「いやぁまさか文化祭の最中に出撃する事になるなんて完全に予想外でしたねぇ……」
「模擬戦ばかりでしたけど何とか動いてくれて良かったすね……」
「と言っても緊急出動でしたから各部にかなり負担が掛かっちゃってますねこりゃ……初の出撃で戦闘でしたから基地に戻ったらオーバーホールする勢いでフルメンテでしょうねぇ……」
インペライザーを退け、ブリッツブロッツも無事に倒された事によって周囲の安全が確保された。そのまま基地に戻るかと思った特空機だが実は試験運転中の緊急出動だったので各部に異様な負担が掛かってしまったらしく一旦雄英の敷地に置かせて貰って簡易検査を行なわれている。
「発目さんにハルキさん!!良かった大丈夫そうですね!」
「押忍っ全然大丈夫っす!!寧ろ俺はこっちが本業ですから!!」
「いやぁ尊敬しますよ、私なんか稼働時のGとか衝撃でちょっと節々が痛みますよ……こりゃ専用のスーツ作りつつ私も鍛えないとダメですね……」
ハルキ自身は元々本職の特空機パイロットだった為に戦闘は慣れているし身体も鍛えているので戦闘時に掛かる負担などにも耐えうる身体を作ってあるが元々研究職である発目はそれなりのダメージを受けてボロボロになっていた。
「だ、大丈夫発目さん?」
「大丈夫ではあるんですけど……あだだだっ……操縦者保護機構の改良は必要そうですねぇ……」
地球産特空機フェンサー・ゴモラ、良くも悪くもまだまだ改良の余地がある事を再認識させられた気分だが発目としては今の気分は決して悪くは無かった。彼女の中では既にこのゴモラと共に戦って行く決意のような物が固まっていた。そんな彼女を見つつもハルキは遠くから聞こえてくる声などがやはり気になってしまう。
「にしても凄い声っすね」
『この運動場近くにPLUSメンバーがいるだけじゃなくて、一般人も見に来てるみたいだからなぁ』
根津がPLUSへと解放した運動場、そこには既に多くのPLUSメンバーが駆けつけておりレギオノイドとゴモラの調査が行われている。それだけではなくウルトラマンと共に戦える地球の力を一目見ようと多くの人達が近くまで来ている。あれだけ派手に戦っている訳な上に隠す類のものでもないので別段情報の遮断をするつもりは無いが、特空機の受け入れをしている運動場周辺は完全に立ち入り禁止とされている。
「駆動系はリミッター解除後の反動によって稼働低下率が起きているがこの数値は問題だな……」
「パパ、関節部や油圧系にも凄い負担が掛かってるわ。基地に戻ったらパーツフル交換かも」
「いや他にも装甲も来てるな、一応全てのパーツ交換を検討しておいた方が利口だろうな」
詳しい調査を行っていたシールド親子が手元に来た情報を基に意見を交換し合いながら此方へとやって来た。
「発目君、ハルキさん地球初の特空機での戦闘お疲れ様でした」
「押忍」
「それで博士、如何ですか具合は」
「うむっ我々が思っていた以上に深刻だね」
投影モニターで見えるようにしながらレギオノイドとゴモラの現状を見せてくる。すると両機のほぼ全体が赤く染まっている、赤は問題が起きており直に対処を行うべきだとされている部位なのだが……その現状にハルキは驚き発目はやっぱりかぁ……と頭を掻いた。
「これって……もしかしてインペライザーとの戦闘のダメージが此処まで響いてるって事ですか?」
『ウゥム……流石はインペライザー、あのメビウス兄さんを苦しめた事だけはありますなぁ……』
「いや、違うよ。これらはほぼ全てが自傷と言っていい物だ」
「じ、自傷っすか!?」
思わず驚いてしまったハルキ、自傷即ち自らが付けてしまった傷という事になる。という事はそれだけ自分の操縦が荒くてレギオノイドにそれだけの負荷をかけてしまったという事なのかと顔を青くしているとメリッサだから落ち着いて欲しいと言われてしまう。
「その、恥ずかしいけれど想定していた以上に戦闘が激しい物だったからこっちで設定していた限界値をあっさり超えてしまったの」
「フリクションダンパーの耐久限界を超える機動をあんな咄嗟にやるハルキさんにも驚きましたが、殆どはフルパワーを発揮した際の数値を此方が見誤っていた事が問題でした。地球外テクノロジーの凄まじさ、それを舐めていた結果かもしれません」
特空機に及んでいるダメージ、その殆どは最高出力での戦闘モードによって各部に掛かる負担を甘く見ていた事だった。事実ゴモラを蝕んでいるダメージはインペライザーの物よりリミッター解除によるものが強い。レギオノイドはハルキの機動以外にもビッグバンバーストによる一部システムダウンや廃熱機構のオーバーフローなどなど改善点が溢れ出てきた。
「こう考えるとストレイジは結構な積み重ねがあったんだなぁ……おしっ俺がやっちゃったことですしとことん調整とか付き合いますよ!!」
「それは素直に有難い。現状特空機を操れるのは発目君とハルキさんだけですからね」
「あの僕も何か手伝いますか?」
「嗚呼っそれなら明日からのウルトライブ・シミュレーションのスタッフお願い出来ますか、私もゴモラの方にかかりっきりになっちゃうと思いますので」
『えっというか文化祭中止にならないナリか!?』
『君の語尾も中止にならんものかな』
曰く、ウルトラマンとPLUSによって危機は排除された。そして何よりも自分達をこうしても守ってくれた組織への理解を深めたいという意見と支援したいという声が続出した事で交流を深める為に文化祭の続行が決定し雄英としても文化祭を続けられる事は生徒達の希望や夢を守る事にも繋がるので賛成したとの事。
「という訳なので任せましたよ緑谷さん!!」
「ああうん、分かった。僕も手順とか分かってるから何とかなるかな」
「いえゴモラの方が変わったら新しいアーマーのテストしますからって意味です」
「何でそっちなんだぁぁぁぁぁ!!!!???」
『ああうんそうそう、出久君と発目ちゃんはこんな感じだよね。うん何時もの何時もの、実家のような安心感って奴だね』
「いやですよこんな安心感んんんん!!!!」
「アハッ元気いっぱいでやる気十分ですね緑谷さん、私もこれはやり切ってやりますよ!!」
とある方から、オリトラマンのイメージCVは?と言われました。
マグナさんは……子安さんか黒田さんかな。
アサリナは……誰だろ、柚姐辺り?
カトレア王女は……伊藤 静さんいや田村ゆかりさん……このどっちか。