其の神話は、絆を繋いだ   作:風峰 虹晴

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小論文の指導で書き方が小説って言われたときのビビリ様


EP41 帰宅

「…………」

 

 暗さを街灯が振り払う夜の道。制服姿の少女、綾波レイは一人感情もなくNERV本部からの帰り道を歩いていた。

 普段であれば、その隣に恐ろしい程やかましい少女の姿が見えているなのだが、その少女の姿は周りを見渡したとしても見当たらない。

 

 それもその筈。その恐ろしい程やかましい少女こと響マキは、数日前の第八使徒襲撃から行方をくらませていた。

 

 レイは、彼女の行方を知っていた。

 

「…………」

 

 第八使徒との戦闘に参加していた、マキが変身する。第四.五使徒。かつてない程ボロボロになりながら今回の戦いの中で奔走し続け、そして第八使徒の討伐に大きく貢献した。

 そして、第八使徒の残骸である血の津波に、変身が解けながら流されていくのを、レイは零号機の単眼越しに目撃していた。

 

 マキなら、いつもの通り平気な顔で帰ってくる。今回こそは、もう帰ってこないかもしれない。

 相反する意見がぼんやりと胸中に浮かぶレイは、モヤモヤとした不安を抱えながら、この数日を過ごしていた。

 

「………………!」

 

 自宅の存在するマンションの入り口に入る手前で、レイは何かに気づいて足を止める。そして、自身の()()を研ぎ澄ませる。

 

 

 微かに漂う、LCLのような匂い。しかし、こんなところにLCLがあるわけではない。

 つまり、LCLと似通った匂いを持つ液体が、漂う匂いの原因だろう。

 

(…………血)

 

 レイはそれを理解すると、先ほどと変わらぬ歩調でマンション内に入っていく。しかし、変わらず無表情であるその顔は少し強張っているように見えた。

 

 エレベーターを使い、自宅の前までレイはやってきた。

 先ほど感じた血の匂いが、マンションに入る前の時よりも濃くなっていることを、なんとなくレイは理解する。

 

 ウィーン

 

 家の自動である扉が開く。それと同時に濃い血の匂いが一気にレイの嗅覚を刺激する。

 

「……ただいま」

 

 レイは動じずにそういった直後、玄関の照明が自動で点く。玄関の様子が明らかになり、そこには何も異常がないことがわかる。

 レイは靴を脱ぐと、スタスタと廊下の照明は点けずに歩いていく。そして荷物を置くと、過去に同居人のマキに、

 

『お家に帰ったら手を洗おう! さもないとお手手民たちが嬉しさの余り発狂しちゃうからね! おっと涎が……』

 

 と言われたので、あまりよくわかっていないが手を洗わねばいけないことはわかっているので、手を洗いに洗面所に向かう。

 

「……!」

 

 レイは洗面所の扉を開いた。すると、洗面所の隣にあるお風呂場の電気が点いており、暗い洗面所を薄明るくしていた。そして、今までで一番濃い血の匂いが、そこに漂っていた。

 

「…………マキ?」

 

 …………返事はない。そもそもマキならばレイが「ただいま」と言った瞬間に、持ち前の地獄耳で聞き取り裸のままで飛んでくるだろう。

 

「…………」

 

 少し慎重に、お風呂場の扉の前まで移動する。もし知らない誰かなら、どうする? そう思考するレイの表情は、仕事を淡々とこなす人形のような無機質さを持っていた。

 

 ガラ・・・・・・

 

 扉を開ける。

 

 

 

 

「……マキ!」

 

 そこには、赤いお湯で満たされた浴槽の中で、うなだれているマキの姿があった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ──────────

 

「本当に申し訳ございません」

 

「………………」

 

 我、現在土下座なう。

 

 ……っべーこれどうしようやっべー!(焦) レイちゃんが俺に口利いてくれなくなっちゃった……。誠に遺憾である。

 故に1 頭をこうして毎日この前かったル〇バが奇麗にしてくれているフローリングに擦り付け! It's Japanese DOGEZA!(黒服さん直伝)

 

 ちゃうんです。これにはマイナス宇宙よりも深いふか~い理由があるわけなんです。

 アヤナミウムが漂っていて若干や天国な我が家に必死の思いで帰ってきたんだよ。あの時の安心感は至高の領域に近い。あの程度の濃度のアヤナミウムであれほどの高揚感が得られるとは……論文で発表できますぞwww

 んで血を流すためにお風呂に入ったら、思わず意識に浮遊感を与えてしまってだな……。フワーッ!(失神)

 そして最終的に「血に染まった風呂の中で気絶するアルビノ美少女」が生まれたってワケだァ!

 

 ……はい。10:0で私が悪うございます……。曲がりなりにもレイちゃんに心配をかけたわけだし、こうなりゃ腹を切って……!?(錯乱)

 

「マキ」

 

「ハイッ↑」

 

 Oh……思わず声が裏返ってしまったで候。これには思わずぴえん超えてぱおん。

 さて……いったい何を言われるのかな……? 正直今回のやらかし具合はレイちゃんにマイナス感情を抱かせたということもありフルスロットrrrゥ!!な自信がある。故に何を言われても素直に受け取ろうではないか!

 

 覚悟完☆了!!さあ来いレイちゃん!!俺に思いの丈を吐いちゃいなYO!!

 

 

 

 

「……ありがとう」

 

「んぇ?(アホ面)」

 

 覚悟先輩がアンブッシュでカイシャクされてしまっただと!?ウカツ!

 ふふっ……しかし俺はダメコンを搭載しているが故に撃沈しn

 

「それに、また頑張ってくれた。だからお礼」

 

 ギュウッ

 

(??????????????)

 

 あぁ^~~~~~~↑↑ おぉ^~~~~~~↓↓ ん、んんん?んんんんんん???

 

 あそっかぁ……ブゥーン↓(思考放棄)

 

 …………ブゥーン↑(再起動) テテテテテテーン(Windows並感)

 

 ハッ!? あ、あまりに予想外の出来事に思考がショートするところだったぜ……!!(事後)

 あ、ありのまま今起こったことを話すぜ! レイちゃんに怒られるかと思って覚悟完☆了をしていたら感謝の言葉も褒美のハグを貰っていたぜ……!「妄想乙wwwww」とか「羨まタヒね」とか負け組のチャチな言葉じゃ傷付かねぇ黄金の精神力を得られたぜ……!!

 

 …………つまり、どういうことだってばよ?

 

「ど、どったのレイちゃん???」

 

「………………」

 

 オォン……ずっとギュッとしてくるやん……なにこの生物かわいい……。

 というか明らかにレイちゃんに感謝される場面じゃなかったと俺は思うんですけど……。だって俺が風呂場で起きた時、レイちゃん動揺してたもん。正直可愛かっ(ry

 

「……また、マキのお陰で助かった。だからお礼」

 

「ん〜?……あっ、第八使徒?いやそれは()もでしょ」

 

 というかむしろ俺がお礼のハグをするところでしょ? え? 俺のハグなんかいらない? 首をへし折ってやるから覚悟してくれ(半ギレ)

 だって俺あの時レイちゃんいなかったら弐号機やられてたし。

 

 ……はーなんかあの戦い思い出してたら腹立ってきた。今日の料理にこの怒りをぶつけるしかねぇ……!!(謎の矛先)

 

 うーん。しかしそう考えると本格的♂お礼をしなくっちゃあいけないなぁ……。でも今の俺に出来ることある……? 胸? なしの方向性で……。

 

 うーん……まぁとりあえず、

 

「んじゃ、この件は貸し一つってことで」

 

「? 貸しって、何?」

 

「ん〜? あぁ〜……ま、()がレイちゃんに対して、いつでもどこでもどんな内容でも一つだけお願い事を聞くよ……ってことかな?」

 

「……うん。それがいい」

 

 わぁ^〜い了承してもらったぁ^〜。マキマキ嬉しい。思わず舞を踊ってしまうね! 演目は何にしよう……あ掛軸用意しなきゃ……。

 

 おっと、レイちゃんに言わなきゃいけない言葉を忘れていた。

 

「レイちゃん、ただいま〜」

 

「……おかえり」

 

 あぁ^〜自分で言うのもなんだがこの状況を外から見てぇ……!! 絶対多少なりとも百合百合した雰囲気があると思うんだよぼかぁ!!

 

「んじゃ、ご飯にでもしようか?」

 

「ん」

 

「OK!」

 

 さて、怒りの矛先を料理に向けるべくこの響マキいざ冷蔵庫オゥ↑プン↓! おち○ちんランド開園! 閉園どうぞ(無慈悲)

 

 あっ、きゅうり発見。病みつききゅうりでも作ろうかなぁ〜……。




主人公:近所に血の匂いを振り撒きながら帰宅してヒロインをビビらせる主人公のクズ。第八使徒への怒りが料理へと向く。

レイちゃん:主人公が帰ってきて嬉しかったけど流石にまず状況にムッとした。可愛い。主人公への貸しができた。

えー……前回の投稿から5週間が経ちました……本当に申し訳ございません……。受験が迫ってるんです……!(切実)
故に前もって告知します。次回の更新は早くても1ヶ月ほど空きます!楽しみに待ってくださる読者さん、申し訳ございません……!
しかし、必ずいつか更新しますので、それまでお待ちを……!

斎藤元さん、goidaさん☆9評価ありがとうございます!!

UAが60,000を突破しました!この作品を読んでくださる読者さん本当にありがとうございます!!

山水公さん誤字報告いつもありがとうございます!!

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