緑谷出久はウルトラマンと出会う。   作:魔女っ子アルト姫

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トリガーが最高にカッコよかったので来てます、私。


文化祭前のPLUS。

遂にやって来た文化祭当日、この日の為に様々な準備が成されてきた。既に多くのPLUS隊員が雄英高校へと入り出し物の職員としての準備を完了させている、当然その中には出久の姿もあり緊張した面持ちで怪獣シミュレーションにて最終確認を進めていた。多くの生徒達も自分達と同じように最終確認やら先導の準備やらであわただしく動き続けているが、それに負けない位に出久も動き続けている。

 

「よしっ緑谷さんラストに光線一発行きますよ~!!」

「よしっ来い……ってちょっと待って光線って何!?」

「許可も得ましたのでレッツゴー!!」

「ちょっと待てぇぇぇぇ!!!!???」

 

最終確認、即ち触る事も出来るし重さも感じるし衝撃も感じるというもう何世代先の技術になろうかという空間投影型三次元プロジェクターによって映し出される虚像であって虚像ではない怪獣。それと実際に殴り合って不具合がないかのテスト、そしてその中で唐突にブッコミをかます発目に思わず出久も大声でツッコミを繰り出すのだがそれよりも早く映し出された怪獣―――超古代怪獣 ゴルザが頭部から放つ光線が出久へと向けられて発射された。

 

『ゴアァァァァァッッ!!!』

「またやられたァァァッ!!!ATOMIC SMASH!!!」

 

迫ってくる光線、それに向かってパンチを放った。プラズマによって衝撃こそ感じるがそこにあるのは虚像でしかない。故に威力こそ無いので相殺することは簡単だが発目の技術によって生み出されたそれの迫力は本物の怪獣とほぼ同じ。故にスマッシュを放ってしまったのだが即座にゴルザは新たな物を放ってきたので咄嗟にバク転で回避するが光線はシミュレーションエリア外へと向かって―――行くがセンサーの範囲外へと出ようとすると途端に光の粒子となって消え果る。

 

「ちょっと発目さん今みたいな不意打ち承認申請やめてって何回も言ってるよね僕!?」

「はい、何度も聞きましたよ」

「じゃあやめてくんない!!?本当に寿命が縮みそうになる位ビックリするんだから!!」

「いや大丈夫だったじゃないですか緑谷さん、結果オーライ。結果オールマイトです」

「信用しているようで違うからねそれ!!?」

 

サムズアップしてくる発目へと詰め寄りながら青筋を作る出久を笑いながら軽くあしらってしまう発目。二人の関係は良好な方向へと向き続けているのだが、それはそれで発目がどんどん出久への遠慮が無くなってきた事でもある。なので先程のようなシレっと許可を求める事が多発している、しかもどれこれも出久が集中している最中なので即答するであろうタイミングなのが質が悪い。

 

「ああもう……僕だから良いけど他の人には絶対やっちゃだめだからね!?絶対に対応出来ない事になるから!!」

「緑谷さん以外じゃ絶対やりませんし対応出来ないって分かってますってば~そんなに私って信用ありません?」

「何回も注意してるのにやめない人に信用があるとお思いで!?」

「アハッ♪」

「駄目だこの子全然反省してない!!」

 

と軽く絶望している出久を見るのは穏やか瞳を作りながらもライドメカのシミュレーター設置と行列整理の為の設備確認を行っているマグナこと星 光士。確かに信用こそないだろう、だがそれ以上に出久と発目(あの二人)の間には誰にも崩せないほどの強固な信頼が構築されている。出久も出久で気付いているのだろうか、自分以外の人という言葉に。

 

「本当に勘弁してよ発目さん……僕の身体が持たなくなる……」

「それならご安心を!以前より更に改良を重ねて遂に完成しました治癒カプセルがあります!!」

「違うそうじゃない!!」

 

それはつまり、自分にだけ行うならば許容する事と同義であり発目自身が自分以外にしないことも分かっている筈なのにそれを口にする。それを聞く度に発目は笑みを零す。やれやれっと言いたくなるような関係だが此処は敢えて何も言わないでおこうかと口を閉ざしておく。

 

「光士さんっこっちの確認終わりました!!」

「嗚呼っ有難うハルキ君、しかし良かったのかい。君は君で一般参加者枠でも良かったんだよ」

「いえいえっPLUSにお世話になってる身ですからこの位当然っす!!」

 

ハルキもPLUS関係者として文化祭に参加し怪獣シミュレーションの進行役の一人を買って出てくれた。曰く、ストレイジでも地域の交流やイベントなどもあった為その辺りの事も経験しているとの事なので頼もしい。

 

「しっかし発目ちゃんのハッスルに振り回される出久君先輩も大変ですね、なんかユカさんを思い出しますよ本当に」

「でもなんだかんだで断り切れずに許容してしまう出久君がいる、そしてそれに甘えつつも嬉しそうに笑う彼女がいる。良い光景だと思わないかい」

「ええっ思います」

 

そう思っていると時間が迫ってくる事に気付き、二人は作業を急ぐ事にした。今回の文化祭は雄英始まって以来の超大規模、PLUSについて知りたい人や第一線で活躍するライドメカの模型なども展示されるのでそれ目当て来る人もいるので今まで以上の人数が予想されている。その為に十全な体勢を整えなければならない。

 

「光士さんお待たせしました、ジェントル・フェンサー」

「&ラブラバ・プルス」

「「プリンセスを伴ってただいま到着!!」」

 

とそんな所にやって来たのはまるでナイト気分を楽しむかのようにポーズを取るジェントルとラブラバの姿であった。そんな二人に守られるようにやって来たのは―――リムホロボロスの上に腰掛けながら寝ているリムガヴァドンを撫でている壊理ちゃんの姿であった。

 

「やぁっお待ちしてましたよ、壊理ちゃんもいらっしゃい」

「おはようございます星おじさん」

「うんっおはよう、ホロちゃんとドンちゃんもおはよう」

「ウォゥ」

 

と小さく鳴いて挨拶をするホロボロスと眠り続けているガヴァドン、壊理ちゃんにはこの文化祭を楽しんでもらう為にも来て貰ったのだが疑似物質化サイバー怪獣の紹介動画を公開収録する際の特別ゲストとして壊理ちゃんを招いている。

 

「では彼女の事は任せましたよ」

「この髭に掛けてっ」

「ジェントルへの愛に掛けて」

「「必ずや!!」」

「星おじさん、面白い人だよね」

「アハハッ……個性的な二人だよね本当に」




トリガー……良いですよね、私の周囲だと誉め言葉で大馬鹿野郎って呼んでます。

何で大馬鹿野郎が誉め言葉なのかって、分かる人、貴方はきっと三本線なんだろう。

分からない人はエースコンバット7をやろう。
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