始業式も無事に終わっていよいよ再開される事になった授業。今日は座学のみになるらしいがこれからの訓練は更に厳しい物になっていく事は確定的、故に今まで以上に気を引き締めていけと述べる相澤へと質問、校長が始業式で述べていた内容について。即ちヒーローインターンという物に対しての説明を求める声、如何やら後日やる予定だったらしいが今話した方が合理的だと判断したのか、そのリクエストに応えて話してくれた。
「平たく言えば職場体験の本格版、以前体育祭での指名などを得たと思うがインターンではそれらをコネクションとして使用する。指名がない者は活動自体が困難になる―――が、今年は今までにない位に事情があれている。それは仮免試験で話を受けただろう」
特別な組織の設立に多くのヒーローが名乗りを上げるのでヒーローが足りなくなる恐れがある、その補填として将来有望な候補生に出来るだけ機会を与えるというのが仮免。そしてそれらを得た自分達はスカウトを出してくれた事務所へとインターンの受け入れなどをしているかなどのを確認をしてインターンへと入る事が出来る。ヴィラン連合などからの襲撃などもあり、インターンの実施には慎重な意見も多くこのような形となっている。
「あの先生、それって指名を受けてないウチらって……やっぱりインターン参加できないって事ですかね……」
「職場体験先の事務所に確認をしてそこで受け入れ可能ならばそれでやって貰っても構わん、それ以外だと既にインターンを行っている先輩に相談などしてみるのが良いだろう。更にお前達には対怪獣特設特殊作戦実行組織への進路も存在している、特に緑谷、爆豪、轟はそれが顕著だ」
特別隊員としての資格を有している三名へと向けられた言葉、目良も言っていたがヒーローとしての活躍よりも此方に来て欲しいという気持ちがあった。無論出久はそちらに行くつもりだが……。
「指名が無くとも此方に応募する事は出来る、向こうも優秀で有望な人材は欲しがっているから。興味があるなら後日詳しく説明するから待っていろ」
皆はもっと詳しく聞きたがっているらしいが相澤はそこで話をぶった切って終わりにすると廊下で話が終わるのを待っていたマイクへとバトンタッチして去っていく。
「なあなあ、お前特別隊員って事はもう既にコネとか出来てるのか!?」
「いやまだそう言うのは来てねぇな……その内来るんじゃないか、相澤先生も後日詳しく説明するって言ってたし」
「かぁっ~待つしかねぇって事かよ気になるなぁ!!ヒーローにもなりてぇけどそっちも気になるんだよぉ!!」
授業も終わった後、寮で寛ぎながらもストレッチをしていると上鳴が焦凍にそんな質問を投げかけてた。同じ資格を持っているが焦凍には全くそれらの情報は入ってきていない。話を聞くとエンデヴァーはそちら側には参加せず、ヒーローとして活動をし続ける程度しか知らないとの事。曰く、多くのヒーローが新たな脅威へと対策を講じるのは良い事だが、今の脅威を野放しにする訳には行かないとの事らしい。
「まあ爆豪は知らねぇか」
「ンだとテメェ死ぬかゴラァ!!!」
焦凍が知らないなら爆豪も知らないだろうといった事だろう、事実だが爆豪としては怒り不服でしかない言い方に腹が立つ。
「んじゃ本命の緑谷は何か知らねぇのか!?」
「なんで僕が本命になってるの?」
「だってあの発目がスカウトされるって噂があるしそれ関連で知ってるかもって思って」
「ああ成程……まあうん、知ってるようん。僕の場合は強制みたいなところあるからね……ハハハッ」
「謝れっ!!!」
「すいません!!」
思わず死んだ目になる出久。何ですでに明白になっている地雷原でタップダンスを踊るのかと上鳴を殴る耳郎、そして殴られながら謝る上鳴。だが知っているのか緑谷っ!?と視線が集まってくる、出久の場合はマグナから色々と話を聞いていたりするのである意味では一番情報通な立場になっている。
『おっと出久君、詳しく話し過ぎてはいけないよ。一応まだ秘密な部分も多いんだからね』
「(わかってますって)と言っても僕も少しぐらいしか分からないけどね、それぞれのエキスパートチームがあってそれにあったメカを発目さんが関わる位しか聞いてないから」
「おおっそれでもすごい情報じゃないか!?アニメみたいな超兵器メカとか出るって事なのか!?」
「ま、まあもしかしたら―――あっゴメン電話きた」
そんな反応をしていると突然携帯が鳴り響いてしまったので断りながら通話状態にする、尚その時に着信音に皆がやっぱりそれなのか……みたいな反応をされた。
「はい緑谷です……はい、はいっは、早くないですか!!?あっそっか個性を活用したら……成程、確かに。分かりました伝えておきます、はい失礼します……カッちゃんと轟君、今連絡が来たんだけど」
「連絡だぁ?」
「何の連絡だ」
「特別隊員資格保有者は明日の9時に校門前に集合だって」
その言葉に思わず二人は顔付を変えた、出久の声は聞こえていたのできっとチームに関わる事なのだろうと分かる。だがそれが一体どんな事なのか、それを聞いて見ると―――出久はこういった。
「案内したい所があるんだって、詳しくは明日話すだって」
「分かった」
「おう」
何ともタイムリーな事だと皆思いながらも何をするのか酷く気になる、出久へと集って何とか聞き出そうとしたりするが飯田がそれを取り締まる。そんなやり取りをしつつも出久はマグナと会話をする。
『しかし思った以上に早いね、矢張りこういう分野で活躍出来る個性というのは素晴らしい。災害救助にでも避難所を直ぐに作ったりできる』
「(ですね、それでも流石に予想以上のスピードですよ。まさかもう完成するなんて……)」
『これからもっと詰めていく事になるだろうさ、私も積極的に関わる事になるだし……』
「(そうですね、兎も角明日が楽しみにですよ―――防衛チームの拠点に行くのが)」
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