緑谷出久はウルトラマンと出会う。   作:魔女っ子アルト姫

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限界突破、発目さん。

「ォォォォォッッ!!タァッ!!!」

「グラアアアァァァァ!!!」

 

テストと称された模擬戦が展開される事になってしまったPLUSの怪獣シミュレーション会場、そこでは現在マグナが星 光士としてキングオブモンスと生身での近接戦を行っている。特殊なプラズマにとって触れる事も出来れば触れた際の衝撃までもがフィードバックされるというとんでもない発明の実験台となってしまっている彼に出久は周りから見たら自分はあんな風になっているんだな……と改めて知るのであった。

 

「デ、デク君とめんでええの!?」

「というか光士さんあの立ち回りは何だ!?体格差が約2倍という相手をしながらも悠然としながらも常に有利に立ち回り続けているなんて……!?」

 

止めに入りたいがそれ以上に依然聞いた時にヒーロー業務などには一切関わっていないと聞いていた人物がヒーロー顔負けの立ち回りをしている事に驚愕するA組の皆、身体を捻りつつ尻尾で攻撃してくるのを咄嗟に跳躍し逆に踏み台にする事で高さを稼ぎながら飛び掛かってフェイスクラッシャーのように叩きつけると立ち上がろうとするところへ蹴りを入れて強引に立ちあがらせたところへ顎へ回し蹴りを入れて後ろ向きに回転させるように倒すという戦い方をする姿に目を丸くしていた。

 

「おおっ打撃だけではなく重さも確りと表現できているようですね!!流石私、来てますよね!!」

「ああうん、あの発目さんが来てるのはもう十分わかったから好い加減に叔父さんに無茶させるのやめてあげてくれないかな……A組とB組だけじゃなくて他の方々の視線を引き始めているから」

「えっ~もう少しデータを……しょうがないですね緑谷さんに言われたら止めざるを得ないですし」

 

渋々叩きつけていたキーボートに向かい直すとプログラムを停止命令を送る、そしてそれは確りと受理される事になり投影は停止される―――光士がバックフリップを決めた瞬間で停止した為にキングオブモンスが地面に叩きつけられている状態で止まっているので酷くシュールな絵面になっているが。

 

「おやっもう良いのかい?」

「緑谷さんストップがかかったのでこの辺りにしときます、後の事は止めた人にやって貰いますので」

「うん知ってたよ、まあその位はやるけどさ……あのマグッごほん、おじさんもうちょっと周囲の状況とか見てよ、凄い注目集めてるんだから」

「おやっこれはこれは……」

 

跳ね起きながら周囲からの視線を集めてしまった居る事に気付いたのか、頬をかきながら僅かに微笑む。

 

「これはお目汚しをしてしまったかな」

「いやいやいやそのような事ありません!!寧ろ俺達としても参考となるようなお見事な戦い振りに思わず夢中になって見てしまったほどです!!」

「お世辞でも嬉しく受け取らせて貰うよ」

 

飯田の言葉にニコやかとしながら返答をする、が先程まであれほどまでに激しく動いて戦っていたのに息一つ切らさずに笑みを浮かべている様子から一体どれ程の実力者なのかという疑念を抱かれてしまっている事に気付いてない。

 

「あ、あの本当にヒーローとかじゃないんですよね?」

「一応PLUSでお世話になってるけど本業は事務作業でね、此方の方は趣味というかなんというか自衛の為に鍛えて来ただけだよ。ヒーロー志望の甥っ子の相手をしたりもしてきたけどね」

 

とウィンクをしながら出久の方を見て口裏合わせ宜しくっと飛ばし、出久はそれに対して苦笑いを浮かべながら一度も勝てた事ないですけどねっと答えておく。そんな事を話しているとそこへまた新しく元気な声が聞こえてくる。

 

「おやおやおやなんだか人集りが出来てると思ったら光士さんがいるよね!!」

「あっあの時の……」

 

騒ぎを聞きつけてやって来たのは壊理ちゃんを連れていたミリオであった。如何やら壊理ちゃんに文化祭を体験させてあげる事になったのでその下準備として雄英を知って貰おうと連れて来たらしい。壊理ちゃんとは彼女を救い出した以来なのだが如何やら覚えていてくれたらしい。

 

「やぁっこんにちわ、あの時以来、かな?」

「えっとこんにちわ……えっと、えっと……」

「星 光士だよ。気軽におじさんでいいよ、実際唯のおじさんだからね」

「えっと星おじさん……?」

「うんそれでいいよ」

 

頭を撫でてあげるマグナ、彼自身おじさんという言葉にはあまりマイナスのイメージは持っていない。寧ろ前世の経験ではカッコいいおじさんなどに憧れていたりしていたのでおじさんと呼ばれる事への抵抗はない。そんな壊理ちゃんは後ろに見えている巨大な怪獣にビックリするがそれが映像だと気づくとミリオの陰に隠れながらも何処か興味津々そうに見つめている。

 

「どうせだ可愛い奴を出して貰ってもいいかい」

「いいですよ~実は博士からとある物のデータを貰ってたのでそのテストも兼ねちゃいましょう」

「―――ちょっと待って発目さんなんか凄い嫌な予感が」

 

という出久の言葉はある意味的中していた。発目が何やら懐から銃のような物を取り出すとそこへメモリのような物を装填してからトリガーを引いた。そこから飛び出して行くのは4本の青白い閃光、それが一点へと注がれていく何やらサイバーチックなエネルギーラインが無数に広がって立体的に駆け巡っていく形を作り上げていく。そしてそこに出現したのは―――

 

「ウォォォオキュアアア!!」

「―――え"っ」「うぉい……」「……」

 

驚きによって声が濁る出久、口角をピクつかせながらドン引きする爆豪、そしてなんてことをしてくれてんだと言いたげに頭を抱えているマグナの姿がそこにはあった。何故ならば今発目が披露したそれは明確過ぎる程のオーバーテクノロジーの塊であり、元文明監視員としても看過する事が出来ない物であったからである。

 

「ふぁっ小っちゃな狼、さん……?」

「ウォォ?」

 

壊理の目の前に形成されたのは明確過ぎる程の豪烈怪獣 ホロボロス……のミニマムサイズ。リムホロボロスとも言うべき程の小さな存在だった、だがそれは明確な意志を持っているかのように此方を見つめてくる少女へと首を傾げつつも近寄る向けてきた手を軽く舐めた。

 

「ふぁぁっ可愛い……」

「確かに可愛いよねっなんだか仲良くなれそうだ、有難うね発目ちゃん!」

「いえいえどう致しまして~いやぁ成功して良かったですよこれも新開発の物なんですよ、これを発展させれば将来的には新たな戦力を生み出す事だって……光士さんなんでしょうか」

「―――ちょっと、あっちで話をしようか。大丈夫直ぐに済むから」

 

この時、マグナの顔は珍しく眉間に皺が寄っており青筋が浮き出ていた。簡単に言えばキレていた。

 

「えっちょまって、待ってくださいまだセッティングとか全然終わって無いんですけど」

「そんなもん後回しに決まってるでしょうが何君サイバー怪獣技術とマケット怪獣技術組み合わせてくれてんのちょっと頭冷やす事と自重を覚えようか」

「あはっそんなもの覚える位だったら新しい技術研究します♪」

「そうかそうか―――もうヤダこの子……アサリナ助けて……カトレア様慈悲を私に……」

 

地球に来て一番弱弱しく助けを求める声を出してしまった瞬間であった。




『ええっ……あの子マジでなんて物を作り出してるんだよ……』
『アタシでもあれがやばいって分かるよ……そりゃマグナさんもあんな声出ちまうよねぇ……』
『文明監視員だったマグナからすればこりゃキッツいなぁ……あの子一人でどれだけの時代を跳躍しちゃってるんだろう……』


発目さんの新技術。グルテンから提供されたサイバー怪獣とマケット怪獣の話を聞いてそれらを独自にアレンジとミックスを繰り返してデータとして存在する怪獣をリミテッド(小さい)サイズで疑似実体化させる。研究途中の技術なので元々のサイズでの実体化は不可能―――が研究を続ければ何れ可能かもと発目は述べている。

マグナ「独自にメテオール再現するとかもう何なのよ一体……ゾフィー隊長になんて報告したらいいんだぁ……」
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