文化祭の開幕が迫り始めてくる中、出久の日々は基本的に変動する事はない。PLUSと雄英との合同開催に出す出し物の協力として経験した事も無いスーツアクターのまねごとをさせられているのだから困っているという意味では変わっているが発目に振り回されているという意味では何も変わっていないと納得してしまう辺り自分は相当になれてしまっているのだと真顔にならざるを得なくなった。
「マグナさんこれなんかどうですかね、ファイターに搭載する対怪獣戦闘想定特殊弾頭、名付けて
「なんかどっかで聞いた事ある気がするんだよなぁそれ……何、搭載予定のファイターの開発コードはモルガンか何かかい」
その一方でマグナは出し物の開発をする発目の相手をしながらも先日のカイザーゼットンの一件の影響で装備の強化を決定され、ライドメカの必殺技的な武装アイデアを出そうと必死になっているのに手を貸したりもしている。時々どこかで聞いた事があるような物が紛れ込んでくるので如何するべきか反応に困ったりしている。
「まあ実際ライドメカに必殺技的な武装を積みたいというのも分からなくは無いんだよね、実際に積んでた防衛チームもある訳だし」
「あるのですね!?」
「うわあっ!?ナイトアイどっから来たんですか!!?」
ライドメカに必殺技を付けるべきなのではっと思うのはヒーローが定着している超常社会ならではという印象を受ける一方で怪獣という今までの常識外からの脅威への備えとしては当然の物なのかもしれないと何処かで理解は出来るしある意味当然の流れという物かもしれない。後ナイトアイが隙を見つけては会いに来るようになっている事については好い加減突っ込んだ方が良いのだろうか。いやまあ確かにウルトラ戦士が身近にいると前世の自分が知ったら絶対に同じことをする自信があるので何とも言えないのだが。
「いやまああるにはありますが……取り敢えずそっちを充実させるよりは特空機の実戦テストなどをするのが先なのではないのですか?」
「お、仰る通りです……ですがMt.レディのコンディションが整い次第に模擬戦を行う予定です」
「それで好い加減にレギオノイドの正式パイロットは決定したのですか、何時までもハルキ君にテストパイロットをさせる訳には行きませんよ」
ナイトアイは素より、PLUSとしては特空機の実戦配備を行いたいと思い続けている。航空、地上部隊の人員は充実はしつつあるが現状では決め手に欠けてしまうのでそれを埋めつつ切り札となる特空機の存在は不可欠となる……が、この世界において50メートル級の人型機動兵器の稼働はハルキの協力でしか成立していない。幸いなのがその協力によるデータは順調に収拾されており、姿勢制御AIの開発は既に完成している―――が如何せん操縦出来る人間がいないことが問題。
「もういっその事ダイレクト・アクション・リンク・システムでも私が作ります?」
「それはそれで操縦者によって一々身体の感覚が変わるから面倒な気もするよ、それに機体の動く感覚を自分に染みこませるまで普通よりも時間が掛かる」
「う~ん悪くないと思ったんですけど上手くは行きませんか……」
「というか純地球産の特空機ってどうなったんですか?」
思わず出久が気になっていた事を尋ねてしまった。レギオノイドの性能は高く不明な部分も多いから扱いずらいだろうと思われていたが実際には扱い易く、純地球産の特空機の方が操縦性に問題があるという事態にあった。そっちはどうなったのだろうか。
「其方については問題はない。ハルキさんのお陰で問題だった姿勢制御AIは完成したのでな」
「というか問題ってそこだったんですよねぇ……まあ二足歩行って技術的に難しい技術ですからね、普通にそれをやっちゃう私達からすれば感覚無いでしょうけど」
曰く、特空機での一番の問題となったのが姿勢制御。怪獣に対抗する為の大型機動兵器、その為にはある程度のサイズが必要になってくる上に災害現場での運用も想定に入るので理想となってくるのが人型に近い物になってくるらしい。そこで問題となってくるが姿勢制御、それらを踏まえて提出されていたのが純地球産特空機第一号なのである。
「―――あの、これどっかで見た事あるんですけど……」
「奇遇だね私も見た事がある」
「そりゃそうですよ、博士が見せてくれたサイバー怪獣が基なんですから」
「だよねやっぱり……」
発目が現在整備中の映像を出力してくれたが、そこに映り込んでいたのは巨大な機械の恐竜の姿だった。青と白、そして赤色の三色のカラーリングが目を引く巨大な恐竜型のメカ。太く立派な四肢に相応しい程に巨大な身体、頭部には三日月を思わせるような巨大な角と鼻の上の角、そして太く強靭な尾が伸びている。それを見たマグナと出久は細部こそ違うがその姿に真っ先にある怪獣を浮かべた、その名も―――ゴモラ。
「尻尾を第三の足代わりにしてバランサーにしてるんですよ、これなら倒れにくいですし制御も楽ですから」
「パワーを追求した特空機ですが、同時に装甲なども重視しており搭乗者にも万全の安全性を確保しています。怪獣にもそのパワーを発揮する事は可能だと信じています」
とゴモラに対する信頼はかなり厚いのは発目とナイトアイはかなり鼻を高くしている。実際問題としてPLUSが設立される前から出現した怪獣の面子を考えると装甲を重視するのは分かるような気がする。
「それにしてもゴモラとは……PLUSは何処までXIOに迫るつもりなんだろうか……ああいやレギオノイドの事を考えるとある意味抜いてはいるのか戦力的には……後はメテオールがあればもう役満だねこれは……」
「メテオールとは!?」
「ああいや流石にこの地球では再現できない……いやグルテン博士の手があれば行けそうな気がして来た……」
この地球の為に何処まで教えるべきか、本気で悩み始めたマグナであった。
なんだか、なんかおかしい気がする……何か文章に違和感がある……何か乗り切れていない感じがします……。気のせいだと良いんですが……。
エレキング。ツルク星人。バキシマム。ゼッパンドン。アークギャラクトロン。ライトニングマグナキラー。レギオノイド。ゼットン。タイラント。ホロボロス。キリエロイド。ファイブキング。グランドキング。キングオブモンス。カイザーゼットン。
以上、ヒロアカ地球に現れた怪獣一覧。改めてみると何この修羅面子。アウローラなども含めれたりフュージョンしてないのを細かく上げるとしてより増えて地獄度が増す模様。
そりゃ装甲と出力重視になるよね、そして二足歩行が難しいから尻尾をバランサー代わりにしようってなるよね、そりゃゴモラになるわ。