緑谷出久はウルトラマンと出会う。   作:魔女っ子アルト姫

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あけましておめでとうございます!!
今年もウルトラ宜しくお願いします!!


宇宙の呼び声

地球に関する調査において、マグナは的確な人材だったとゾフィーに想われている。何故ならばウルトラマンとしての目線だけではなく地球人としての目線から考えられる事がかなり的を射ており報告としては高い完成度となっている。ウルトラマンとしてだけの目線だけではない所が重要な所となっている、光の国の人間すべてに共通していると言っていいそれ、最早国民性と言っていい程の良心を持つ彼らが人間を見る目は異なる。

 

だが彼はウルトラマンマグナだけではなく人間であった事の記憶を持っている故か地球人としての視線を持ち得る事が出来ている。それは人間として活動した事があるウルトラマンとは何処か方向性が異なる物でもある。最近力を入れているレポートは個性の世代を重ねて行くほどに複雑、強力となっていく事についてだった。

 

『出久君、君は個性をどう捉えている?』

「個性をですか?僕は何時の間にか人の間で当たり前になった物程度の認識位しか……」

『ふむっ成程』

「あの、それってもしかしてお仕事に関係ある事ですか?」

『少しだけね』

 

朝、オールマイト目当てに屯したマスコミを乗り越えて教室へと辿り着いた出久。早めに来た為に周囲にはまだ人がいなかったので声を出して返答をする。

 

『では解り易い例を出そう。ワン・フォー・オール、これはオールマイトから継承した力。同時にこれもオールマイトは師匠とも言える人物から継承して彼は平和の象徴と言えるだけの活躍をしたと言えないかい?』

「た、確かに……」

『ではそのオールマイトまで一体何代の平和の礎になった方々がいるのだろうね、個性の歴史はまだそこまで深くはない。それを考えると数十人いや二桁にすらなっていない事も考えられる。となると……その段階であれだけの力を発揮出来る個性へと進化している事になる』

 

出久は喉を鳴らした。掌を見つめながら出久は僅かに震えた、確かに個性の歴史は全くない、浅すぎる程に。それなのにこの力はどれだけの力を持っているのかと。

 

「あの、マグナさん……もしかして―――個性は地球人が持て余すっていう事でしょうか」

『……YESでもありNOでもあるよ、確かに強大な力に成り得るとは思っている。だが同時にそれらを導く存在であったオールマイトという人も現れた、そして君はその志を受け継いでいる。ならば君も誰かと一緒にそれを歩んだり授けたりする事も出来る、それを行えば何れそれが大きな輪となって地球を包み込むと信じているよ』

「―――ッ僕、頑張ります!!」

「おっ~緑谷如何したんだ、なんか意気込んでるけど?」

「いやなんでも無いよ切島君!?ちょっとその、ほら校門の所に居たマスコミの人達でプロになった時は頑張ろうってさ!!」

 

と思わず大声を出してしまった時に入ってきたクラスメイトに慌てて誤魔化す出久、それに同調しつつもプロはマスコミの対応とか凄いからそれもこれから勉強するだろうなぁと雑談に入る中でマグナは言葉を止めた、出久にはああ言ったが本当にそう成るのかという不安もあった。

 

『ウルトラマンならばこういう時は人間の善性やら良心を信じるのだろうな、そうであるべきなんだろうが……儘ならんな』

 

ウルトラマンであるならば、元々人間であった彼には両面が存在する。だからこそ人間には無理だろうと諦める部分もあれば、出来ると信じている部分が出来てしまっている。ウルトラマンである筈なのに人間を何処か信じずにいる自分が憎らしい、大きな輪など出来るのかと疑う自分が疎ましい。

 

『……あの方々ならばこんな事を思わないのだろうな……やれやれ儘ならんな』

 

口癖のようになりつつある言葉を呟くと何やら出久が騒がしくなっている事に気付いた。如何やら深く深く意識を沈み込ませし過ぎたらしい、自分は出久の相棒でもあるのだからそういう事も確りしなければ……。そして同時に今はそれに集中すればいいのかもしれない、人類の歴史を見ても一人の行動が徐々に人類に与えていった事もある、ならば自分がそれを実践するのも悪くないだろう。そう考えるようにして出久が今何をやっているのかを尋ねる。如何やら委員長に推されたらしいがそれを飯田に譲る事を決意したという所らしい、詳しく聞かなければ……と思った時だった、丁度食堂に戻ろうとした時……

 

「放課後、校舎裏に来て貰えると助かります。待っていますよ―――光の巨人」

『「っ!?」』

 

唐突な言葉に出久とマグナは揃って耳を疑ってしまった。光の巨人、それはウルトラマンを意味する言葉の一つ。それを唐突に投げかけられてしまった、その後の授業は集中する事が出来ずにその事ばかりを考えてしまっていた出久をマグナは窘めながらそちらは此方で考えると言うが出久は考えてしまう。如何してマグナの事を知っているのかと。

 

「(マグナさん、もしかしたらこの地球に潜伏している宇宙人がいるとか……)」

『いない、とは言い切れないね。だがそれが悪質なのかは分からないね、純粋に平和を望んでいるというのもあるからね。君たち地球人にもヒーローやヴィランがいるのと同じだよ』

 

極悪宇宙人(テンペラ―星人)地獄星人(ヒッポリト星人)策謀宇宙人(デスレ星雲人)などなど多くの物騒な肩書の宇宙人はいるがそこに住むすべての人々が悪人という訳ではない。それに実例として平和だけを求めて平穏に地球で過ごしていた宇宙人も多く存在しているのだ。故に行って見るしかない、という事になり放課後早速出向いてみる事になったのであった。

 

『おいおい出久君、緊張しすぎだぞ。案外友好的な方かもしれないぞ、それだったら私以外の未知との遭遇になるのだから君は地球初の事例になるんだよ』

「で、でも僕はマグナさんしか知らないんですよ。他の宇宙人にどんな顔したり対応したりしたらいいなんて分からないですよ……」

『まあそこは地球人らしい感覚だね』

 

そんな会話をしながらも校舎裏へと足を踏み入れてみると―――そこでは一人の少女が自分達の姿を見ると瞬時に駆け寄ってきた。ゴーグルを装備を付けながらドレッドヘアーのようにまとまった癖のあるピンク髪とスコープのようになっている瞳が特徴的な少女は出久へと一気に駆け寄りながら早口に語りだしていく。

 

「おおっ来て頂けましたか本当にありがとうございます実は結構不安だったわけですよ突然あんな事言っちゃいましたからねまあ来てくれたわけですから別段何も思っても無いですし感謝しかありえませんよハッハッハッ!!」

『これはまた、強烈な子が来たね……』

 

息継ぎもせずに今の言葉をば全て話したりテンションが凄い高かったり色々と物申したい事があるのだが、出久は取り敢えず言いたい事を言う事にした。

 

「あ、あのえっと……貴方は一体誰なんですか、光の巨人とかいろいろ言ってましたけど……」

「おおっそうでしたそうでした自己紹介もしてませんでしたねこれは失礼いたしました!!雄英高校サポート科1年H組所属、未来の天才メカニック・発目 明ですどうぞお見知りおきを!!というか是非とも光の国の方とは仲良くしたいのです!!」

「ひ、光の国!!?」

『……如何やら本格的に私の事を知っているらしいね、是非とも話を聞きたいね』

 

光の国の事を知っている、その事は出久を除けばオールマイトしか語っていない。という事は別の宇宙から来た宇宙人から聞いた辺りが妥当になるだろう、事情を知っているならば是非とも友好的な関係を築いておきたい。と出久と変わって貰ってマグナが表に出る。

 

「おおっ一気に雰囲気が変わりましたねという事は貴方が噂の来たぞ我らのウルトラマンですね!!?」

「その方ではないがウルトラマンである事は確かだね、それで君は一体何者だい。いや正確に言えば君と共に居る宇宙人は一体どこの方かね、ああ出身の事だよ、ねぇそこにいるんだろう?」

「矢張りお気づきでしたか、博士出てきた方が良いですよ~」

 

その声と共に発目という少女の背後へと視線を向ける、地球人では気付けないだろうがマグナ自身はとっくに把握していた。そこにいると、そこの景色が僅かに歪んでいくとそこに潜んでいた存在が明確になってきたのである。

 

「申し訳ない、直接顔を合わせるべきと分かっていたんですがね。明ちゃんの立場を危うくする訳にはいかないと光学迷彩を使っていたんだ」

「いや構わないよ」

 

現れたのは全身茶色に近いオレンジの色の様な体表をしたかなり大柄な存在、それは肩には渦を巻いた物がありカタツムリのような突き出た両目を持ったかなり特徴的な姿をした宇宙人だった。それを見てマグナは何処か安心したような仕草をしながら笑う。

 

「いや少しばかり安心したよ、貴方の星の偉人には私の星の偉人がお世話になりましたね―――ファントン星人」

「いえいえ此方こそ、メビウスさんには此方もお世話になった物ですよ」




という訳でウルトラマンメビウス、X、タイガなどに登場したファントン星人の登場です。この人を知ってるという方は多いでしょうし友好的な宇宙人ですので抜擢しました。

前回のサブタイトルは前回のサブタイトルはウルトラマンメビウスの第22話『日々の未来』が元ネタです。
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