルトから答える。
「今各クラスからの模擬店・出し物の選定中だな。布仏先輩と協力して申請の半分は消化済みだ。」
「どんなのがあった?」
「喫茶店からお化け屋敷など無難なやつは許可で決裁してます。おそらく一部の暴走であろう『シェリル・ノームのランチショー』『水着喫茶』『ランカ・リーのショーステージ』なんかは不可で決裁済みですよ。」
と虚が続ける。
「おけ。シェリルとランカの許可はどうせ取ってないだろうし、怪しそうなやつはバンバン不可決裁でよろ(^_^)b次、広報のルカ、報告よろしく。」
「広報ですが、学内ポスターコンテストの集計済みで最優秀作品で制作かけてます。来週にできあがるので各地域に協力依頼して貼り付ける場所の確保を依頼中です。昨年貼らせてくれた店舗は今年も継続していただける見込みです。」
とルカが答える。資料によると例年通りのエリアは確保出来そうだ。
「いいね。出来れば昨年より広範囲に宣伝出来るといいな。」
「それがですね、自治会連合の銭形さんが動いてくれて去年の倍ぐらいの範囲になりそうです。」
「なぬ(゚Д゚)銭形のおっちゃんやってくれるねーこれは嬉しい誤算。んじゃ次会計のナミ報告よろ。」
「はいはい。とりあえずはアルトと虚が許可だした件の仮予算申請をまとめ中ね。予測だけど全体半数の申請に対して仮予算申請は4割程度に収まりそうだから、予算超過にはならないと思うわ。」
「ほうほう。ちなみに予算上限超過した申請はあったか?」
「3件あったけど、1件はただの集計間違いであと2件は購入物品がもっと安いところがないか確認するように再提出依頼してるわ。一応ネットの情報を添付して送っておいたから、それ通りになると思うけどね。」
「りょ。どうにもならん場合1割増まではナミの裁量でオッケー出しといてちょ。」
「りょーかい。」
「最後に風紀委員の摩利先輩報告よろしくお願いします。」
「風紀委員が担当するの会場警備だが、昨年同様各エリア常時10名の配置を行い入場門のチケットチェックも行う予定だ。今年は生きの良い1年生が風紀委員にはいったから去年よりパワーアップしてるぞ。荒事にも慣れているみたいだしな。」
「それなんですけど、風紀委員のみんなって交代制でやってます?去年見てるとあんまり人の配置が動いてないように感じたのですが?」
「いや、各自の休憩時間は作っているが交代制にはしていないな。今年も各自1時間程度の休憩の予定だ。」
「ふむふむ。風紀委員はあまり美星祭を楽しむ時間なさそうですね。」
「まあ、それが仕事だからな。」
「なのでこうしましょう。各エリア12人体制で3人✕4チーム作る。その4チームでローテーションを組み休憩時間を最低2時間とれるシフトを組みましょう。風紀委員も生徒ですから楽しむ時間が必要ですよ。」
「それはわかるが、今の配置で人数上限だがそこはどうする?」
「教師陣を使います。各エリアに4人配置します。なので実質各エリア8人で良いんですよ。余った人数を入場門のチェックに回してそこも交代制にしましょう。」
「なるほどな。だが、いいのか?教師陣を使っても。」
「実は依頼はちょっと前にかけています。織村先生に掛け合っているのであちらで選抜してくれるみたいです。」
「それは助かる。」
「なので摩利先輩も彼氏と学祭デートしてください笑」
「「「「えっ」」」」
バっと一斉に摩利の方へ視線が向く。
皆摩利に彼氏が居るのが信じられないようだ。
「な(゚-゚)修のことをどこで知った!」
「あ、修って呼んでるんですねwww先週の日曜日に見かけましたよ、レゾナスで。」
「なんだと!あいつとは幼なじみでな・・・・」
「またまたー。ただの幼なじみではあんな甘い空気出ないでしょ。」
「いやそうではなくてな・・・・」
とそこでナミが突っ込む。
「幼なじみで甘い空気。これは確定ね!」
「違う、違う!私が好きなのはな」
キーンコーンカーンコーン
そのとき摩利の台詞を遮るように予鈴が鳴る。
「その話はその辺にして朝礼に行かないと遅れるぜ。」
とアルトが助け船を出す。
「んじゃ後は放課後に続きの処理しましょう。また放課後に集合で。」
と流が言うと三々五々支度をして朝礼に向かう。
そして朝礼。
「・・・・と言うことで私からの挨拶は以上です」
長い長いありがたい校長先生の話は終わる。
「次は生徒会長からの連絡事項です。」
とアナウンスがあり流が壇上に立つ。
いつになく真剣な表情でこう語った。
「我々は一人の英雄を失った。しかし、これは敗北を意味するのか?否!始まりなのだ!
地球連邦に比べ、我がジオンの国力は30分の1以下である。
にもかかわらず今日まで戦い抜いてこられたのは何故か?
諸君!我がジオン公国の戦争目的が正義だからだ。これは諸君らが一番知っている。
我々は地球を追われ、宇宙移民者にさせられた。
そして、一握りのエリートらが宇宙にまで膨れ上がった地球連邦を支配して50余年、
宇宙に住む我々が自由を要求して何度踏みにじられたか。
ジオン公国の掲げる人類一人一人の自由のための戦いを神が見捨てるはずはない。ぶへ」
演説の途中で流の顔面にスリッパがクリーンヒット!きゅうしょにあったった。114514のダメージ!
「真面目にやらんか馬鹿者!」
とスリッパを投げたのは織村教諭のようだ。
とたんに生徒から大爆笑が起こる。
生徒会のメンツに至っては「また始まった。」と頭を抱えるのであった。
「さて、織村先生のツッコミがあったところで気を取り直して。美星祭まで後1ヶ月となりました。クラス及び部活の出し物申請を出していないところは早急に提出お願いします。元々案内していた通り今週末で締め切りです。却下・再考の可能性があるので早めの提出をお願いします。また、今年は例年のトラブル発生を防ぐために入場制限を行います。生徒1人に対し最高10枚の入場券を発行します。申請書をHRで配布してもらいますので明日中に提出してください。また、今日から学園での宿泊作業が解禁されます。そちらの方も事前申請を必ず行うようにしてください。未申請による宿泊が発覚した場合何かしらのペナルティーが発生します。注意してください。最後に」
その言葉を言った瞬間にかすかに空気が変わる。生徒全員それを感じ取ったようで緊張が走る。
「美星祭は毎年あるが、この日このメンバーでやるのは最初で最後だ。後悔しないように全力で準備して全力で楽しめ!笑って、泣いて、それを今のメンバーで共有して良い思い出にするんだ!外野がとやかく言おうとも自分たちがやりたいことを徹底的に追求するんだ!楽しんだもん勝ちだ!今回の美星祭史上最高のもんにすんぞ!以上!」
そう言った瞬間生徒全体から歓声が上がる。「それを最初からやれよ」と思う生徒会メンバーと織村先生なのであった。
「以上で朝礼を終わります。」
そのアナウンスで生徒は解散する。
ー美星祭開催まで後31日ー
作者さまのページ↓
https://syosetu.org/?mode=user&uid=24337
3710様、執筆お疲れ様でした♪
前話からの設定を上手に引き継ぎ、そして新たな展開を提示して下さいましたっ!
このhasegawa、感服いたしましたゾ☆
……というか、あのお地蔵さま続投しちゃいましたねw 世界征服の目的もw
なにやら私、いま軽く冷や汗をかいておりますが……これはもう後の方々にお任せするとしましょう! 私はもう知らんゾ!w
ではでは、2番手お見事でした♪ 3710様ありがとぉ~う!(hasegawa)
☆もんじゃ焼き伝言板☆
Mr.エメト 様
初めまして。【リレー】今日もカオスなもんじゃ焼きに参加させていただいている3710です。
今回いろいろと版権キャラを出さしていただきましたが、完全に私の趣味で次話につなげるフリではありませんので、次話は思う存分自由に書いてください。
それでは【リレー】今日もカオスなもんじゃ焼きをみんなで書き切るまで、お付き合いお願いします。