実に三週間ぶりとなってしまいました……本当に申し訳ございません
見えないか?あの異様に存在感を放つ「不定期投稿」タグが(震え声)
海面が上昇し、沈んでしまった東京に代わり首都と成った第3新東京市。その地下に存在するジオフロントを覆う地上に、3機のエヴァが配置される。
山が多く存在する第3新東京市周辺の地域の中、エヴァンゲリオンのプロトタイプである零号機は佇んでいた。
「……………………」
零号機のパイロットである綾波レイは、既にエントリーとシンクロを開始し、作戦に備えて目を閉じ、息を整える。頭の中で、ミサトから伝えられた作戦内容を、頭の中で反芻する。
エヴァの巨躯を全力で駆り、手で受け止め、コアを破壊する。言うは易し行うは難しとはまさにこのこと。どう考えても負担が大きいこの作戦を、レイは苦もなく受け入れ、遂行する。
『零号機の体内充填率、105%を突破』
『予備電源延長ケーブルが到着。第八班は接続作業を急いでください』
「わぁーってるよぉンなことォ!(泣)」「オォン!アォン!(嘆き)」「てめぇら急げ時間ねぇぞ!奴さんすぐそこだ!」「見えるだろう、あの死兆星が!」「セッカッコー」「テーレッテー」「やっとる場合かァーっ!!」
整備についての報告が通信に届き、整備員達の声は零号機が拾い、内部のスピーカーからレイの耳に届けられる。
レイにとって整備の人間はNERVの中でも関係が結構ある方だ。パイロットという役職上交流は不可欠な上、例の同居人である響マキが仕事で彼らと共にしているのでそこでもまた交流することがあった。
「それにしてもマキちゃんどこいったんですかねぇ〜……」
「……!」
そんな声を、零号機のスピーカーから聞いた。
「しらぬいです(半ギレ)」「マキちゃんだって忙しいのよ!」「腕の骨が折れた……(虚偽の報告)」「整備班には215人以上人がいるのよ!1人ぐらい何よ!(外道)」
「てめぇら他人のことじゃなくて自分のこと終わらせろやァーッ!!」
「「「「「Yes,Sir!!」」」」」
レイはそんな騒がしい整備班の人間達の声を聞き、空を見上げる。
空には大きな歪んだ球体、第八使徒。それが今、落ちてきている。とてつもない速度で、とてつもない質量で。
ビーッ!ビーッ!
けたたましく警報にも似た通知音が入る。通信は自動的に繋がれ、新規の報告が流れる。
『第四.五使徒が、第八使徒と接触しました!落下速度低下!軌道が変わりました!』
その報告と同時に、レイの目線を向けている方向が、零号機の機能によってズームされて表示される。
─────確かにいる。巨大な球体に対して、反対方向に加速して減速させようとするヒト型の姿が。
その足元には巨大なATフィールドが可視化しており、それを踏ん張りに銀色の外殻が赤く染まるまで赤熱化しながら共に落下していた。
確かに響マキという人間は、この場所にはいない。初号機の元にも、弐号機の元にも、NERV本部でさえも。
しかし確かに、誰かの為に頑張っていた。遥か上空、100km近くの距離で命を懸けていることを、レイは知っている。
「……………………頑張れ」
マイクスピーカーがOFFのまま、レイは応援の声を1人、エントリープラグ内のLCLに響かせる。
届くことのない言葉。しかし遥か上空にある紅い輝きが、同時に少し眩しくなった気がした。
『エヴァ全機、スタート位置』
作戦室からの葛城ミサト指揮官の声に反応し、レイは零号機を動かす。少し猫背気味なデフォルトの直立状態だった零号機は地面に手を着き、綺麗なクラウチングスタートの体勢になる。
『二次的データがアテにならない以上、以降は現場各自の判断を優先します。……エヴァと貴方達に全てを託すわ』
ミサトの言葉に気持ちを鎮める。レイは数時間前にNERVの廊下でどこかに走っていく真紀とすれ違う際に言われた言葉を思い出す。
『怖いだろうけど頑張っちゃいなよYOU!私が守るからさホラホラ。だって私
少しだけ、心がポカポカした。
『目標接近、距離およそ二万!』
『では、作戦開始。発進』
バシュッ
ピッ、ピピピピ……!
ミサトの声と共に、エヴァの背中に接続されている電力の供給を担うアンビリカルケーブルが外れ、パイロットたちの傍らに活動限界までの時間を示す赤いウィンドウが表示される。
「…………ッ!」
作戦エリア内に配置された三機のエヴァが、クラウチングスタートの姿勢から地を抉りながら一斉に走り始める。
巨躯の足は回転し、五分という短い時間の中を、子供たちに導かれて全力で駆け出す。
走るのは建物が多く存在する都市エリアから建物の少ない田舎エリア。緩急のある障害物を乗り越えながら、目標地点に向けて走る。
『目標のÀTフィールド、変質!軌道が変わります』
その時、変化が生じた。第八使徒の見た目が、ぐるぐると目の模様が動く球体が、虹色に輝く球体へと変化した。
その虹色には美しさを感じない。感じるのは鮮やかな蛾の翅を見ているかのような不気味さ。
そしてそれと同時に、第八使徒に取り付いていた第四.五使徒の体が大きく地上の方向に向けて吹き飛ばされた。ÀTフィールドの変質による衝撃に巻き込まれたのだ。
(…………!)
それを見たレイの心に少しばかり動揺の色が映る。そしてそれは少しばかりの不安を生じさせ、零号機の速度が誤差程度に落ちた。
…………が、しかし、
「……シュアッ!」
小さく聞こえる掛け声とともに第四.五使徒は空中で体勢を立て直し、再び第八使徒に取り付いた。
レイの心に落ち着きが戻る。しかしこんな些細な寸劇の最中にも、状況は二転三転する。
『第四.使徒と第八使徒再び接触!』
『目標の加速減衰!』
『落下予想地点、修正
『何よ!
『こっちで何とかする……!ミサトさん!』
アスカの報告に、シンジが反応する。レイは走りながら二人の位置を確認する為に表示されたマップを見る
再計算された最も遠いのが零号機であり、弐号機がそれに次ぎ、初号機が元も近い。そしてその初号機は元々走る方向が若干違っていたが、現在大きく弧を描きながら落下予想地点に向かっていた。
(初号機に、碇君に無理はさせない……!)
レイはそう思うと同時、零号機とのシンクロ率がほんの少し上昇する。走る零号機の歩幅が大きくなり、足の回転率が上がり、走るフォームから無駄が省かれる。
落下予測地点までの距離が段々と、一秒前よりも短くなっていく。そこに喜びはなく、ただ無心に、懸命に走り続ける。
そしてマップのデータ上でもうすぐ初号機が落下予測地点に到着する頃……
弐度目の変化が起きた。
『目標変形!』
第八使徒のÀTフィールドが再び変化する。そして、
「ゴァァァァァァァァ…………!」
ÀTフィールドの変化の際の衝撃に巻き込まれた第四.五使徒は、数刻前と同じく地上に向けて落下していく。
だが、先ほどと同じ様に体勢を立て直したりはしない。その姿をよく注視してみれば、表面の装甲がひどく傷つきヒビが入っていた。
そのまま、第四.五使徒は付近の山の麓に落下した。
(マキ…………!)
思わずレイは、足を止めてしまいそうになる。しかし、現在は任務の真っ最中。しくじれば数万単位の人と家が、無くなる。そのためにも、足は止められなかった。
第八使徒は回転しながら形を変える。さながら蛹から羽化した蛾のように気味悪い極彩の翅を広げて破壊を地上に持ってきた。
『距離、12000!』
目標の第八使徒はすぐそこまで来ている。到着した初号機はブレーキを掛けながら、極彩の蛾の下に潜り込む。そして、初号機パイロット、碇シンジは叫ぶ。
「ATフィールド、全開ッッ!」
主人公:絶賛空にてνガン○ムみたいなことしてるウルトラムァァァァン!!第八使徒のATフィールドによる衝撃がキツゥイ!
レイちゃん:今話のメインパーソン。なんやかんやで主人公のこと気にしたり周りを気にかけたりしてる。優しい子ッ!
アスカ:第四.五使徒のことをアイツ呼ばわりしているが、なんやかんやで少し信頼を置いている?らしい。しかし墜落したので信頼低下。
シンジくん:第3章、漢と化したサードチルドレン。正直第八使徒戦のシンジさんカッコいい……がカッコよくない?
ドーモ読者=サン、風峰です。……いや、本当に申し訳ございません(土下座)
えー、こんな言い訳したくないんですけど、実は作者受験生でして……(震え声)
なので、これからも不定期投稿がちょっと激しくなると思いますが、よろしくお願いします。おねがいします、ほんとうに。
Naka-Gさん、☆8評価ありがとうございます!
UAが50,000を突破しました!!こんなに多く読んでもらえるとは……皆さんの御閲覧、ひじょーに感謝です!!
山水公さん、ヴァランモハイさん、たけのこ天獄さん誤字報告ありがとうございます!
感想・お気に入り登録、ありがとうございます!!