空を、いや世界を包み込むような輝きが溢れ出した。その輝きは地球全土で確認出来た、一瞬にして空を駆け巡っていく黄金の煌き。誰もがそれに目を奪われ、思わず祈りを捧げる程に神々しい光は満ち溢れた世界へと新たな姿となって生まれた。
『しっ師匠……!?』
「マグナっ先生…!?」
光の中から、いや光そのものが新しい命として顕現したと言った方が正しい。露わとなっていく光の巨人、その姿は輝きに満ち溢れていた。
太陽の光を反射しながらも自らも光を放っている真紅のラインが走る銀色の身体、明るい灰色のアーマーが身体を保護するように張り巡らされながらもその中心部、胸部には八つの宝玉が絶えず輝きを携え続けていた。その宝玉の更なる中央、真紅に輝くコア。だがそれ以上に目を引くのは人間で言う所の肩甲辺りから突き出し天へと伸びる二つの角にも見える突起。それを携えながら顕現した巨人―――その名も
『その力はっ―――馬鹿な、あり得ない……いや君ならばあり得てしまうのだろうか!!?』
姿を見せたマグナに思わず言葉を失い、否定を行いながらも必死に肯定をしようと努力を重ねようとするアウローラ。身体を構成するザ・ワン、それが酷く騒ぎ立てている、悲鳴と言ってもいい程のそれを無視しながらもアウローラは狂ったような言葉を続けてしまう。その中で自分の意見と自分が取り込んだ想いが交錯している。それに反応せずに並び立つゼットに静かに問いかける。
『ゼット、戦えるな』
『―――当然です、まだまだ俺とハルキは行けちゃいますよぉ!!』
「ええっまだまだこれからが全開です!!」
その言葉に静かに頷いた時だった、ルインヴォイドは今まで聞いた事も無いような絶叫を掻き立てた。
『アハハハはっそうか、そうだったんだね!ノア、ノアか!!あの伝説の超人がよもや地球人の個性と共にあり続けていたなんてね、そして君はそれに選ばれていたのか!!こいつは傑作だよ流石は僕が愛する人だ!!故に憎たらしい、ノアァァッ貴様などがマグナを選ぶだと世迷言を抜かすノォォオヴァァァアアアア!!!』
「ンノッォオヴァアアアアアアアアア!!!」
ノア、ネクサスと因縁があるザ・ワンの力がある故か、今まで以上に憎悪と憤怒を纏いながら一気に迫りくる。ゼットが構える中で一直線にマグナへと向かいながらその強靭な爪を突き立てようとする。それに慌てる事も無く冷静に防御を行う、続けざまに行われて続ける攻撃に一切怯む事も無い。そして胸部からマガ炎雷を放たれようとした時だった。
「―――シュアッ!!」
「ゴガヴァアアアア!!?」
唯、一歩踏み出しながら拳を振るった。唯のなんでもないパンチの一撃である筈なのにそれを受けたルインヴォイドの身体からは閃光と共に爆炎が舞う。だがそれでも僅かに怯むのみ、今度こそとマガ炎雷が迸りマグナの身体へと突き刺さっていく。辺り一面を飲み込むほどの大爆発が巻き起こり思わずゼットもその場に倒れ伏してしまう程のとんでもない威力。
『師匠!!』
「出久君先輩!!」
思わず声を上げてしまう二人、爆炎で見えなくなったマグナ。それに思わず不安を吐露してしまった、だがそれを打ち破る足音が木霊する。ゆっくりと大地を踏みしめながら進むマグナ、その姿にお前が師の心配をするには早過ぎると言われたような気分になった。歩み続けるマグナへと突撃していくルインヴォイド、押し留めるかのような蹴りが炸裂する。
「ンヴァアアアアア!!!」
「ンッ……ォォォォッ……!!」
尾が振るわれる、ビルよりも遥かに太いそれを腕一本で防ぎ切るとそのまま掴むとその巨体を持ち上げて投げ飛ばしてしまう。
『す、すげぇっ……』
「これがマグナ先生と出久君先輩の新しい力……俺達も、もっと行きましょうゼットさん!!」
『ああっ行くぞハルキィ!!』
圧倒的な力、ルインヴォイドの全てを飲み込み自らの戦いを展開する姿を見て奮起すると立ち上がろうとするところへ疾走、そしてそのままその顔面へと飛び膝蹴りを浴びせ掛ける。ダメージを受けつつもその衝撃を利用しながら立ちあがると反撃の一閃が振るわれるが、そこへ爆炎の拳と氷結の拳で防御する。
『小僧ォッ!!!僕とマグナの舞台から好い加減に降りろぉ!!僕と彼の愛に、お前という存在は不要だぁぁぁ!!!』
「何が先生への愛だ!!それはアサリナさんの愛であってお前の物なんかじゃない!!」
『その通りで御座いますよぉ!!お前は愛を喰らってそれを自分の物だって悦に浸ってるだけだ!!』
「シュェッダァァァァ!!!!」
アウローラの言葉を否定しながら零距離からゼスティウムレイバーストを発射する、だがそれだけではなく氷にM87光線を、炎にメビュームシュートを上乗せて放つ。その一撃はルインヴォイドへと突き刺さっていき、それに抑えれて後退ってしまう程の途轍もない威力を見せ付けた。膝を突くように体勢を崩す中、懐へとマグナが入り込んだ。
『マ、マグナァッ……』
苦しみもがきながらも目の前に愛しい人が来てくれたと喜びの声を上げる中で両腕をクロスさせる、そこで生み出した光の刃で胸部砲塔を切り落としながら右腕で左腕を擦る様にスライドさせると左腕が一気に発火しそれをそのまま砲塔の奥へと捩じり込む。それはゼットンが放つ最大火球と同じ1兆度のエネルギーが纏っていた。大爆発と共に大きく吹き飛びながら倒れこむアウローラを見つめながら、ゼットが隣に並び立った。
『ゼット、これで終わりだ。最高の一撃であれを葬る、出来るな』
『ハイッ!!エース兄さんに教わった最高の技で行きますのでエネルギーをお借りしても良いでしょうか!?』
『いいだろう』
その言葉と共にゼットはまるで気合を入れるような声を上げながら拳を握り込んだ、それと同時にゼットの頭部のゼットスラッガーにあった塞がれていた筈の穴、ウルトラホールが解放されていった。それを見てマグナはどんな事をしたいのか察しながら胸のエナジーコアからエネルギーを放出しながらウルトラホールへと照射する。
『これが師匠のエネルギー……ハルキッこれを全開にしてぶつけるぞ!!』
「押忍!!!」
『長き因縁、宿命、運命―――それに今日、終止符を放つ!!』
「アウローラ、これが僕達―――僕とマグナさんの光だ!!」
溢れ出していく虹色のエネルギー、それらを一つへと集約させていく。それこそゼットが自らの名付け親であるウルトラマンエースから受け取った特別な技、エースより託された想いを込めつつも受け取ったエネルギーをウルトラホールにて極限にまで集約し虹色の光球へと変貌させる。それこそがエースからの送り物、そしてゼットが放つ最強の技―――
「フッ……ハァッ!!」
エナジーコアの前で腕を重ねてからゆっくりと広げていく。エネルギーを纏ったその軌跡はまるでVサインを描いているかのようだった。同時にエネルギーを開放しながらも両腕に収束させていく。それらを一気に頭を上へと掲げながら銀河のような光の渦を作り出していく。解放されたエネルギーは一つの宇宙のように輝きながら両腕へと纏われ、それをぶつけようにして放たれる光線―――
二人のウルトラマンの最高の技が同時に放たれていく。それは一直線にルインヴォイドへと向かって行く、それを喰らって溜まるかとヴォイド・カノンを最大出力でマガ炎雷とと共にそれを放つ。だが―――ほんの一瞬も対抗する事も出来ずに一気に押し切られる。
『そんなっ何で何で何で……!?駄目だ僕はまだこの愛に応えて貰ってないんだ何でこの愛は本当の物なのに、どうしてどうしてェェェェェ……やだよっマグナァァァァァァ!!!!』
何も分からず、何も理解せぬまま魂を穢し命を弄んだ命は閃光の中へと飲み込まれていった。それは奪い取った肉体すら瞬時に消滅させる程の絶対的な力に溢れていた。だが肉体の主はそれを望んでいた事だろう、それが成された事によって漸く安らかに眠る事が出来るのだろう、全知全能を自称したレイブラッド星人の継承者、アウローラは―――手にした愛の意味すら理解出来ないまま消滅していった。
『アサリナ―――終わったよ』
穏やかな言葉に頷いた親友の姿を見て、マグナは漸く―――胸に残り続けていた物が取れた事を実感した。
ウルトラマンマグナ オメガスプリーム・フォーム。
ベリアル、アサリナ、ノア、この三人のメダルを使う事で至ったマグナの新たな姿。
ウルトラ・フォー・オールにゼロのウルティメイトイージスが上半身、アトロシアスが下半身に、更にノアイージスが融合したような見た目となっている。
語彙力がなくてすいません、でも私の中にあるオメガスプリームはそんなデザイン。ウルティメイトイージスの翼部分がノアイージスになっててアトロシアスの恐ろしくもスタイリッシュなカッコよさ、そしてウルトラ・フォー・オールの美しさを併せたみたいな……欲張りだな!!誰か書いてくれ(無茶振り&冗談)。