「これでOK!」
「OKマキちゃん!」
『こちらBブロック班!残り60秒で整備完了!』
『Eブロック整備完了!』
『Aブロック班Eブロック班の補助入るぞ!』
「ありがとうございます!」
やることが…やることが多い!単純ゲーじゃないからめっちゃ頭使うぅぅぅぅぅ!!この体じゃなかったら無理じゃこれはァ!
現在第五使徒が太平洋から第3新東京市に向けて進行中。だから、俺は今エヴァの格納庫で整備の手伝いをしているわけなんですね。
「ミサトさん、多分後150秒程度で最終チェック終わります!」
『ありがとうマキちゃん』
俺のやってる仕事はまぁ、簡単に言えば資材運び兼整備兼情報伝達。
信頼が重すぎないか?本当にこれ俺にこなせると思って任せてる?俺14歳(数億歳)なんですけど?
まぁやるんですけどね。頭痛なるわボケェ。甘いミルクティーだけが今は俺の相棒さ…草枯れる。
『Bブロック終わった!』
『Eブロックも補助のお陰で終わったぜ!』
『各ブロックの最終確認完了!』
「あ゛ぁ〜皆さんありがとうございます!ミサトさん、いつでも出せますよ!」
『了解。ありがとうマキちゃん。…大変な仕事任せてごめんね』
「まだ舞えます。んちゃ」
んだぁ〜終わったぁ〜!めちゃくちゃ疲れて心萎えぽ。アッ、ミルクティーオイシイ…
さて、これで俺の仕事は終わりじゃねぇ。戦わねば(使命感)
「よし!じゃあ
周りの整備の人達に一言挨拶を言う。むさ苦しいおじさん達だが元男ゆえに美少女に囲まれるより気が楽だぁ…。
「おう!」「たすかったぜ!」「ありがとうなー!」「またなんか飯行こうぜ!」
「それミサトさん連れてっていいっすか!?」
「ヤメルォ!」「俺達が酒飲めなくなるだろ!」「酔っても対応しないからな!?」「看護師として頑張ってくれ…!」
ミサトさん相当ウザ絡みしてんだな…というか飲みに行ってるのか。割と優しいな…。……割と?
「マキちゃんパンツ見えてるぞ!」
「え゛っ」
「「「「「てめぇ!」」」」」
マジで!?……うわっ、知らない間にちょっとズボンずり落ちてた!超恥ずい!教えてくれてありがとう!
……めっさボコられてる…。まぁいい、勇者の犠牲を後に俺は上に行こう。
「あ゛ぁ〜」
頭溶かしながら全力ダッシュで階段駆け上がること10分ぐらい。もう頭ドロドロや。あいすたべたい
仕事とか学校の合間合間に階段の補修してて良かった…レイちゃんにベッド抜け出してるのバレてないだろうな…。
うーん今日の天候は快晴及び砲弾時々砲台。爆風にお気をつけください。
圧倒的轟音ッ……!こんなん耳がないないしてまう……ん?
「な゛ァァァァァァッ!?」
と、隣の車に砲弾が当たって爆発したァァァッ!?あっっっつ!!左半身火傷したんやが……乙女の横顔を火傷にした罪は重いぞォ!?
あっ治った。痛かった……服がボロボロになってしもた…悲C
……………砲台こっち来てね?
「おぉぉぉおぉぉぉぉぉおぉ!!)
これ以上俺の服をボロボロにされてたまるかァーーッ!こうなりゃヤケじゃ!初号機来る前に倒すレベルで頑張ったらァーッ!!
──────────
碇シンジは、エヴァ初号機のエントリープラグの中にいた。
(目標をセンターに入れてスイッチ…目標をセンターに入れてスイッチ…目標を─────)
前回の戦いから2週間の間に教えられたことを、頭の中で反復する。
様々な報告がシンジの耳に入ってくるが、必要なもの以外は排斥されていた。
『現在、第四.五使徒と第五使徒が交戦中!』
数多の報告の中のうちの一つに、シンジは気を取られた。
(使徒と使徒が、戦ってる……?)
使徒。それは今からシンジが倒すべき、世界の平和を脅かし侵攻してくる敵。
しかし現在戦闘を行なっている第四.五使徒という使徒は、イレギュラーな存在であった。
シンジは記録でしかその存在を知らない。唯一知っているのは、ダウンして無防備な間、第四使徒と戦っていたということだけ。
『シンジくん、行けるわね?』
「……はい」
『エヴァンゲリオン初号機、発進!』
エヴァ初号機は地上と地下を繋ぐルートを通り射出される。
「……っ」
シンジはGに耐えつつ、この後の展開を予想する。
伝えられた作戦は、至ってシンプル。敵ATフィールドを中和しつつ銃の連射によってコアを破壊する。
故にシンジは、胸中で反復する。
(目標をセンターに入れてスイッチ…目標をセンターに入れてスイッチ…)
ガキンッ
初号機が、地上に現着した。そして、シンジは目にした。
「シュアッ!ハアッ!」
今回の目標である赤い第五使徒に対し、人型の、エヴァに近い形の銀の第四.五使徒が格闘戦を繰り広げていた。
『最終安全装置解除。エヴァンゲリオン初号機、リフトオフ!』
エヴァの体がフリーになる。そして、エヴァ初号機は、側にあるガトリングを掴んだ。
「……あっ」
第四.五使徒が鞭を避ける寸暇、ほんの一瞬だが、シンジは第四.五使徒と目が合ったような気がした。
「フッ!」
すると、第四.五使徒は、第五使徒の腕に類似する部分を掴んで、コアを初号機の方に向けた。
『今よ!』
「ッ!」
シンジはトリガーを押し続ける。ガトリングは複数の銃口を回転さてながら弾を吐き、横から薬莢が排出される。
そして銃弾を喰らい続ける使徒達からは、黒煙が上がっていた。
『馬鹿!爆煙で前が見えない!』
そんな声が、操縦席に響くが、焦りと興奮でシンジの耳には届きづらかった。
「ハァ…ハァ…」
シンジはトリガーから手を離す。もくもくと立ち登る煙は、見事に視界を遮っていた。
次の瞬間─────
「グアッ…!?」
「うわぁっ!?」
黒煙の中から、第四.五使徒が吹き飛ばされてきた。
衝撃、轟音、痛み。それらがフィードバックとしてパイロットであるシンジにも伝わり、顔をしかめる。
「うぅっ…」
『シンジくん大丈夫!?』
『損傷率8%、パイロットのバイタル正常、問題ありません!』
そんな声を耳に、シンジは顔を上げる。
「…!」
初号機の目を介してシンジの目に映るのは、自分を見ながら、手を差し伸べる第四.五使徒。
『ほい、立てる?』
未だ記憶に新しい、クラスメートに殴られて他に横になる自分に手を差し伸べてくれた友達を、シンジは思い起こした。
彼のその記憶から繋がる思考に応え、初号機は第四.五使徒の手を取る─────
「グオァッ!?」
しかし、その手を取ることは叶わなかった。差し伸べられた手ごと第四.五使徒は、周りの建物を大きな音を立てて壊しながら吹き飛ばされた。
代わりとして現れるのは、両手の鞭を唸らせながら、自分に近づく第五使徒。
『予備のライフルを出すわ!受け取って!……シンジくん?シンジくん!?』
「ハッ…あっ…!」
感じていた妙な安心感が消え去り、現れた脅威に、シンジは身を硬くした……。
主人公:無駄にハイスペック故に無茶を強いられてしまった万屋。こなしてしまうが故に更に無茶を頼まれることに…?第五使徒を少し侮っていて現在苦戦中。
整備班の皆さん:優しい有能集団。主人公のことは皆娘のように思っている。故に信頼高い。全員ミサトさんが酔ったらどうなるか知ってる。
シンジくん:ようやくマトモな初戦闘。しかしやはりピンチに陥る。第四.五使徒(主人公)のことを不思議に思ってる。
第五使徒戦は前後編に分かれます。
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