EP6 覚悟
「はいリツコさん。コーヒーです」
「ありがとう」
ダイビングした後は体冷えますよね。わかります。俺も赤い海にダイビングしたから。寒さよりも先に死を感じたけど。
「……美味しい。また腕を上げた?」
「勿論です。プロですから」
「貴女固定職じゃないでしょ」
そうだよ(便乗)。
しかしほぼプロみたいなものだわ。職員の皆さんが無駄にコーヒーの淹れ方を伝授してくれるせいで技術上がるわ幅が広がるわで俺ってば想定外の方向に成長しているわけよ。
「………………………」
「…どうしたのかしら?急に黙ると不気味で悪いことが起きそう」
「
「自覚なしなの…?」
え?マ?俺の心境はMAD動画並に騒がしい自負はあるが口から漏れ出るほどではないはずなんだが…。
「いやですね?……
そう言いながら見つめるのは巨大な紫と蛍光の緑色の頭。
私は今、どこにいるでしょーか!正解は〜?こっこでーす!こっここっこ!正解は、エヴァ初号機の格納庫でしたー!
ぶっちゃけちょっと泣きそう。いや、労働が辛いとか思ったより人間関係難しいワロリンティウスとかそういうネガティブな泣きではなくて。
俺だってエヴァファンの端くれよ?こうやって本物のエヴァンゲリオンを生を見ることができるのは感動ものでしょ。自分、涙いっすか?
……ほんと、なーんで雑用だったはずの俺がここにいるんだ?俺の周りだけ因果バグってる?
「いいのよ、私が呼んでここにいるのだから。只の仕事よ」
「Oui」
流石リツコさんカッケーっす!俺一生ついて行きます!俺の一生終わらないんだけど。
いやほんと、ここで働き始めて数ヶ月経ったんだけどさ。
万屋NERV職員と化したアルビノ巨乳美少女中学生とかいうそこらの変態二次創作作者でもそうそう正気で作れるようなこの肩書きの俺は雑用とか、セクハラされるためだけに呼ばれたりとか考えてたんだけどさ。
何なのここの職員。理性カンストしてんの?それとも素なの?なーんで俺が困惑せにゃいかんのですか。俺は痴女か?
……赤い海で裸で倒れてた奴が痴女じゃないわけなくね?
いやそうじゃなくて、やることがマッサージ(女性職員のみ)、腕相撲、悩み相談、カラオケダンスコーヒー紅茶ァ!!
全員見る目が愛玩動物を見る目なんよ!俺はセラピーか!?
けど悩み相談の質が高すぎるのは流石にNG。俺じゃなかったらネガティブが移るね。
後ミサトさん。家に掃除に来させるのやめてください。職権の乱用か?やり方教えるから自分でやってくれ。
でもお小遣いはありがとう。これでレイの服買える。
いやもっと…掃除とか荷物運びとかを想像してたんよ。まぁこの体疲れないしかなり力あるしでそっちの方が楽なんだけど。
一番びっくりなのはこの職場にメンタルヘルスを行う役職の人間がいないことね。
マジで言ってる???NERVで一番必要なものだろ!!かーっ!!やっぱりゲンドウダメだわ。ポーズだけの無能だわ。そりゃ冬月センセも困るわ。
「それで…レイの容体どうなんです?」
「そうね…。あれから1ヶ月ほど経ったけど…全然ボロボロね。もしこの初号機に乗るようなことがあれば、死ぬかもしれないわ」
「そうですか」
零号機の起動実験でレイは大怪我を負った。お陰でそれ関連の仕事に引っ張りだこだしレイが家にいないしでストレスがマッハ。
しかしご安心めされよ。夜はレイの看護の仕事してるから寂しくないんだ。何日間もお家帰ってないけど。アットホームな職場です。
「案外あっさりした反応なのね」
「まぁ看護してますし。大方の予想は」
「…貴女も大変ね」
「……エヘッ」
「ちょっと気持ち悪いわ」
そりゃないよリツコさん(´・ω・`)肉体は疲れずとも
「それにしてもミサト、遅いわね」
「迷ってたり?」
「私は十中八九そうと睨んでるわ」
「えぇ…」
うせやろ?少なくとも俺以上の時間NERV職員なのにまだ覚えられないってマ?これが…歳か…。俺も歳は取りたくないねぇ(数億歳)
さてと……
「じゃあ、
「えぇ、私もミサトを迎えに行くわ。コーヒー、ありがとうね」
「お安い御用で」
俺とリツコさんは格納庫から出て、各々目的地を目指す。あぁん、美人さんと離れるのは辛たん。
リツコさんはミサトさん及びそして恐らく一緒にいるであろうシンジくんを迎えに。
そして俺は…
「行くぜ!三└(┐卍^o^)卍ドゥルルルルヒャッハァァァァァァァァァ!!」
ハッピーエンドを目指して、地上に。
──────────
地響きが、格納庫に響く。
揺れによって床に転がる少女を抱き抱える少年。
少年は目の前の巨大な顔を見た後、「逃げちゃダメだ」と自己暗示のように呟く。
そして…
「やります。僕がやります」
──────────
ゴゴゴゴゴゴゴゴ…
「ん?」
おっ、なんだ?地震か?(すっとぼけ)この揺れは断層による地震だな!(地震マイスター)
畜生〜……ワンチャン地上までの電車出とるかと思ったら案の定出とらんやんけボケェ…。お陰で現在地上まで階段全力ダッシュ。この前階段ダッシュのコツを一般名無し整備員の方に聞いておいてよかったぜ。
いやそれでもキツイわ。何段あるんだこの階段。しかも使う人少なすぎて老朽化めっさ進んでてワロタ。錆びた段多いねん。
「もうちょいか…!?」
身体能力フルに活用してんのにこんな時間かかるとは思わんかった。三段飛ばしって上手くいくもんね。いやそれでも30分以上掛かってるのはおかしい。
というか俺の胸がゆっれゆれなんやが。そりゃもうばるんばるんよ。同級生が見たらオナネタになっちまうな(薄ら笑い)。
「───────っだらっしゃあぁぁ!!着いたァァァァ!!」
長かったぁ!!軽い苦行だったー!!本来の目的見失うところだったわ!!
やはり夜か。ずっと地下やったから全然わからんかったわ。こういう原始的な時間把握大好き侍。義によって助太刀致す。
さて、今の展開h
ドガァァァァァァァァァァァァァァァァ‼︎
「ぎゃあァァァァァァァぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!???」
し、初号機が吹っ飛んで来たァァァァァァァ!!
近っ!!でかっ!!怖っ!!あっぶね!!マジでプチってなるぞプチって!!
プシャアァァァァァァァァ…
うおっ、初号機の血の雨だ。ふぅ〜、俺の汗を洗い流してくれるぜ。
ッスー…あれが、使徒かぁ。
でかいなー。怖いなー。…あれを、倒さなきゃならないんだよな。
……いや!覚悟キメただろ俺!1kgぐらい!数億年前に!
ハッピーエンドぶん取りに行くぞオラァ!!
「おぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!)
主人公:NERVでの仕事内容が予想の49.7°ぐらい違ってかなり困惑。初号機を生で見れて感激。
リツコ:仕事の補助に万屋としての主人公を呼んだらしてる。主にコーヒー淹れてもらってる。
主人公に対する信頼は割と高め。
次回、初戦闘です
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