「ギュラララグヤアアアア!!!」
「ディォッ!!」
「シェァッ!!」
住宅地へと出現した複数の怪獣を取り込んだキリエロイド、それへ飛び込むと組み付いたマグナとゼット。巨大なクローで挟み潰そうとするのをマグナが剛腕でねじ伏せ、ゼットは抉ろうと迫る腕を上手く極めながらも一気に力を込めて押し込んでいく。ゼットが全力でキリエロイドの軸足にアルファバーンキックを叩きこみグラつかせると身体を輝かせながら剛腕が唸りを上げる。
「ォォォオオオオ!!!」
「ギュィィィィ!!!?」
ふら付いていたとしても自分よりも大きな怪物の身体へと全力で力を込める、その際に腕が大きくなり剛腕が加速した。マグナの戦友、マックスの巨大化能力を部分的に活かす事で腕力にブーストを掛ける、そしてそのままぐるぐると回していく。キリエロイドは何とか攻撃しようとするが己の身体を持ち上げる事への驚きと遠心力でまともに狙いが付けられないのか何も出来ずにいる。
「ォォォォォォッ……!!」『ULTRA HURRICANE SMASH!!!』
「タァァァァッッ!!!!」
「ジュリィィィ!!!?」
『今だ押し込め!!』
『はいっ!!アルファバーンキィィッィイイイイイクッッ!!!!』
天高く放り投げられ翼を広げるよりも速く上を取るアルファエッジ、マッハ10という飛行能力が十全に活かされる。そして十二分な加速距離を確保して赤い流星となって激突しながらキリエロイドを人が少ない作業前の工事現場区域へと墜落させる。大地に叩き落とされた悪魔が土煙を割きながら立ちあがろうとするとその奥から緑色の光線が頭部へと襲い掛かり爆発する。
「タァァァッッ!!」『SWALLOW SMASH!!』
「ギュィィィイイイバァァ!!!?」
甲高く輝くような音を響利かせながらクリティカルヒットするマグナの一撃、住宅地を上手く避けさせることに成功した事に安堵しつつ改めてキリエロイドへと向かって行く。
「ギュリィィィガァァァ!!」
狂い切った獣のような声を上げながらガパリと開けられた胸部にある悪魔の口、そこから赤黒い光が溢れるとそれが一直線に穿たんと迫る。それを寸でで回避するがそれは設営が進んでいた作業用クレーンに炸裂するとまるで切り取るかのように穿ってクレーンを真っ二つにして地面に叩き落とした。それを見た瞬間に豊富な戦闘経験と前世の知識が結び付き、最適解を導き出す。
『貫通特化レーザーか、絶対に当たるな!!此方に合わせるんだ!!』
『はい!!』『押忍!!』
『いけるか出久君』
『やります!!!』
その言葉と共に出現するゼットライザー、コスモススタイルの流麗な動きを取る中でキリエロイドは先程よりも威力を込めた高出力のそれを放つ。凄まじい圧力のレーザー、まともに受ければウルトラマンと言えどただでは済まない。だがそれはお前も同じだろうと言わんばかりに大きく回転するように―――一撃を放つ。
『……CRESCENT MOON SMASH』
『す、すげぇっ!!?』
思わずゼットも驚きの声を上げてしまう程の光景だった。本来直線する筈のレーザーが回転するかのような流麗且つ華麗な動きによって螺旋状に回転しながらマグナによって制御されている。そしてレーザーの照射の終了と同時に蓄積しきったそれを一気に解き放つ。
『HALF MOON SMASH……!!』
「ォォォッッ……ンンッ!!」
螺旋状へと留められ続けていたレーザー、それは一直線にキリエロイドへと差し向けられる。己の攻撃を反射される事に素早く対応するように翼を広げそこから金色の光で生み出したシールドで自らを防御する―――がそのシールドにも罅が入っていき遂に砕け散ってしまう。それを逃すかと言わんばかりにハルキはゼットライザーに新たなメダルをセットしそれをスキャンする。
『『ライトニング……ジェネレード!!!』』
手にしたゼットライザーから放たれた光線はキリエロイドの上空に雷雲を生み出し、激しい稲光と雷撃音と共に雨のように雷が降り注いでいく。キリエロイドの全てを包み込んでしまうかのような範囲を焼き尽くすかのような雷撃が襲いかかる中で赤い破壊光線が発射され雷雲を無理矢理打ち破りながらも再度向けれるが、再びマグナがそれを受け止める。
「ギュリリリリイガァァァァアアア!!!!」
「ォォォッ……!!」
そこへ更にレーザーが加わり一気に受け止めるエネルギーの量が跳ね上がって行く、押し込むように強引に打ち破ろうとしているのだろう。だがそれに真っ向に挑み続ける、あの時の逆光に比べたら何でもない……もう二度と屈しない、絶対に負けない、ウルトラマンと人間が力を合わせたら越えられない壁なんてないのだから。
『FULL MOON REFLECT SMASH……!!』
「タァァァッ!!」
「ジュリィッ!?ギュラァァァアア!!!?」
限界まで収束圧縮したエネルギー、満月のように高まったそれを螺旋の矢のようにキリエロイドへと突き立てる。その一撃が胸部の悪魔の口を抉り穿ちながら周囲を焼け爛れたかのように破壊していく。思わず膝を付くがその奥に宿る憎悪と復讐の炎は更に大火と燃え滾っていく、そしてキリエロイドは恐ろしい声を上げながら取り込んだ怪獣の特性を更に如実に表す―――いやそれどころではない、取り込んだ怪獣を生み出している。
『おいおいなんだこりゃ!?』
『怪獣を、産んでる!?』
『翼のシールドで察していたが、キングオブモンスの能力……!!』
「グラララララァァァァァ!!!」
「ギュラァァァッッ……!!」
そこに立っていたのは子供が生み出した、赤い球の力によって出現した最強合体獣・キングオブモンス。宇宙に漂っていた怪獣達の怨念を結集させ、エネルギーを注いだことで誕生した合体怪獣・グランドキング。そしてもう一体の怪獣を生み出そうとしたところでキリエロイドから激しい爆発が起こった。恐らくダメージが蓄積した事でそれ以上生み出す事が出来ずそこで終わったがそれでもとんでもない怪獣を二体生み出した事には変わりない。
『これは、相当にきついゼェット……!!』
『でもやるしか無いですよ!?』
『ええ、こいつらを放っておいたらとんでもない事になります!!』
『やれやれ……ゼットンにキングジョー、後ブラックキングとギャラクトロンのコースメニューを思い出してしまったよ……』
ややげんなりしてしまったマグナだがそれでも闘志は尽きない、その最中にゼットに目配せをする。それに気付いたのかハルキは形態を変える。
「変幻自在、神秘の光……!!ティガ先輩!ダイナ先輩!ガイア先輩!」
―――チャァッ!! ディアッ!! デュオッ!!
キリエロイドに対してのガンマフューチャー、その姿から感じるティガの力に激怒するように狂った叫びを上げるキリエロイド。それに対してゼットは冷静沈着に技を発動する。
『ガンマイリュージョン……!!』
マグナとゼットと並び立つかのように出現する幻影のティガ、ダイナ、ガイア。その登場にマグナは溢れんばかりの興奮で満ちるがそれを抑えながら偉大なる平成御三家とも言える御三方に自らの力を注ぎ込んだ。それはマックスの能力の一つ、分身能力を大基にした力。それらを受けた巨人たちは薄い光を纏った幻影ではなく完全な実体として出現しマグナを見て小さく頷きながら構えを取った―――が
「マグナ様ぁっ助太刀いたしますぅぅぅう!!!」
と天から降ってきたのは新型のモンスアーマーを纏ったMt.レディであった、突然の登場にキョトンとするマグナだが空を見ればそこにはPLUSファイターGXが飛んでいた。発目が彼女を此処まで連れてきたという事だろう、素直にそれを受け取りながら構えを取った。
「シィエァッ!!!」
「デュォッ!!!」
「チャァッ!!」
「ディアッ!!」
「ォォォッ!!!」
「ハァッ!!」
なんか超時空の大決戦めいてきた。