【リレー】今日もカオスなもんじゃ焼き 作:リレー小説実行委員会
短いですが、本日二話目の更新です。
まだの人は、前話から読むのわよ。
「あ、あれっ? あたし……」
瞼を開いた時、たくさんの顔があった。
今日できたばかりの友達。いっしょにBBQをした仲間たちの姿だ。
「動くなって! まだ寝てて! 頭を打ってるかもしれないんだ!」
「Hitomiちゃん大丈夫!? どこか痛むは所ない?!」
けれど、あの笑顔じゃない。楽しそうな空気じゃない。
誰もが心配そうにこちらを見つめ、泣きそうな顔をしてる子もいる。
なんでみんなに、こんな顔をさせてるんだろう? 心配をかけない、いい子になるって、誓ったのに……。
でも分からない。自分がなぜ倒れているのかすら。Hitomiは何も憶えていなかったから。
「なぁ……Hitomiよぉ……」
仰向けで空を見上げ、ぼけっと呆けるばかりだったHitomiの視界に、突然ヌッと天龍が。
彼女の顔を見た途端、Hitomiは反射的にガバッと身体を起こし、ハッとした表情で向き直る。
いま天龍は、なにやらピクピクと額に青筋を立てていて、ワナワナと身体を震わせているのが分かった。
まるで、必死に怒りを堪えているかのような。
「 ばっきゃろうッ!! 」ゴチーン!
天龍がゲンコツを振り下ろし、
「 何してんだHitomiッ! お前もうちょっとで火達磨だったぞ!?
お前になんかあったらッ……! オレはぁッ! オレはぁぁぁああーーッ!!!! 」
「テンリューさん」トゥンク…
「えっ、なんでわいを? それだけ先おしえて?」
まっすぐHitomiの方を見つめながら、天龍が目を潤ませる。吹き上がる間欠泉のように激昂。
たまたま隣にいて、ノリで殴ってしまったP氏の事など、気にも留めずに。
「あったま来たッ……! お前は金輪際、オレの傍を離れんなッ!!
ずっと見てっからな! 月月火水木金金だバカ野郎! 覚悟しとけHitomiッ!!」
「テンリューさん」キュン…
「聞いてる? これタンコブ。わい漫画みたいなってる」
まるで二人だけの結界でも張られているかのように、一向に反応してくれない。
今Hitomiと天龍のまわりだけ、ぽわわ~んとキラキラした空間。こっちには見向きもしない。
えっ、わい透明人間なった? 女の子にエロいこと出来ます?
一人夢を膨らませてみるけれど、それを人は“現実逃避”と呼ぶのだ。
「頼むP提督、オレをHitomi付きの“護衛”に任命してくれ。
提督と同じく、Hitomiの命令でも動けるように。
海には出れねぇかもしれねぇが、もう決めたんだ。……ぜったい守るから」
「パパ」ギュッ…
「えっ、何そのケッコン(仮)。唐突」
ようやくこっちを向いたかと思えば、「娘さんを僕に下さい!」的なヤツ。
あまりの展開の速さに、P氏は頭が混乱してくる。
そんで、何この“断ったら悪人”という空気。周りのヤツラの視線。理不尽。
「つーか、今回は出しゃばれねぇや……。
東雲の姉御に、全部持ってかれちまった。
後で礼を言っとけよHitomi?」
「シノノメ、ちゃん……?」
立ち上がり、辺りを見渡せば、すぐそこに自分と同じように寝かされている、ちんまい女の子の姿。
いま東雲は「う~ん……」と可愛くおめめをグルグルしながら、ポン助たちに手厚く介抱されているようだ。
「“東雲ロケット”が炸裂したは良いが、
ピンボールみてぇに弾け飛んで、岩やらクーラ―BOXやらに激突してたよ」
「 シノノメちゃん!?!? 」
体格差、という物がある。
例えるなら、Hitomiが金属バットで、東雲は野球のボール。
どちらが衝撃に負けてポーンと飛んでいくかなど、考えるまでも無かった。
「頸椎捻挫、全身打撲、擦過傷、アバラ骨粉砕、半月板損傷etc.
あの一瞬で姉御は、
「 シノノメちゃん!?!? 」
なにやら“250”という数字にも、神の作為めいた物を感じる。
当て字にすれば250は、「ふ・こ・う♪」と読めなくも無いし。
「地面に倒れた後も、姉御にハトのフンが落ちてきたり、どこぞからバレーボールが飛んで来たり、強風でパンツ丸見えになったり……。
姉御が居るあの一角にだけ、
移動させてやろうとしたら、いきなり姉御の担架がバキィッ! って折れてさ?
おもいっきり頭を強打してたよ」
「 ――――シノノメちゃん!?!?!? 」
人生ハードモードか。むしろナイトメアだ。
周りにいた人達がドン引きしちゃうくらい、次々と不幸な目に合う東雲であった。
というか、寝てても災難が降りかかるんですね(驚愕)
今回東雲は、何にも悪いことしてないのに。不憫な子であった。
「シノノメちゃん生きてる?! 死んじゃダメなのわよーぅ!」ゴッスン! ゴッスン!
「ははは。呼吸があるヤツに、心肺蘇生は駄目だぞー。
胸骨ヘシ折れちまうからなー」
みんなの思い違いなら良いのだが、なんか東雲が泡を吹いているように見える。
めっちゃ口元ブクブクいってる。寝てるけど「やめちくり~!」って感じだ。
そして、Hitomiがおっぱいブルンブルンさせながらする、あたかも「ザオリク! ザオリク!」と言っているかのような看護は、この後
流石ナース服着てるだけあるよね(エロい)