絵描きのアローラ旅行記 作:ポケモン好きのエンジョイ勢
青年はそのままアローラに着くまで窓から空を見つめていた。
アローラ地方にへ入った事をアナウンスされる。
「あと少しでアローラ地方か…」
青年は少し安堵した。他の地方へ行った事もある青年は遠くの地方へ行く時は飛行機に乗っていた。回数が多い為飛行機に慣れているが、やはり落ちるんじゃないかという不安はいつも消えない。
そしてその不安は今回、的中する。
いきなり飛行機の明かりが落ちた。室内は真っ暗になり乗客は混乱する。
青年は冷静に自らの腰にあるモンスターボールへ手を伸ばす。こういう状況はハイジャックだったりする場合があるからだ。
しかしその予想は別の意味で裏切られた。
青年の見つめていた窓の先に、オーロラのような円柱のような物が現れる。
「……はい?」
青年は困惑した、アローラ地方の事は事前に父から貰ったパンフレットを見てある程度理解しているつもりだった。しかし目の前で起きている事態は全く分からない。
するとその円柱から長細い影が飛び出す。
それと同時に飛行機の上に何かが乗った衝撃が伝わる。
ガツン、ガツン、ガツン。
そんな音が響くと同時に飛行機は動力を無くしたのか、急降下を始めた。
「持って来ておいて良かった…フーディン!オーベム!」
青年はモンスターボールから2体のポケモンを出す。
フーディン、エスパータイプの中では代表的なポケモンだ。そしてこのポケモンはスーパーコンピュータ並みの頭脳を持っている。この状況を打開できる策が生まれるだろうと出したのだ。
対してもう一体はオーベム、こちらもエスパータイプのポケモンで、イッシュ地方に居る。手にある3色のボタンのようなもので仲間とコンタクトを取っているのではないかと言われている謎の多いポケモンだ。
2体は出て来ると同時に青年へ振り向き指示を待つ
「フーディンはこの上にある何かを引き剥がして、オーベムはこの飛行機をサイコパワーで支えてくれ」
二体は頷くと即座にサイコパワーを解放した。
それと同時に上からガリガリという音がした。何かが抵抗したのだろう。
そして急降下していた飛行機は徐々に速度が緩くなり、急降下も無くなった。
視界端の窓に細長い影が落ちて行くのが見えたが、青年は気にせずに2体に指示を出す。
「オーベム、まだ大丈夫?」
多少息を荒げているがまだまだやれるぞと頷くオーベム。
「ありがとうオーベム。フーディンも支えてくれる?」
フーディンも頷くとサイコパワーを解放する。
「すいません、ありがとうございます」
若干ふらつきながらも青年にお礼を言う乗務員。
暫くすると飛行機の電力が回復したのか、室内の明かりが付く。
それを見た青年は二体を労いながらボールへ戻した。
アクシデントがあったものの、飛行機はアローラへ降り立った。
『こちら管制塔、飛行機に謎の物体が張り付いている。着陸した後に乗客を外に出すな』
『了解』
しかし、アクシデントは終わっていなかった。