緑谷出久はウルトラマンと出会う。   作:魔女っ子アルト姫

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ウルトラスーツ+トップヒーロー=???

「文化祭で得られたデータから特空機の改良計画から次はマイトおじさま達へのウルトラスーツの供与、ちょっと働き過ぎじゃない?」

「いやぁこんなの出久さんに会う前に比べたら全然ですね~あの時の私なんて他の事なんて露程も気に掛けないキチガイでしたから」

「それを自分で言うのも随分あれだと思うがね」

 

発目へとメリッサがコーヒーを差し入れるが彼女の手は一切止まらない。I・アイランドでもトップクラスとされるデヴィットでも彼女ほどの技術者はいなかったと思えるほどに彼女の情熱や頭脳は理解不能の領域に踏み込んでいる。彼女は今現在、テストエリア内に存在する設備に同調しているトップヒーローのウルトラスーツと睨めっこしながら本来行っていた作業を行っていた。

 

『HAHAHAHAHA!!!これは本当に素晴らしいなぁこれがウルトラマンの力を模すという意味か!!!!これ程までに身体が軽いなんて信じられないなぁぁ!!』

『おおっこれなんていいかもなぁ!!地上走行速度も超速いし武装も申し分ない、このまま着て帰りたいなぁこれ!!』

『素晴らしいっ……ナイトアイに交渉するか……』

 

「トップヒーローの皆様もご満悦な出来栄え、流石だね」

「エンデヴァーのコスチュームは私も関わったんだけど……流石に負けちゃうわよねぇ」

 

とジト目で見てくるメリッサに対してたははと笑った誤魔化しておく。そんな少女を見ながらもデヴィットは改めてI・アイランドでの出会いに感謝した、あの日オールマイトが出久を連れてきたあの日に運命が大きく変革し凍結された自分の研究は正式に再開されただけではなく人類を守るというヒーローの任務を遥かに超える責務の要として使われる事になった。

 

「ハハハットシも随分とはしゃいでるな、若い時を思い出すよ」

『HAHAHA!!GAIA CALIFORNIA SMASH!!!』

 

 

ドッッッゴオオオオオオオオオオンッッ!!!

 

 

 

『オールマイト貴様ァ!!ターゲットを粉砕するどころか周囲のビルを風圧で薙ぎ倒すとはどういう了見だァ!!』

『いやホント何でできるんですかね、風圧でビルを圧し折って薙ぎ倒すって……』

『い、いやあのごめんまさか此処までなんて……』

 

モニターでは土煙の中で全身から炎を立ち昇らせながら激怒するエンデヴァーに詰め寄られながら困惑するように謝罪するオールマイト、そしてそんなオールマイトに呆れつつも驚愕するホークスの姿だった。発目も驚きを隠せなかった、確かにオールマイト専用には装甲や出力を最高の物にした完全な発目の趣味で作ったスーツを使って貰っているのだが……

 

「トシ……」

「マイトおじさま凄い!!凄いけど、これは……」

「うっわぁ……」

 

技を試したいというのでドローンを使って標的を出していた。そこへオールマイトが一撃を叩きこんだのだが―――その破壊力は凄まじく、その衝撃波と風圧だけで周囲にあったビル数棟が折られながら倒れるという異常な光景が広がっていた。エンデヴァーとホークスは近くでテストを行っていたのでその巻き添えを見事に喰らってしまった事になる。あの発目も素で引いている。

 

「特空機でも出来ないような事をやらかすとは流石オールマイト……レギオノイドとゴモラでもビルを壊すのは簡単ですけど殴った衝撃と風圧だけでそれをやるとかどうなってるでしょうねマジで……」

「まあ確かに個性利用建築だし直ぐに戻せたりはするから暴れても大丈夫だとは言ったよ、だけど流石にこれはないぞ……」

「これ、調整できる?」

「頑張ります」

 

口調こそ平常だが溜息混じりに取られたデータを基に内部データの書き直しやプログラムの修正やらを始めて行く発目、個人的な趣味で作ったスーツ。その装甲はレギオノイドと同じ装甲材が使われている為にスーツ自体は何ともない―――が内部データがバグの嵐、想定外すぎるパワーにエラーが吐き出されまくっているのでそれを凄い勢いで修正していく。

 

「あ~すいません博士ですか、はい……ええさっきの衝撃がそれでして……ええ、ええはい……すいません新造艦の方はお任せしますねデータ送りますから……」

「流石にグルテン博士だけでは厳しいだろう、メリッサ私達も彼方へ」

「OKよパパ」

「すいません御二人とも」

 

 

「全く貴様は加減を知れ!!焦凍から聞いたが期末試験では緑谷と爆豪を殺しかけたという話ではないか」

「いやいやいやそこまでは行ってないから!!ハンデと通信機が外れてたのに気づかなかっただけ!!」

「いや十分アウトですよオールマイト」

 

だがまあ実際問題、二人(エンデヴァーとホークス)は衝撃波による被害を諸に受けている。スーツのお陰で問題はなかったがこれが生身だったら確実に負傷していた。逆に今この場でオールマイトがやらかしたお陰でウルトラスーツによって増強される自分達の力の危険性が再認識された気分だった。これが怪獣災害を前提にして開発された特殊コスチュームなのかと。

 

「問題は矢張りコントロールだな……今まで同じ感覚でコントロールできるがそれ故に危ういな……精神的なミスで大惨事になりかねん」

「まあ俺は大丈夫ですね、なんたって不屈の精神力の持ち主ですから」

「フンッ何が不屈だ、唯の楽天家なだけだろうが」

 

酷いなーと言いながらもホークスは笑いながら射出された高速飛行ドローンへと向けて翼を広げた。同時に淡い光がスーツから溢れ出していくと翼から無数の羽が飛び出していく、その羽の一つ一つには光が纏っており光の矢となってターゲットの中心を寸分違わずに貫いた。そのコントロールにオールマイトは感嘆の声を上げていると羽は戻ってきて翼へと戻った。それを見たホークスは満足気で嬉しそうな笑みを浮かべる。

 

「いやぁ最高ですねこれ!俺こんなスーツ欲しかったんですよ」

 

ホークスが使用しているスーツは光エネルギー活用高速移動型:FUMA。速度を上げる為に基本的に武装は付いておらず全てはパワーセルからの供給によって発せられるエネルギー兵装がメインとなっている。その応用も幅広く何かに纏わせる、形を変えて飛ばすなどなど。発目曰くマグナが行ったりした光弾や光輪を実現させる為に作ったスーツ。

 

「俺もこのバーンマイトは気に入った、九州行きまでに万全に使いこなして見せよう。特に……オールマイト貴様は絶対にコントロールを覚えろ!!人口密集地で先程のような事をされては敵わん!!」

「それには同意ですね、俺の地元滅茶苦茶になりますからね平和の象徴の手で」

「が、頑張ります……」




「出久さんの気持ちが分かった気がします」
「おおっ……!!」
「まあ私は出久さんの事を信頼してますから大丈夫ですね、だからこのままで行きます」
「何でぇぇぇぇぇぇ!!!?」
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