【リレー】今日もカオスなもんじゃ焼き 作:リレー小説実行委員会
小雪「信じて送り出したお兄ちゃんが、マスターPさんの変態調教にドハマリして、アヘ顔ピース動画を送ってくるなんて……」 (hasegawa 作)
「おっ、身体が元に戻ったな!
あの機械の効果も切れたみたいだ!」
早朝。
目が覚めてみれば、あれだけプルンプルンしていた大きな胸も無くなり、流は元の青年らしい逞しさを取り戻していた。
「当然か! ずっと効く風邪薬なんて無いし、どんな治療だって効果が切れるもんな!
いまごろみんなも、元の姿に戻ってるハズだ!」
そして朝の準備を済ませた流は、いつものように、意気揚々とお地蔵さまの下へとやってくる。
「おはようお地蔵さま! ぐっもーにんっ! 今日もお供え物を持ってきたよっ!」
(あんれっ!? 流生きとるがなっ!?!?
えっ……まさかワシ、とんでもない勘違いしとった!?)
性別反転が解けた流を見た途端、ビックリしちゃうお地蔵さま。
てっきり死んだと思っていた大切な少年が、いま正に目の前に居るのだ!
そして内心で大慌てしながらも、お地蔵さまはさりげなく“徳”の加護を
(あぁ、なんちゅう失態じゃ……。流の両親に顔向け出来んわぃ。
ワシが親代わりとして、しっかりこの子らを見守ったらなアカンというに……すまん流!)
秋月兄妹が産まれた時から、ずっと見守ってきたハズなのに……。国生みをした伊邪那岐命のご神体という、全知全能に近い存在であるハズなのに……。
まさか息子同然である流を、見間違えるだなんて……。
自らが徳を授け、明らかに常人離れしているハズの彼の気配が、まさか分からなかったなんて……。
お地蔵様らしくも無く、やらかしてしまった失敗、この【小雪への徳譲渡問題】は、流自身も気が付かないままに、さりげなく解決した。
――――たった半日で、全てが元通りになったのだ! よかったよかった!
(あぁ……あれは性別が反転した流じゃったのじゃな。ばいきんまんとやらの仕業か。
辺りが薄暗かったとはいえ、ワシはなんというミスを……。危なかった……)
本来、徳の加護とは、こんなポンポン渡したり取り上げたりする物ではないのだが……。こまったお地蔵さまである。とんだウッカリさんだ。
しかし間違いに気が付いたからには、ちゃんと元通りに戻しておく。それが責任という物である。――――そりゃ元に戻すでしょ(真顔)
お地蔵さんは少しショボンとしながらも、無事に力の行使を終えたのだった。
もちろん、お地蔵さまはすごいパワーを持っているので、“徳”の譲渡先の変更など朝飯前。
そもそもこれは、昨日実際にやって見せた事だし? もう一度やるのに何の問題もなかった。
そして、今回はお地蔵さま自身の責任という事もあり、アフターフォローも完璧!
流や小雪が徳を取り上げられて“裏秋月”になるような心配は、
――――流が肆の遺影になるかと思ったが、そんなことは無かったぜ!
きっと肆の遺影ってのは、別にいるんだな♪ その内また出てくるさ♪
ということで、全て元通り! 何度も言うが――――全 て 元 通 り だ !!(強調)
世界征服が出来るよ! やったね流くん☆
「さぁお地蔵さま! 今日は
たくわんとお味噌汁もあるから、いっぱい食べてくれよなっ!」
(今日に限って、普通のもん持ってくるな!! 罪悪感が凄いねんッ!!)
あれだけ待ち焦がれていた普通のおにぎりは、何故か涙の味がした。
塩味かな?
そして流はお供え物を終えて、新聞配達の仕事をこなした後、イソイソと学校に赴いていった。
みんなが楽しみにしていた、美星祭二日目が始まる――――
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「小雪、起きとんのか?」
病室の窓から見える景色が、一面の紅葉の色に染まっている、心地よい朝。
ベッドに腰かけながら、ワーキングプア侍と楽しくお話をしていた小雪の耳に、ノックの音が聴こえてきた。
「おぉ、もうプアも来とんのか。二人共おはようさん」
「おはよう、チョコおじさん。もうじゅんびできたよ♪」
「おはようで御座る、太郎よ。
朝早くからすまぬな」
やってきた男は、いつもの蛇柄のスーツに、ワックスで固めたいかつい金髪という風貌。
彼はとてもじゃないが、病院に来るような恰好では無いし、さっきもチョコ太郎と廊下ですれ違ったナースたちは、「ひぃ!」と悲鳴をあげてザザッっと道を空けていた。
しかし今、彼の目の前にいるワープアと小雪の二人は、こちらを見てニコニコと微笑んでくれている。
「かまへんかまへん。ワシはいっつも、お天道さんが昇んのと一緒に起きとんのや。
まぁ今日に限っては……実は一睡もしてへんかったりすんねんけど……」
「?」
キョトンとする小雪を余所に、病室に入って来たチョコ太郎は顔を背けて、ポリポリと頬をかく。
「太郎……まさかお主。
美星祭が楽しみ過ぎて寝られんかったとか、そんな
「じゃかーしぃわボケ! しゃーないやろがい!
と……とと友達と文化祭に行くとかぁ! そんな胸キュン青春イベント、こちとら初体験なんじゃい!」
顔を真っ赤にしてグゥアーっと喚きたてるチョコ太郎。
一族が背負った“業”により、きっとこういった行事には縁がない人生だったのだろう。
そんな彼の事情を知っている二人は、あたたかな目でチョコ太郎を見つめる。
「わたしもだよ? 学園祭も体育祭も、いったことないの。
小雪といっしょだね、チョコおじさん」
「拙者もで御座る。ゆえに今から楽しみでならぬ。
一緒じゃな、太郎よ」
「っ!?」
本当に……こいつらときたら。
そう口には出さずに毒づきつつ、チョコ太郎はボリボリと金髪頭をかき回す。
「もうええから、はよ準備せぇや!
どこやねん車椅子! はよ乗れや! 行くぞ!」
「いや、そのように急がずとも。まだ時間には早ぅ御座るぞ?
お主もこちらに来て、ちと座ったらどうじゃ」
「チョコおじさん、ジュースのむ?
お兄ちゃんがかってきてくれた、ゼリーもあるよ?」
「ゼリーとかええねん! そら旨いんやろうけどな?!
ワイは限界まで腹空かせていって、美星祭の全メニューを食い散らかすと決めとんねん!
この日の為に、7㎏くらい減量しとんねん!」
「お主ッ……どれだけ美星祭を楽しみに!? お主という男は……!」
「ふふ♪」
ドスドスと肩を怒らせながら歩いて来て、ベッド脇の椅子に腰かける。
悪態をつきながらも、照れ隠ししているがバレバレなチョコ太郎の様子に、二人とも楽しそうに笑う。
ちなみに昨日あった“美星祭初日”への来園は、小雪の治療や診察の都合で、残念ながら見送られた。
小雪は魔法少女になり、健康を取り戻しはしたが、まだ経過観察の為に入院中なのだ。
ゆえに、今日が小雪にとっての初来園――――念願の美星祭の日なのである。
チョコ太郎は彼女の為に車を出す役目を引き受けており、そして一緒に遊びにいく約束をしていたのだった。
(……ったく、まさかこのワイに、こんな穏やかな日々が来るとはなぁ)
柔らかな笑みを浮かべている小雪。そして慈愛に満ちた表情で彼女と接するワーキングプア侍。
そんな二人に囲まれながら、チョコ太郎はひとつため息をついて、暫し過去を回想する。
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一週間ほど前だろうか。ワーキングプア侍に付き添い、初めてこの病室を訪れたのは。
チョコ太郎としては、ただ友人である彼を、車で病院に送り届けるだけのつもりだったが、ワーキングプア侍の強い勧めによって、一緒にこの病室までやってくる羽目となったのだ。
惚れた弱み……とは少し違うが、唯一と言ってもいい友人の頼みを断り切れなかったという、ただそれだけの事だった。
『おじさんは、だれ?』
その瞬間、息が止まる気がした。
名前や家柄という、そんな書類上の情報を知ってはいても、初めてこの少女の姿を目にしたチョコ太郎は、暫くのあいだ硬直し、動く事が出来なくなった。
病的に白い肌。儚げな雰囲気。そしてこの上なく可憐で、消えそうなくらい小さな声。
秋月小雪という、あの日、自分が殺そうとしていた少女――――
『ああ小雪どの。この男は拙者の友人で、チョコ太郎という名に御座る。
そうワーキングプア侍によって紹介され、彼女と話をする機会を得た。
ベッドに腰かける小雪と、備え付けの椅子に座る自分達三人で、暫しの間、雑談に興じたのだ。
違和感を感じたのは、すぐだった。
それは、この病室に入ってすぐの事。
小雪がこちらに振り向き、じっと自分の方を見つめている表情を、ひとめ見た途端に。
この子は――――ワイを嫌悪しとらへん。
チョコ太郎を見ても眉一つ動かすことなく、ただ穏やかに微笑みを浮かべている。
それがハッキリと分かったのだ。
『やはり、思った通りに御座る。
太郎よ? 恐らくお主の背負う“業”とやらは、小雪どのには効かぬよ』
やがて病院での面会を終え、二人が帰路に着くために車に乗り込んだ後、ワーキングプア侍は静かにそう語った。
『単純な話に御座る。そのような物より、
相対する全ての者に嫌悪を抱かせる……、すなわち“人心を惑わす”、忌まわしき呪いに御座るが、かような物が通じるお方では御座らぬ。
小雪どのは、本家秋月の“徳”、その力に守られしお方ぞ?』
エンジンをかける事も忘れ、駐車場に停めたままの車内で、チョコ太郎はただ愕然とした。
『拙者は……まぁ自慢ではないが、お主と同等に“不運な人生”を歩んできた。
それに加え、お主と同等の力を持つ人間。決して常人などでは御座らぬよ。
……すなわち、
『そして太郎よ、小雪どのも同じぞ――――
小雪どのは、その忌まわしき呪いなどに惑わさる事なく、お主の真の姿を見てくれる、数少ない人間ぞ』
月明りと、ぼんやりした街灯の光に照らされた、薄暗い車内。
二人は深くシートに腰かけ、ただただ前を見ながら、静寂に身を委ねる。
『因縁、これまでの苦渋、打破すべき呪い……。
恐らくは、拙者には分からぬほどの強き想いが、その胸の内にあるのじゃろう』
『だが太郎よ、今一度、考えてみるがよい。
書類や伝聞で見聞きした事だけでなく……、今日の小雪どのの姿、そしてお主自身の想いを鑑みて、今後の身の振り方を決めよ』
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「おいしょっとぉ!」
小雪を車椅子から抱え上げ、後部座席に乗せる。
愛車である黒塗りベンツのシートには、小雪の為に用意したクッションやぬいぐるみなど、とてもじゃないが強面な彼には似つかわしくないような、ファンシーグッズが並んでいる。
きっとこの日の為に、チョコ太郎がイソイソと買い揃えたのだろう。
小雪への思いやり、そして美星祭に賭ける並々ならぬ情熱が伺える。
「いっちょ上がりや。ほな行くで小雪。
ゆっくり運転はするけど、しっかりシートベルトは締めとけや?」
「うん。ありがとう、チョコおじさん♪」
その笑顔にコクリと頷きを返し、チョコ太郎も優しい表情を浮かべる。
さぁ、いよいよ美星祭に出発だ。
チョコ太郎も運転席に向かうべく、小雪のいる後部座席のドアを締めてやろうと、取っ手を握る。
けれど今……ふと思い直したかのように……。
チョコ太郎は一度だけ座席を覗き込み、まっすぐに小雪の顔を見る。
「なんでもしたるよ」
ボソリと、呟くような声だった――――
よく聞き取れなかったのか、小雪は「?」とキョトンとした顔。愛らしく小首を傾げる。
それにプイッと顔を背けたチョコ太郎は、優しくドアを締めてやった後、運転席の方に向けて踵を返した。
「おら! ボケっとしとらんで、はよ乗れやワレ! 出発すんぞ!」
「うむ。しからば」
傍で彼らの様子を見守っていたワーキングプア侍は、その顔にほのかな笑みを浮かべたまま、後部座席に乗り込んでいった。
ニヤニヤしよってからに……とか思わないことも無いが、決してチョコ太郎を茶化すことなく、何も言わずにいてくれた事に、内心で少しだけ感謝する。
(えらい軽かったなぁ……小雪の身体は)
先ほど抱き上げてやった時の、まるで羽のように軽かった、小雪の体重。
少し力を入れたら壊れてしまいそうな程、小さくて華奢な身体。
けれど……自らの腕の中で、とても嬉しそうにしていた、少女の笑み。
それを思い出しながら、チョコ太郎は運転席のドアを開く。
(こちとら極道や。任侠で生きとんねん)
たとえ、これまで愛情や信頼というものを知らずに、生きてきたとしても。
この世の全ての者達から、嫌悪されていたとしても。
(義理人情に身体はってこその、極道やろうが。
なんでもしたるよ、小雪)
友達は、一人おったらええ――――
ちゃんとワイの顔を見てくれるヤツが、一人でもおったらええねんって、そう思ってたのに。
まったく、人生ってのはホンマよぅ分からん。
まさか、あんなにも願っとった友達が、いっぺんに二人も出来るやなんて……。
チョコ太郎は、愛車のハンドルに手をかけながら、思う。
(せやからな? この命、お前らのために使うわ)
そう心に誓いながら、エンジンに火を入れた。
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「……で、小雪よ?」
「?」
美星祭真っ最中の、視聴覚室。
いま二人は隣り合わせに座り、目の前にあるスクリーンを見つめている。
「これが……あの言うてたヤツか?
お前さんが脚本を書いたっていう……映画なんか?」
「うん、そうだよ?」
先ほどまで、美星学園中の教室をまわり、チョコバナナだの焼きそばだのを片っ端から買い求め、ご満悦だったチョコ太郎。
しかし、いま彼の表情は困惑の色に染まっており、額からツゥーっと汗が流れている。
「まいにちちょっとずつ、がんばってかいたよ。
どう、チョコおじさん。おもしろい?」
「んん!? あぁ~……」
行きの車内での雑談で、今日は小雪が脚本を担当したという映像作品が、ここ視聴覚室で上映されるのだという話は聞いていた。
これは流たち生徒会が作る映画とは別の、この学園の映画部の協力により作成した物である。
ゆえに彼も、そしてワーキングプア侍も、やんややんやと小雪を囃し立てつつ、胸を躍らせながら映画を観ていたのだが……。
「いや、すごいで? こんな立派なモン、よう作ったな~思うねんで?
でもな……小雪よ」
「?」
「ワイちょっと、
いまチョコおじさんと小雪ちゃんの眼前では、半裸の男が縄で縛られ、変な喘ぎ声を出している映像が映し出されている。
「なんや……、いったい何をやっとんのやコイツ等は。
確かお前さん……お兄ちゃんがモデルの映画やと、そう言っとったハズやが……」
「そうだよ?
この主役の“ナガレくん”はね、お兄ちゃんをモデルにしてかいたの」
「アカンがな! 大事なお兄ちゃんを、こんな風にしたらアカンねんで!?」
演者こそ別人のようだが、今もスクリーンには“ナガレくん”という、自身の兄と同姓同名の人物が、「ひぎぃ~!」とか「イグゥ!?」とか叫んでいる姿がある。
「あのね? じつはこの脚本、“爆乳ナイチンゲール”こと、力石さんからもらった本を参考にして、かいてみたの」
「誰や?! 爆乳ナイチンゲールこと力石さんて! なんか知らん名前出てきたぞ!?」
「爆乳ナイチンゲールこと力石さんはね? ウチのびょういんにいるナースさんだよ?
わたしを担当してくれてる、おんなのひと」
「小雪お前っ……爆乳ナイチンゲールこと力石さんに担当されとんのか!? 大丈夫なんか?!
……つかその無駄に強そうな名前なんやねん?!」
「爆乳ナイチンゲールこと力石さんは、いつもわたしのために、いろんな本をもってきてくれる、やさしいひとだよ。
なんかひらべったくて、薄い本ばかりをもってくるよ?」
「それアカンのとちゃうかッ!?
子供に読ませたら、あかんタイプのヤツちゃうか?! なんか聞いたことあるで?!」
「小雪ちゃんもお年頃だし、そろそろこういうのをお読んでおくぞなもし。でゅふふwww
って爆乳ナイチンゲールこと力石さんは、ゆってたよ?
しゅくじょのたしなみだ~って」
「嗜まんでええねん! そういうのは!
――――つか患者に何を読ませとんねん!!
美星中央病院の医療方針、いったいどーなっとんねん!?」
子供の吸収力! 純真無垢な心!
疑うことを知らぬ小雪の純粋さのおかげで、スクリーンの中のお兄ちゃんが今、えらい事になっている。
情けない声で「ゆるじでぇ~!」とか、「ぎんもぢいひぃ~!」とか言ってる。
ちなみに、いま小雪たちの後ろの席では、美星学園が誇るエリート腐女子達による「キタコレ! キタコレ!」の大合唱がおこなわれている。
マスターP×秋月流キタコレ! 尊い!
「この映画はね?
町長のマスターP氏がその権力をつかって、お兄ちゃんを手に入れようとするお話だよ」
「何しとんねん町長!? そんなことに権力を使うな!」
「“病弱な妹”という弱みに付け込まれたお兄ちゃんは、病院を追い出すとか、断れば手術を受けさせない~とか脅されて、その身を差し出すの」
「リアリティを出すな! 生々しいわ!
お前はそれでええんか小雪ッ!?」
『お兄ちゃんな……、マスターPさんの養子になる事にしたんだ……。
手術代のことは、なんにも心配しなくて良い……。俺がなんとかするから。
絶対にお兄ちゃんが助けてやるからなッ! 小雪ッ!!(キリッ)』
「音読すな!
それ多分、この映画における名シーンなんやろうけどな?! やめとき!」
「でもそのあとすぐ、お兄ちゃんはアヘェ~って即オチするの」
「さすな!
自分の兄ちゃんをアヘェ~ってさせたらアカン! どんだけ業深いねん!?」
「たとえ強靭な精神力があろうとも、快楽には抗えんぞなもし。でゅふふwww
って爆乳ナイチンゲールこと力石さんが」
「何してくれとんねん力石さん! こんな純粋な子にッ!!」
ちなみにであるが、今も小雪の隣に座り、一緒にこの映画を鑑賞していたハズのワーキングプア侍は、すでに白目を向いて気絶している。
この脚本を書いたのが小雪だという現実に、心が耐え切れなかったのだろう。口からブクブクと泡も吹いている。
勝手にリタイアしよってからに……! それでも臣下かワレ……!
大切な友達ではあるが、そう毒づかずにはいられなかった。
「映画のラストでね?
ぶじに手術が成功したわたしのもとに、お兄ちゃんから一通のメールと動画が送られてくるの。
そこに映ってたのが……」
「ええて! さっきの『アヘェー!』みたいなんとタイトルで、大体想像つくわ!
言わんでもええて!」
「その変わり果てたお兄ちゃんの姿に、わたしはショックをうけて、ポックリ逝っちゃうの」
「――――死んどるやないか! なんでそんな話書いたんや小雪?! なんでや!?」
今も小雪たちの後ろでは、「見てあの悔しそうな顔!」「感じてるのを必死に隠してる顔!」「尊い!」とかなんとか、腐女子の皆さんが歓声を上げている。
関係ないが、マスターP氏もえらいとばっちりやな、とも思う。そんな人ちゃうやろ絶対。
「この脚本を、お兄ちゃんにみせたらね?
小雪は絶対ハリウッドに行ける! ってゆってた。えっへん」
「甘やかし過ぎやろ!!??
時にはガツンと言うたるのも愛やで?! いくら可愛くても!」
ちなみにこの映画は、お子様でも安心して観られる、KENZENな内容だった。(震え声)
作者のページ ↓
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そこら中に喧嘩を売っていくスタイル。(もんじゃ焼きの狂犬)
しかし、私は約束を守りましたよ3710さんっ。
――――私達は君を、美星祭に連れてきたぞ!!
今回の手番では、ちょっと強引にですけど、次話のための下準備をさせて頂いたつもりです。
上手くセンタリングが上がっていれば良いのですが……いかがでしょうか?
次はいよいよ、3710様の手番! ついに美星祭編も大詰め!
秋月流という少年が目指した「最高の美星祭」
その結末が見られるのを楽しみにしております☆
(hasegawa)