絵描きのアローラ旅行記   作:ポケモン好きのエンジョイ勢

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ふいうちするウルトラビースト

飛行機が着陸するも同時にアナウンスが流れる

 

『現在、飛行機の外に何かが張り付いております。乗客の安全の為、外に出るのは今暫くお待ちください』

 

「…張り付いてる物…か」

 

ふと青年は窓を見る。

 

そこには外の風景ではなく、コードが覆っていた。

 

「……あぁなるほど」

 

その物体の一部を見ながら、青年は納得した。

 

 

 

☆ ☆ ☆

 

 

 

警備隊は困惑していた。

 

飛行機に何かが張り付いていると受けて来てみれば、飛行機に見たこともないモノが張り付いていた。

 

警備隊はカイリキーをボールから出すと、張り付いたモノを剥がすように指示をする

 

カイリキー達は命令通りにその張り付いたモノに手をかけた。

 

するとその張り付いたモノはそのコードのような物を振り回す。直撃した一部のカイリキーは吹っ飛ぶが、そのまま着地して臨戦態勢を取る。

 

「なんだあれは!?ポケモンなのか!?」

 

警備隊の一人がそう叫ぶ

 

「分からん!だが我々の任務はアレを引き剥がし無力化する事だ、来るぞ!全員構えろ!」

 

そのまま飛行機から離れたそれはとても大きかった。

見た目はコードのような体に所々にトゲトゲした突起物、そして頭と思われる場所には突起物と同じ色の金平糖のような形をした物が鎮座していた。

 

警備隊は知らないが、これはウルトラビーストと呼ばれる存在で、UB-03LIGHTNING(ライトニング)というコードネームが付けられている。

 

コードネーム以外にもちゃんと名付けられている。

 

『デンジュモク』

 

それがこのウルトラビーストの名前である。

 

デンジュモクはそのまま警備隊のカイリキーの方を向くと威嚇するように体を伸ばした。

 

「アレを無力化するぞ!カイリキー!クロスチョップ!」

 

警備隊の一人が自分のカイリキーに指示を出す。

 

カイリキーはそのまま飛び上がると腕をクロスさせデンジュモクに接近、そのまま腕を振り抜いた。

 

そのままデンジュモクは地面を抉りながら下がるが、まだまだ体力があるのか腕を振り上げて威嚇する。

 

威嚇を終えたデンジュモクは腕を地面へ突き刺し、まるで鉄塔のような形を取る。

 

するとデンジュモクを中心に眩い光があふれ出す。

 

マジカルシャイン

 

フェアリータイプの特殊技であり、格闘タイプのカイリキーには効果が抜群だ。

 

マジカルシャインによる光を警備隊は直視出来ず、更に回避行動すら指示できなかった。

 

眩い光に顔を伏せた警備隊が見たのは

 

倒れ伏すカイリキー達と謎のオーラを放つデンジュモクだった。

 

デンジュモクは倒れたカイリキー達には目もくれず、辺りを見渡す。

 

 

デンジュモクは電線を見つけるとその電線へ飛び付き、そのままスルスルと伝って行った。

 

「……助かった…のか…?」

 

警備隊の誰かがポツリと呟く

 

この時警備隊は幸運だった。

 

ウルトラビーストにはビーストブーストと呼ばれる特性がある。これは自らの技でポケモンを倒すと自分の最も優れた能力が上がるという特性だ。

 

もしここで下手にデンジュモクへ攻撃を加えていれば、抵抗するデンジュモクによってアローラ空港は壊滅していただろう。

 

そのまま立ち去って行くデンジュモクを確認した管制塔は警備隊及び飛行機内の乗務員へ指示を出した。

 

アローラ空港も乗客の安全が取れた為、乗客を降ろし、デンジュモクの対処を島キングやアローラ警察へ求めた。

 

しかしデンジュモクは何故か見つかる事は無かった。

 

そしてこの事件から数ヶ月後、アローラのとある発電所から電力が消える事態が発生する事を、誰も予想出来なかった。

 

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