緑谷出久はウルトラマンと出会う。   作:魔女っ子アルト姫

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友達の夢。

「っ―――すげぇっ……!!」

「いや轟君、そんなに熱い視線を向けられると少々照れるのだが……」

 

正体を明らかにしていた焦凍、彼への対応を改めてしている出久とマグナだが焦凍の視線は思っていた以上に激しく強い物で困惑してしまっていた。

 

「当たり前ですよ。マグナさん的に言えば青春時代にウルトラ兄弟の方々に会えて手ほどきをしてあげるって言われたみたいなもんなんですから」

「そのウルトラ兄弟ってのがどんなウルトラマンなのか分からねぇけど、ウルトラマンは俺にとって憧れでもある」

「ああうん納得したよ、そりゃ確かにあれだね」

 

出久の言葉で焦凍の視線の暑さの理由を100%理解する。確かに青春時代にそんな事になっていたら確実に熱狂していた事だろう、記憶がその時に既にあったら感動できるかぶっ倒れていただろうという謎の自信まである程だ。だが同時に自分はこの地球においてそんな存在になりつつあることに戸惑いを浮かべずにはいられない。言葉こそ平静だが焦凍の瞳は輝きに満ち溢れている。

 

「サインとかもらってもいいのか……!?」

「良いと思うよ。ナイトアイも貰ってたし」

「そうかぁっ……!!」

 

静かだが希望を込めた言葉に帰ってきたそれに喜ぶ姿に思わず頬をかきながら首を傾げる。彼はこんな感じの子だっただろうか……自分の中の彼はクールだが何処か天然な感じがする少年だったのだが……取り敢えずサインは書いて上げながらも訪ねて来て理由を問う事にした。

 

「当然ウルトラマン云々って事を確かめたかったのもあるけど……緑谷に俺の必殺技の特訓に付き合って貰いてぇ」

「必殺技……?」

「ああ。マグナさんと一緒に戦ってた胸にこう……Zがあったウルトラマンを見て思いついたんだ」

 

それを聞いて二人はある種納得した。彼の使っているスーツは元々絶対熱と絶対零度がコンセプトとなっている、習熟訓練をし続けている焦凍はそろそろ次のステップを踏む為に必殺技へと手を掛けようとしていた所だった。良いタイミングで父から必殺技である嚇灼熱拳のコツを教えて貰ったのでそれを活用しつつ自分だけ(オンリーワン)の究極の一を作り出そうと思っていた。

 

「あのウルトラマン、途中で姿を変えてただろ。まるで俺みたいに氷と炎を使ってた、炎と氷を別々に活かせるようにはなってるけど同時にはなってねぇんだ。だから詰まってた、でもあのウルトラマンが使ってた光線―――あれを見て閃いた」

 

焦凍が如何しても考えてしまっていたのは氷と炎を融合させて扱う事。しかし元々相反すると言っても過言ではないそれらを融合させて扱うなんてあり得ないと言っても良い。それはウルトラスーツの力をもってしても不可能だった。だがそんな時に見たゼットのシグマブレスターの姿を見て思った、無理に融合させる必要などは無いという答えに。

 

「欲張りすぎちまった、熱い氷とか冷たい炎を俺は作ろうとしてた。だけどそれは無理だろ、だからもっとシンプルに物事を考える事にして一つの方向性に特化させて融合じゃなくて併せる事にした」

「excellent.君はもう答えに手を掛けているじゃないか」

 

拍手を送りながら称賛する。出来るか分からない物を追い求め続けるのではなく、一度立ち止まって出来る範囲でそれを実現するという方向性に舵を切ったのは英断と言えるだろう。

 

「だけど併せて何をしたいのかがまだ見えない。炎と氷、それを同時にぶつけたら何が出来るのかが……」

「ならそれはじっくり考えていけばいいよ。焦りは禁物だよ、君はまだまだ若いし素質も力もある。焦って自分を壊す事だけはしてはいけない、ゆっくり自分を育てながらその中で見極めるんだ」

「はい……!」

 

マグナの事を真っ直ぐと受け止める焦凍の姿にあんな顔も出来るんだと素直に驚く出久、そんな自分を焦凍は見ながらマグナにも言うように宣言した。

 

「緑谷、俺は決めた。俺は―――ヒーローを目指さねぇ」

「えっ!?」

「俺は……卒業したらPLUSに正式に入隊するって決めたんだ」

 

焦凍の決意、それはヒーローになるのではなく完全にPLUSの一員となる事であった。

 

「でもそれ……エンデヴァーが許すのかな……」

 

彼の父、エンデヴァーがそれを許すのだろうか。特別隊員となる事の許しは取っているが、それはあくまでヒーローになるまでにいい経験になるだろうという目論見故だろう。雄英に通っておきながらヒーローを目指さずにPLUSへの道を進むという事は父とは全く異なる道を歩むことにもなる。それを許すのだろうか。

 

「何故そう思ったのか、聞いてもいいかな?」

「俺……親父への反抗心とかオールマイトみたいになりてぇって気持ちでヒーローを目指してた。それは本物だし嘘じゃない―――だけどヒーローじゃ救い切れない危機だってあるって特別隊員になって分かった」

 

キリエロイドによる街への攻撃、その時にも感じた。ヒーローにも限界がある、ヒーローでは対処しきれないものもある。そんな時にウルトラマンが駆けつけ、街をも飲み込むような火球を消し飛ばし、巨悪と戦い勝利した。その姿に焦凍は憧れを持ち、そして出久からの言葉が想いを作った。

 

 

―――理由なんてない、するべき事をしただけ。

 

 

敵を倒す為でもない。誰を救う事を目的にし、平和の為に戦い続けるその姿に焦凍は自分が心からなりたいヒーローの形を見出した。

 

「俺は誰かを救う為に戦えるヒーローになりたい、№1だとか親父を超えるヒーローとかじゃない……俺はウルトラマン(誰かを救うヒーロー)になりたい」

 

それを聞いた出久は感激し胸が熱くなった、自分だけではなかったという想いもありがそれ以上に焦凍の告白はそれ程までに心を滾らせる。そしてそれを聞いていたマグナは笑顔で言う。

 

「フフフッ……良い顔をするね本当に。ああっなってしまえばいいさ、君の人生は君の物語だ。自由にするといい、君が道を選び道を歩け。その手で道を切り開くんだ、苦難の道になるだろうから心して挑むといい」

「望む所だ……!!緑谷、悪いが基地に戻ったら早速相手して貰っていいか」

「勿論幾らでも相手になるよ」

 

また新しい友達が出来たねっと出久に心で声をかける。自分の力を認めさせて相棒に選ばなかった事を後悔させてやると意気込んだ友人(爆豪)、同じ憧れを持ちウルトラマンのような英雄の道に挑戦する友人(焦凍)。何方も同じ友だが違う友だ、出久はこの友人に一生感謝するだろう。

 

「なぁっ俺みたいなウルトラマンっているのか?」

「マグナさん、炎と氷の力を持つウルトラマンっていましたっけ」

「炎ならメビウスだけど氷は如何だったかな……ゾフィー隊長位しか思い当たらないけど……どっちかと言ったら氷付けになったウルトラマンの方が多いしなぁ……」

「「氷付け!!?」」

 

と焦凍は出久と共にマグナの話に強い興味を持ちながら共に目を輝かせるのであった。




出久「九州での一件を受けてPLUSへの注目と期待は更に強くなっていく中で発目さんも大ハッスルしまくりなんだけどの負担は僕に来まくりなのは勘弁してよぉ!!?

そんな忙しい中、発目さんを狙う影が迫る!?何が目的かは分からないけどそうはさせない、発目さんには指一本触れさせない、僕が絶対に守り抜く!!

緑谷出久()はウルトラマンと出会う。

発目式テクノロジー


更に向こうへっPLUS ULTRA!!!」
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