緑谷出久はウルトラマンと出会う。   作:魔女っ子アルト姫

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舞い降りるZ。

「それはマグナさんの視点故でしょう、この世界からすれば貴方は初めて現れたウルトラマンであり既に多くの思いを寄せられる光の巨人なのです。そんな貴方に憧れを持つ子供達が多く居ても可笑しくはないでしょう、故に他のウルトラマンよりもあなたに目が行くのです」

「……成程そういう事でしたか」

 

新しく纏め終わった資料を手にしながら訪れたナイトアイの執務室。それを渡しつつも雄英の教室であった自分への好感に対する戸惑いを素直に吐露するとナイトアイに笑いながらそう返されてしまった。つまる所、自分は前世を含めてウルトラ族の凄さを知っているがこの世界においては自分自身が初代ウルトラマン、マン兄さんの立ち位置になっているのである。そう考えると納得が行く……ような気がする。

 

「何時までこの地球に居るかは分かりませんが慣れておいた方が良いんですかね」

「その方が良いと思いますよ」

 

一応出久が立派になるまでは一緒に居るつもりだが、それまでにこの感覚になれる事はあるのだろうか……ウルトラマンに憧れ続けていた前世、そのオリジンがガイアだった。その中で我夢が身体を鍛えていたのを見て自分も引っ張られるように身体を鍛えたりしていた。そして自分は死を迎えたと思ったら突然ウルトラマンマグナとなっていた―――もうどれだけの時間が流れてしまっただろうか。

 

「どうかなさいましたか?」

「いえ、唯ウルトラ兄弟の方々に憧れていた身が逆に憧れる身になったのかと思うと少し」

「分かりますよ、私も似たような経験があります」

 

ウルトラマンマグナとして前世の記憶を取り戻したのは……千年程前だっただろうか……人間の感覚で言えば世代が100は交代するほどの時間を過ごしたはずなのにウルトラマンの感覚ではついこの間のような感じなのだから不思議なもの。元々人間だった自分が何時の間にかウルトラマンとして適応出来たのだから、きっとこの感覚にもなれる事が出来る―――と思う、多分……自信満々で言えない辺り自分の臆病な人間性が見え隠していると思えた。

 

「憧れられる身か……確かに私は少し謙虚が過ぎるのかも、それは偉大な先輩方への侮辱……」

 

何処か心の中の靄が晴れたような気がする、気分も良くなってきたからか表情にも明るみが出てきた。今まではウルトラマンとしてウルトラマンの中で生きてきた、だが再び人間の中で生きる環境に恵まれた事で色々と感じてしまったようだ。

 

「さて何か聞きたい事はありますかナイトアイ、何でもお答えしますよ」

「それでは早速ですがこの鏑矢諸島の怪獣保護区について……」

 

まるで子供のように表情を輝かせるナイトアイの質問に答える傍らで―――何れ訪れるであろう別れ、そして決して超える事の出来ないものから無意識に目を反らしてしまった。そんな時、身を震わせるような大音量で警報が鳴り響いた。

 

「っ!!私は司令室に!!」

「私は出久君の元へ向かいます!!」

 

それは余りにも誰もいない無人の山間部に唐突に現れたのであった。出現した暗黒の雲は光を一切押さぬと言わんばかりの闇を持ちながら徐々に広がり続けていた。それだけならばはPLUSが第一級戦闘態勢を知らせるサイレンが鳴る事などは無い、ならば何故なったのか。その暗雲が出現した地点は獅子ヶ谷、豪烈怪獣 ホロボロスが眠りについている地点なのである。

 

「重要監視地域、獅子ヶ谷に謎の暗雲が発生!!エネルギー反応増大中!!」

「スキャン……駄目です、あの雲はあらゆる電波を遮断しているのか内部に何があるのかすら分りません!!」

 

司令室で飛び交う報告、それらを処理しつつも完成しているPLUS Fighterの出撃準備をさせつつも同時にMt.レディの出撃準備も進めさせていく。

 

「現状は待機、あの雲が一体何なのか分からぬ以上下手な手は打てない……解析の為に発目君をファイターGXで先行出撃させ情報収集に当たらせる。ファイターチームを出撃状態を維持しつつ待機、何時でも出撃可能に!!」

 

指示が飛ばされていく中、暗雲からは更に雷が鳴り響いて行く。それをモニター越しに見つめるナイトアイは不吉なものを感じずにはいられなかった―――ヒーローとして活動してきた自分の何かが叫んでいる、これは何かがあると。

 

「あっちゃ~マジで駄目ですね、この距離からの高出力でも内部構造の解析が全然出来ねぇと来ましたよ!!ハッハァマグナさんなんか心当たりありますぅ?」

「いやなんでそこで楽しそうなの発目さん!?」

『生憎全く無いね、ゼット君の方は見覚えあるかい』

『俺にもさっぱり……というか師匠に分からなくて俺が分かるわけがないで御座いましょうよ!?』

 

先んじて襲撃した発目専用のファイターGX。それに同乗する出久やハルキ、本当は防衛隊であるPLUSに任せるべきなのかもしれない。何時までもウルトラマンに依存させるような流れを作るべきではない―――と思いつつも今回は先んじてマグナはハルキと共に発目と共に出撃したのだ。

 

「マグナ師匠、あれから凄いものを感じるんですよね?」

『ああっ何だこの感覚は……内臓を直接冷やされるような、気味の悪い感覚……同時にこの奇妙な胸騒ぎ、警戒を怠らないでくれ』

「畏まっ!!私としてもあんな現象は実に興味深いですからねぇウヒョルヒヒヒヒ!」

「発目ちゃんは個性的、いやいい勝負かも……」

 

一瞬、ストレイジの装備研究開発班に居たオオタ・ユカを連想して彼女よりも個性的かと思ったが宇宙人を見て解剖したいやら体組織を好んで保存する事を思い出してどっこいどっこいだなっとややげんなりしつつ納得するハルキの傍で出久は不安げな表情を浮かべていた。マグナが抱え続けている不安、それが出久にも伝わっているのかもしれない。

 

「マグナさん……あの、大丈夫ですか」

『……大丈夫、とは言えないな……何だ、この感覚は過去にも味わった、何時だ何時味わった物だ……思い出せ……!!』

 

必死に自分の中に残っている残滓を読み解こうとする相棒に出久も言いようのない不安を抱いてしまった。一体これから何が起きるのかと、その時だ。暗雲がより活発な黒い雷を放ちながら黒紫の閃光を放ち―――その奥から何かが姿を見せ始めていた。

 

 

■●▲◆ ACCESS GRANTED

 

―――ベリアル、暗黒魔鎧装、宇宙恐竜。

 

〔BELIAL〕〔ARMORED DARKNESS〕〔EX ZETTON〕

 

―――この位でごめんね、でもこれも君の為の物だ。さあ受け取って……この程度で死なないでくれよ、愛しいマグナ。

 

 

 

絶望が新たな絶望を鎧として纏い、大地を踏み鳴らした。瞳を朱く輝かせながら不気味な電子音を掻き鳴らす。鎧が擦れる音はまるで獣が唸るようだった……。

 

そこに出現したのはゼットンが己を超えた末に到達するEXゼットン。それが新たな力を継承した結果、全く別次元の力を手にいれ、皇帝の名を自らに刻み、ゼットンが行きつく一つの極地、ゼットンを超越した皇帝のゼットン―――

 

 

KAISER ZETTON(カイザーゼットン)




オリジナル怪獣の第二弾……カイザーダークネスにEXゼットンをぶち込んだ怪獣、カイザーゼットンのエントリーだ!!ビジュアル的にはカイザーダークネスの頭をゼットンの頭にしつつベリアル陛下の瞳を中心に要素を取り言えた感じ。

どうだ分かりやすくやべぇだろ!!うん、ごめんなさい私もこれ馬鹿だろって言いたくなる位にはやばいと思う。でも出したかったの、この後の展開的に。
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