緑谷出久はウルトラマンと出会う。   作:魔女っ子アルト姫

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雄英文化祭、開催。

遂に幕が開かれた雄英文化祭。開始と同時に凄まじい人々が入場してくる、雄英の文化祭というのもあるが今回はある意味それ以上の起爆剤が内蔵されているのだから当然とも言える。人類初とも言える対怪獣災害想定組織、PLUSとの合同開催という点である。まだどのような組織でどんな活動を行っているのかまだ理解が行き届いていないその組織の説明や配備されているメカのレプリカなども展示されるという話は日本全国どころか世界中から興味をひかれている。

 

『グラァァァァァァァッッッ!!!!』

『ディァッ!!』

 

「うおおおおおっ何だあれ!!?ニュースでやってた大怪獣とウルトラマンが戦ってるじゃねえか!?」

「立体映像!?いやだとしてもくっそリアルだな!!」

 

PLUSのスペースは幾つかに別れているが、その中で一際に目立っているのは怪獣シミュレーションエリアの看板としても使用されている三次元プロジェクターによって映し出されているキングオブモンスと戦うマグナ、その頭上にてPLUS・怪獣シミュレーションのデカデカとした文字はあらゆる人々の好奇心を擽る。

 

「PLUSエリアの大目玉っ!!怪獣シミュレーションへようこそっ此処では実戦で得られたデータを元にしたリアルな怪獣災害シミュレーションを我々PLUSの一員として体験する事が可能です。ライドメカのシミュレーターもありますので其方の体験コースなどなど様々な物をご用意してしますが―――そのシミュレーションには様々なミッションもあります、さあ皆様御出でくださいまし~!!」

 

PLUSの活動を体験できる、それだけではなく隊員が実際に使用する装備などの体験コースだけではなく配備されているライドメカのシミュレーターなどなど様々な要素がてんこ盛りとなっているPLUSエリア。既に多くの人々でごった返しされており誘導などが始まってしまう程の勢い。

 

「うぉぉっ……マジモンの銃みてぇな重量感……!!」

「やべぇっすげぇ感動してる俺……」

「これで怪獣とか撃って誘導するんだよな……やるぞぉ!!」

 

PLUSメカニックたちが腕を振るって作られた模擬ライフルやバルカン、バズーカなどを手に持ち意気揚々とシミュレーションへと望んでいく姿や緊張した面持ちでシミュレーターへと乗り込んでいく様々な姿を見られるのを出久は見つめつつもそれだけ注目されているのだな思う。

 

「大盛況だね全く、これ程までに多くの人達がPLUSに興味を持ってくださっていたとは……全く以て嬉しい限りだね」

「ホントそうですね」

 

隣で多くの人達を見つめるマグナの言葉も同意を浮かべながらも同時に出久の中には使命感にも似た思いが駆け巡り続けていたのであった。何故ならばそこに居る人々は自分達が守るべき人々なのだから、PLUSは此処にいる人々全てを怪獣最災害から守る為に戦う使命を纏う。それを自覚すると途端に緊張した面持ちを作ってしまった。思わず重苦しい息を吐きだそうとした時、自分のズボンを何かに引っ張られる感覚がした。

 

「出久さん?出久さんっ如何したの?」

「ゥゥゥゥッッ……!!」

「ZZZ……」

 

顔を下に向けてみればそこではリムホロボロスがズボンを引っ張っていった、如何やら話しかけ続けてくれていた壊理ちゃんに気付けなかった自分を気付かせる為に咥えこんでいたらしい。それに漸く気付いた出久は慌てながら壊理に謝って何でもないよッと返しておく。

 

「壊理ちゃんはこれからどうするの?」

「ええっと、ジェントルさんとラブラバさんと一緒にこーかいしゅうろく?をしたらホロちゃんとドンちゃんと一緒にりんご飴を食べに行こうと思うの。出久さんも一緒に如何かなって思って……」

「ええっ!?良いんですかまっ……光士おじさん!?いや壊理ちゃん自身は良いでしょうけどホロちゃん達は……」

 

壊理ちゃん自身がこの文化祭を楽しむ事自体は良いと思う、だがそれ以上に不安なのはマグナの世界で言う所のメテオールに匹敵するオーバーテクノロジーであるリムホロボロス達を連れて巡るという事についてだった。加えてリミテッド怪獣故に本家に比べて何処かデフォルメされている感はあるがそれでも怪獣には違いは無い。これはこれで問題になりかねないのではないだろうかと思ったのだが光士の返事は問題なしだった。

 

「その説明を兼ねてジェントル&ラブラバの公開収録でその事を公表するんだよ。そして触れ合いスペースとしての確保もしているしね、このままPLUSのマスコットとしてリミテッド怪獣には活躍して貰うつもりだ」

「えっ~それって良いんですかぁ!!?」

「大丈夫だってGUYSでもやってた事だし」

「あっそう言えばウルトラ戦記のメビウスさんの章でそんな話が……」

 

事実として、メビウスが地球に居た頃の防衛チームであるGUYSではリムエレキングがマスコットキャラクターとして定着しておりGUYS主催のイベントの市民感謝デーでも人気を獲得していて同サイズのぬいぐるみが人気商品となっている程だった。それを聞いたセブンが素直に目を丸くし時代は変わるものだな……としみじみと思いに耽っていたのをマグナは知っている。

 

「という事はホロボロスとガヴァドンがPLUSのマスコットキャラクターって事になるんですかね」

「……そう、なるのかな」

 

出久としては適役なのだろうかと思わず素直に疑問に思ってしまった。元々ホロボロスはマグナですら危険視する程の強豪怪獣、人里へと降りる前に対処した事は既に公表しているので当然ホロボロスの存在は世間が認知している。それをマスコットにしていいのか、ガヴァドンの方は可愛げこそあるが寝てばかりでマスコットに向いているのか微妙と言わざるを得ない。と思っているとジェントルがコホンと一言。

 

「緑谷君考え方を変えてみたまえ。ホロボロスという怪獣、それのリミテッド怪獣を生み出すPLUSは怪獣を解析し再現する力を持つという証明になる」

「そしてそれは皆の心にこう思わせるのよ、そんなPLUSが怪獣災害から守ってくれるって!!」

「あっ成程!!」

 

そして同時にジェントルはガヴァドンはその安心の象徴となる事も出来ると語り、力の象徴たるホロボロスと安寧の象徴のガヴァドンの組み合わせは悪くはないと語りそれを公開収録でもアピールするつもりとの事。

 

「ご安心をっこの私、ジェントル・フェンサーと!!」

「このラブラバ・プルスが!!」

「「必ず成功させて見せます!!」」

 

と堂々とポーズを取りながら意気込みを述べる二人に壊理ちゃんはわ~と言いながら拍手をする、なんだかんだでこの二人に懐いているらしい。

 

「では其方はお任せしますよ、さて出久君。私達も私の役目をやろうか、特に君なんかシミュレーションのイベントに出るんだからしっかりね」

「そっそうでした!?がっ頑張ります!!」

「出久さん頑張って」

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