「あーーーーー京ちゃん!!!」
教室で大きな声で話す。星形の髪型の少女
「私だよ、私!覚えてる?」
いきなり席から立ち俺の所に来る。そしていきなり手を握ってきた
「京ちゃん!大きくなったね!いやー私は嬉しいよ。」
いきなり手を握ってきて大きく振ってくる。
「覚えてる、覚えてる。俺が従姉妹の名前を忘れるわけがないだろ。」
周りからは驚きの声が出ているのと、先生からは冷たい目で見られている。
「いいから落ち着け、先生見てるし、目立っているから。」
俺が必死に香澄を抑えていると
「はいはい、戸山さん落ち着いて、虹君についての質問は自己紹介が終わってからお願いします。」
先生が手を叩いてそう説明した。
「はーい!わかりました。」
「何とか収めることができた。」
俺はほっとして息をついた。
「では次に牛込さんよろしくお願いします。」
先生が次の人の名前を呼ぶ。
その流れと共に次々と自己紹介をしていき、クラスの自己紹介が終わった。
「京ちゃん京ちゃん、久しぶりだねー」
「はいはい。久しぶり」
クラスの自己紹介が終わって、周りは自由時間となった。香澄はすぐに俺の所に来た。
「もう、なんで会いに来てくれないの?」
「そうりゃ、俺も忙しかったし、ほら、コロナで会うことができなかったろ?」
「そうだけど、あっちゃんも会いたいって言ってたよ。それにお母さんも『京ちゃん来てくれないかな』って、しかも小学校からあってないよ!」
「いや、だって小学校の頃なんて会わないだろ?それに幼馴染がいたしな。時間があったら香澄の家にお邪魔するよ。」
「幼馴染いたの?今度紹介してね。うちに来るとき連絡してね!約束」
「そのくらい俺もできる。逆にうちに来ていいからな。両親も香澄と明日香に会いたがっていたし」
「わかった!」
話が終わると、香澄は他のグループの所に行った。
「あいつ積極的だなー。友達すぐにできそう。」
「本当だよねー」
俺がつぶやくと後ろから話しかけてきた。
「やほぉー君が虹 京平君だね。私は山吹沙綾。よろしく」
「よろしく。山吹さん」
「あはは、沙綾でいいよ。私も京平って呼ぶから、それとも香澄みたく京ちゃんって呼んで欲しい?」
笑いながら山吹は人をいじるかのように話してくる
「別にどっちでも大丈夫だ。幼馴染とかでもそういってくるやつはいるしな」
「わかった。じゃー京平って呼ぶね。」
「よろしく」
俺と沙綾は軽い雑談をしながら時間を過ごしていた。
それから授業を受けて放課後になった。
「京ちゃん、部活の体験行く?」
「いや、俺は部活には入らないというか入ることができない」
「あ、そっか。ここ女子校だもんね」
香澄は思い出したように俺に言ってきた
「それじゃ、何もないとき一緒に帰ろうね」
「わかった。気を付けてな、怪我するなよ」
「うん!ありがとう!またね」
俺と香澄は手振って別れた。
家に帰ると、いつも通り日菜が遊びに来ていた。
「京ちゃん、おかえりー」
アイスを食べながら日菜はソファーに座っていた。
「ここって俺の家だよな。なんで自分の家のように過ごしているんだよ。しかも日菜だけだし、家の鍵はどうした?」
「鍵は京ちゃんのお母さんに貰ってるよ。それに自分の家のように過ごしていいってお父さんにも言われているし」
日菜はなに当たり前のことを言ってるの?みたいな感じで言ってくる。
「あーそうだったわ。俺よりも日菜とか紗夜姉の方を可愛がっているしな」
我が子よりも幼馴染可愛がるのかと思ったが、こんなに可愛い女の子ならだれでも可愛がるか。と俺は一人で納得した。
「そいえば、私バンドのオーディション受かったじゃん?」
俺が冷蔵庫を開けてお茶をいれていた。
「あーそういえば言っていたな。しかもよくよく集まってみたらもしかしたらアイドルのやつってだろ?」
お茶をリビングに持っていく。ちなみに日菜の分もいれている。
「そうそう、入学式前の春休みで一回集まったやつ。てっきりバンドのやつかなって思っていたら、アイドルのバンドだったのー。しかもね、2週間後にライブやるって言うの」
お茶ありがとうと言いながら飲む日菜
「ほうほう、ん?二週間?日菜はすぐに覚えられるとしても、他の人は大丈夫なのか?経験者なら楽譜を見れば最低限出来ると思うが、」
何事も練習してやるが2週間という時間は最低限の練習であり、それは流れを覚える時間でもある。
「それがね、みんな未経験者なの。それに事務所は、プロが演奏したやつをライブで流すって言うの」
「はい?それってつまりエア演奏ってことか?」
「そうそう、私は別にいいんだけど、メンバーがね」
お茶美味しーといいながら日菜は話していく。
「それは女の子だもんな。最初はバンドメンバーって言ったり、次はアイドルバンドだもんな。怪しい事務所だな」
俺は考えながら日菜の話を聞いて不思議に思っていた。
「そりゃーそうだよねー。まぁー、時間によるかな。この2週間でどんな感じになるか楽しみだし」
「日菜が楽しみならそれでいいよ。困ったことがあれば言えよ。」
「うん!困ったことがあれば京ちゃんに言うね!」
そいって日菜はお茶を飲み干し、家を出た。
「ちょっと怪しい事務所だな、調べてみるか」
俺はこの2週間日菜の事務所を調べた。
そして2週間後のライブ当日
「京ちゃんライブ見に来てねー!」
日菜は朝早くうちに来て元気にチケットを渡してきた。
「わかった。行くよ。日菜も気を付けてな。事務所に行ってみんなで行くんだろ?」
「うん!じゃ会場で!行ってきますー」
そういって扉を開けていった。
「いってらっしゃい」
日菜に手を振る。ただ俺は嫌な予感がした。この時の日菜は、私の演奏を見てと言ってなかったからだ。
「正直、未来が見えているライブに行きたくないな」
そう俺はつぶやくと出かける準備をした。
「でかい会場だなー」
俺は一人でライブ会場に来ていた。一応紗夜姉も誘ったが行きたくないと言われたのでやめた。最近は日菜と紗夜姉の仲の問題もある。そこは二人の問題で何も言ってこないのもあり、あまり干渉はしていない。はっきり言うなら早く仲良くなってほしいものだが、思春期というのもあるのだろう。
そう考えて歩いていると、前から歩いてくる人にぶつかってしまった。
「すみません。前見てたんですが、避けきれなくて、」
「いえいえ、大丈夫ですよ。こちらこそすみません」
そいう女性は、髪の毛が長く、黄色の綺麗な髪型をしていた。つい見惚れてしまった。
「それじゃお互い前に気を付けていきましょう。ライブ楽しんで」
「はい、ありがとうございます。そっちも楽しみましょう」
その言葉に嫌な顔をしたが、ありがとうと言ってその場を去った。
ライブ会場にて、段々と他のアイドルが演奏する中、司会者がいった
「続きまして、新星アイドルグループ「Pastel*Palettes」の登場です!このステージで初お披露目となる彼女たちをどうぞ、ご覧ください!」
お、日菜たちのグループだ。俺は楽しみに待って、大きくサイリウムを振った。
しかし、
その演奏は彼女たちにとって、とてもいい結果とは言えなかった。
第三話でした。誤字脱字あればよろしくお願いします。
オリジナルな部分を入れていますのでご了承ください。
更新は不定期です。目安として1週間に一話は投稿したいと思っていますが、自分が納得いく作品じゃないと出さないです。よろしくお願いいたします。