絵描きのアローラ旅行記 作:ポケモン好きのエンジョイ勢
ハウオリシティのデパートはアローラ地方最大の面積を誇っている。それ故に品揃えも他を圧倒し、初心者から上級者に至るまで全てのトレーナーはこの施設を利用する。
そして、ルイも例外では無かった。
「抜群半減のきのみに状態異常回復の薬にボールに…ここも品揃えはそんなに変わらないみたいだね…」
ルイはそのまま歩き出す。
「買う物も買ったし…新人達は来れただろうか…」
ルイはポケギアを取り出してリーリエに電話をかけた。
ーーーーー
「わひゃっ!?」
リーリエのそんな素っ頓狂な声に、三人は振り返る。
「どうしたの!?」
「あ…えっと…」
リーリエは自分のバックからいそいそとポケギアを取り出して電話に出る
「ごめんなさい、取り出すのに手間取って…はい…もうそろそろデパートに着きますので…はい、わかりました。それでは失礼します…」
そう言ってポケギアを切ると三人は誰からの電話なのか問いかけた。
「今のはデパートに居るトレーナーさんですよ、私達が来るか心配になって電話して来たらしいです」
「でもデパートはもうすぐそこだよ?」
そう言ってミヅキは目と鼻の先となったデパートを指す
「出入り口の所に居るみたいです」
その一言に三人は一斉に走り出した。
リーリエは待ってください〜とポケギアを片手に追いかけた。
「あれ、なんであの子ら走ってるッスかね…」
「デパートは今日は特売日でも無いはずだが…」
デパートの2階から、ジル、ハーブ、シルフの三人はミヅキ達を見ていた。
「元気が有り余っているんだろう。さて、買う物は買った。後は自由行動としよう…最近は何やら俺達以外にも見知らぬ者も居るからな、注意しろよ」
ジルにそう言われ、ハーブとシルフは表情を引き締めた。
「当然ッス、あの人の目的の為にも…」
「…エーテル財団の職員も何故かここに居るし……まぁ都合が良いんだけどね」
三人はそれぞれの目的の場所へと歩き出す。
三人それぞれのアクセサリーに付けられたキーストーンが、陽の光を浴びてキラリと輝いた。
ーーーーー
「やっと着いたー!」
「ミヅキ速いねぇ…」
「そのトレーナーさんは何処に居るんでしょうか…」
少し息を荒げつつも元気に到着した事を喜ぶミヅキとは対照的に、ルリは辺りを忙しなく見渡す。
「みなさん…はやい…です…」
ぜーぜーと苦しそうに息を吐くリーリエはなんとか三人に追い付いた。
「あ、ごめんねリーリエちゃん…」
ミヅキは即座に近くの自販機でおいしいみずを買うとリーリエへ手渡す。
「ありがとうございます…」
リーリエはおいしいみずを少し飲み、息を整えた。
「そのトレーナーさんなら向こうですよ」
そう言ってリーリエは指を指した。
「や、どうも」
青年の風貌は不思議、という印象が強い
優しげな蒼い瞳に、肩まで伸びた緑にも見える黒い髪。ポンチョのような白い服を着ており、その白地に後で付いたと分かる程カラフルな絵の具が付いていた。
そして青年の側には大きなトランクが一つあるが、そのトランクはピジョットが持ちながら飛んでいた。
「すいませんルイさん…ですよね?」
リーリエはおずおずと尋ねる。
「うん、僕がルイ、君達と一緒に旅をする先輩トレーナーさんだよ」
そう言ってルイはニコリと4人へ笑みを向けた。
「あーーーー!!」
しかしミヅキの驚きの声に固まってしまった。