緑谷出久はウルトラマンと出会う。   作:魔女っ子アルト姫

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潜伏する異星人。

「いやあ見事に持っていきましたね。なんだったら俺も直ぐにでもPLUSに合流しますよ」

「君には恐らく合わないだろう、自由にやるのは発目君だけで十分だ」

「あ~……噂の常識と狂気の境目を大陸間弾道弾どころかワープでぶっちぎった様な例の少女っすね、いや俺は流石にあそこまでスーパーフリーダムじゃないですよ」

 

ビルボードチャートの発表後の控室、そこにはオールマイトにエンデヴァーそしてホークス。№1~3のメンバーとナイトアイが一堂に会していた。ビルボードチャートではかなりのインパクトとPLUSのこれからの指針や何を根幹にして前に進むかを提示する事が出来たのでナイトアイがここに来た目的はすでに完遂されたといってもいいのだが話があると言われたのでここに来た所存。

 

「それでホークス、私たちに話というのは……?」

「ああはい、まあぶっちゃけナイトアイさんいやPLUSを含めたチームアップの要請をさせてほしいんですよね」

「私やエンデヴァーを含めたチームアップ……?」

「本来ならば御免被る所だが……PLUSまで含めるとは、それ程の事なのか」

 

それに頷くホークス、彼が続けて名前を出したのは脳無。ヴィラン連合が生み出し複数の個性をその身に宿す改造人間とも言うべき傀儡、それの目撃情報がポツリポツリと出始めているとの事。神野区で出現したような物ならばホークスでも対処出来るのだが、それ以上の個体だった場合は難しくなってくる。だが話はそれだけではないという。

 

「ある人からこんな写真を貰ったんですよ、凄い目立つ奴がこそこそしてたって。それだけでヴィランだって断定するのは差別っぽいですけどなんか引っかかっちゃって……ナイトアイさんに是非見て欲しかったんです」

「拝見しよう」

 

数枚の写真、それはビルの影が映し出されていた。最初の一枚は咄嗟に取った物ゆえかブレているし良く見えないが、次の物は補正やらを掛けた物で見たいものがはっきりと見えていた。

 

「こ、これは……確かに派手だね」

「異形系個性は腐るほどいるが、確かにこれは見ないタイプだな……」

 

思わずオールマイトは苦笑いしエンデヴァーは真面目に考察する中でナイトアイはその正体を知っていた。出久へと語られていたウルトラ戦記、後日聞けなかった部分を教えて貰った時に出て来たものだ。赤く細長い身体に頭頂部から背面・両肩には黄色い縁取り、そして手は花のように裂けている。それはウルトラ戦記 セブンの章、第8節にて語られていた侵略宇宙人。

 

「レギオノイドの中にあったデータでは確か……幻覚宇宙人 メトロン星人とあった筈」

「メトロン星人……って事は俺の勘は的中かぁ……マジでエイリアンか……」

 

と空を見上げながらたは~と笑っているホークス、自分の直感は正しかったという嬉しさはあるがそれ以上に如何するべきかと悩み事が増えてしまった。何せこの地球での宇宙人の前例は残忍なツルク星人にマグナと因縁のあるアウローラしかいなかった。今の社会から見ても何方も超危険な相手だった故にどの程度の備えをするべきなのかが設定できないのが困った所。

 

「幻覚宇宙人……という事は我々的に言えば個性は幻覚と言った所か」

「厄介だな。いざ対面しても煙に巻かれる可能性が高い……サイドキックを同行させるべきだと思ったが、逆に足手纏いになる可能性が高いか……」

「幻覚の方向性にも左右されますよねぇ……」

 

と真剣な会議をするオールマイト達。ナイトアイとしては様々な情報を提供するべきなのだろうが、マグナからの情報を上手く変換し隠し通せるのか、という不安もあるので止めておく。信用は出来るだろうがだからこそ伝える人間は限定すべきだとナイトアイは考えながらメトロン星人対策を話す。

 

「それでしたら此方で対怪獣災害想定コスチュームを提供しましょう、対幻覚特性装備があった筈ですので」

「おおっ緑谷少年とかが着てるあれだね!!実は一度着てみたかったんだよね私!!」

「実は俺も何ですよねぇ~」

 

とオールマイトとホークスが少年のような瞳でいる中で真面目にやれと一喝するエンデヴァーだが

 

「エンデヴァーも如何ですか、焦凍君が使用しているスーツもご用意出来ます」

「焦凍と同じ……良かろう使ってやろう(話題作りになるかもしれん……)」

 

最近徐々にだが焦凍、いや家族間の絆が修復され始めようとしているらしく通話アプリのアカウントが登録出来たらしい。尚、今までが今までだった為か言葉が思い浮かばない上に既読スルーされ続けている。その改善にも繋がるかもしれない異星人の対策にもなる、正に一石二鳥。

 

「それでは此方でも九州行きのメンバーを決めておきましょう」

「っとなると現地集合かな?」

「いえ、PLUSでは長距離移動用のライドメカ開発が進んでいます。あと数日でロールアウトされる予定ですのでそれで向かいましょう」

「そんな物まで作っていたのか……」

「何れ超大型母艦を基地代わりにする事で世界各国に対応する予定ですので、その前にPLUS基地でウルトラスーツの選定や調整なども行いましょう」

 

それを聞いてホークスだけではなくエンデヴァーも心なしか武者震いをしているようだった。それもその筈、ウルトラスーツは怪獣災害想定コスチュームであり怪獣にもある程度通用するように作られている。それを身に纏った時どれ程までに自分の力が高まるのか知りたいのは当然だろう。

 

「私は緑谷少年が使ってたGAIAって奴使ってみたいな~」

「おっなんかカッコよさそうですね、んじゃ俺は更に速くなる奴で」

「……おい遊びに行く訳ではないのだぞ(焦凍と同じ……か、どんな物だろうか)」

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