緑谷出久はウルトラマンと出会う。   作:魔女っ子アルト姫

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訪問と出現。

遂にやって来た三ヶ国訪問日。PLUS基地の滑走路に直接待機しているナイトアイや出久らは間もなくやって来る各国の重役の出迎えの為に待機していた。ナイトアイは酷く落ち着いていたが出久は出久で別の意味で不安げな顔をしていた。

 

「出久君先輩落ち着いてくださいっす」

「分かってるけどさ……でも海外の偉い人と会うと思うと怪獣とかと戦うのと別の緊張が……」

「まあ分からなくはないさ、でも普段通りで良いんだよ」

 

とハルキと光士に促されるのだが緊張は一切解れる事はない。故か何度も深呼吸をする事で緊張を必死に解そうとしている姿が見られている。そんな時に一機の飛行機は滑走路へと降り立った。

 

「まずはアメリカからだな……アメリカの特空機パイロットや司令官が来る」

「えっもう既に特空機のパイロットが?」

「ああ。元々は空軍のトップガンだったらしい、だが抜群過ぎる操縦スキルは此方からの提供で作った特空機シミュレーターでも遺憾なく発揮されて任命されたらしい。翻訳機は付けているな、さて来るぞ」

 

降り立った飛行機のハッチが開かれ、降りてくる人物。

 

「HELLO,Mr.ナイトアイ!!アメイジングな日が来るのをハートから待っていたゼェイ!!」

「ええっようこそPLUSへ。歓迎します」

 

と跳び下りるかのような勢いで一気に階段を飛ばして着地したのはカウボーイのような服装に身を包みながらテンガロンハットが良く似合うナイスガイ……なのだが妙な程に日本語と英語のミックスがされていてインチキ外国人のような事になっている。とそんな漢は此方を見るとOh!!と声を上げながら歯を見せて笑った。

 

「ア~ハァ、噂のスーパーロボッツのパイロット?」

「あっはいっナツカワ ハルキっす!!」

「Oh yes!!ユーの戦闘記録(バトルレコード)は見させて貰ってるぜ!!実にアメイジングでエクセレント!!是非ともトゥディはミーアイズで見たいもんだゼ」

「有難う御座います!」

 

と次は出久を見る、一瞬酷く鋭い瞳を作ったので身構えてしまうがその反応速度を見て酷く嬉しそうな顔をしながらその手を握りながらブンブンを上下させるように握手をする。

 

「ナイスレスポンス!!そうかユーがウルトラスーツのテスターのイズク・ミドリヤだな!?ユーもミーは凄いと思ってるぞ!!」

「あっ有難う御座います……」

「Shit!!自己紹介が遅れちまったなっマイネームイズ、キング・チェック!!ナイストゥーミチュー!!」

 

漸く自己紹介をしたアメリカのPLUSでの実働部隊の隊長を任される事になっている特空機パイロット、キング・チェック。元々アメリカ空軍の中でも最高峰の技術を誇るエースパイロット、彼の個性も相まって戦闘に顔を出せば終わりが訪れる事から『王手(チェックメイト)』と呼ばれている。

 

「えっとっ本日は遠い所を態々お越し頂き有難う御座います……」

「チッチッチッ!!そんな畏まった挨拶なんてノーセンキュー!!ミーたちはトゥギャザーに地球の平和を守るチーム、遠慮はしなくても問題ナッスィング!!」

「んじゃまあ遠慮しませんけど……なんでそんなインチキ外国人みたいな口調なんです?」

「ちょっと発目さん!!」

「おっとこれはこれは……トゥルーな事を言われちまったぜ」

 

発目の遠慮のない言葉にもキングは一切怒る事も無く笑顔のままだった。曰く、日本の友人を迎えた時に日本のアニメを真似てこの口調をしてみたら笑いながら喜んでくれた事が関係しているとの事、それから日本人と接する時にはワザと口調を崩して接しやすくしているらしい。実際大人から子供まで笑顔で接してくれているとの事。

 

「っという訳だ、気軽に接してくれて問題ナッスィングだぜイズゥク!!これからミーとユーはソウルメイト!!」

「ソ、ソウルメイト!?」

「まあ心の友って事だよ、良かったね出久君グローバルなフレンドが出来てハッピーうれぴーって所かな」

「オウッそのフレーズゲッツ!!ユーも中々イケてるねぇ~、ジャパンに来てこんなにもトークが通じるフレンドが出来てミーはハッピーうれぴーネ~!!」

「センキューキングッ頼もしい味方が出来たよ」

 

と早速馴染み始めるキング、その雰囲気にはモルスに通じるものがあると出久は感じた。柔らかくどんな形にも変われつつも自分という個を失わずに強く前に進んでいけるタイプ。ある意味特空機パイロット向きとも言える。

 

「キング、君一人だけとは……予定では司令官も来るという話だったが……」

「ソーリーねナイトアイ、グレイトな祖国のPLUSにも色々とプロブレムがあるんだぜ。最近じゃPLUS関係の設備をエイムするヴィランも後を絶たない。お陰でコマンダーもトゥギャザーするだったスターアンドストライプも来れなくなっちまった。だからミーが全権を預かる事になっちまった」

 

気軽な日本旅行のつもりだったのにと愚痴を零すキング、特空機関連が元々の管轄だったのにそれ以外の事もしなく行けなくなったので観光する暇が無くなったとダルそうにしている。

 

「まあまあキング、後で基地周辺の防衛町を案内しますから」

「Oh!ジャパンのワードプレイネーミングね!!そう言うの大好きねっ!!」

 

光士の肩に腕を回して大きく笑っているキングに緊張していた事が馬鹿らしくなってきた出久、確かにこれから一緒に地球の平和の為に戦って行くのに緊張するのもおかしな話だなと思いながらロシアと中国から人には緊張せずに接しようと思う。しかしその最中ナイトアイはしきりに時計を確認する。

 

「可笑しいな……もう来ても可笑しくないんだが……」

 

そんな時だった。けたたましいサイレンの音が鳴り響いた、聞き慣れるという事が好ましくない緊急事態を知らせるアラートだ。

 

「What happened!?」

『ナイトアイ司令急いで司令室までっ!!竜ヶ森湖から怪獣が出現しました!!それに関係してロシア機と中国機は進路を変更しました!』

「分かった直ぐに向かう!!」

 

まさかこんな時に出現するのかと思わず舌打ちをするが直ぐに切り替える、こんな時の為に自分達が居るのだと。直ぐに第一戦闘配置を出久達を率いて司令室に急ごうとするがそれにキングも続いた。

 

「キング、貴方は客人だ。避難を……」

「NO!!ミーだってこの地球を守る為にPLUSに参加した一人!何を言われようともミーはトゥギャザーにファイトするぜ!!」

「……正直心強い、では共に司令室へ」

「OK!!話がクイックでナイスね!!」

 

共に司令室へと駆けこんでいく。先程の陽気で穏やかな姿とは一変して軍人として姿に成ったキングにギャップで風邪をひきそうになるが此処まで頼りになりそうな人もいないだろう。そして司令室に飛び込んだ時、現れた怪獣の全貌を知る。

 

「目標は!!」

「竜ヶ森湖から上がりゆっくりとですが南下中!!」

「メインスクリーンに出します!!」

 

メインスクリーンに映し出された怪獣、それは今まで出現した怪獣の中でも最大級の巨大さだった。全長300メートル級のとんでもないデカさ、動きこそゆっくりだがその巨体が動く故に移動距離は尋常ではなく思ったほど鈍くはない。

 

「Oh my goodness!?It's so big!!」

 

思わずキングが素で反応してしまうそれ程のデカさ。あれに比べたら特空機など子供同然、だがそれを見た時にナイトアイは思わず思ってしまった。余りにも巨大な身体に目が行くがその頭部は出現例があった。それは―――宇宙恐竜ゼットンのそれと同じだった。つまりあれはゼットンの一種という事になるが兎に角デカすぎた。

 

―――グモォォォッ……ゼットォォォンッ!!!

 

鎌のように発達している巨大な前脚を振り上げながら周囲を威嚇しながらゆっくりと進んでいくその姿は正しく怪物。それは当然、あれは唯のゼットンなどではない。宇宙に死を齎す神となって君臨すべく暗躍するバット星人によってこの地球と同じくウルトラマンが存在しない地球、フューチャーアースによって育てられたゼットン。バット星人によって過去のゼットンの中でも最強レベルにまで高められた最高クラスのゼットン、その名も―――ハイパーゼットン。

 

 

「いいぞゼットン、そのまま思うが儘に暴れろ……そのままな。ハハハッ!!活躍もみてぇが俺は俺で行くか……古臭い思想をぶっ壊す、お前が暴れれば暴れる程に―――マキアが目立たなくなるからな……!!」

 

―――ゼットォォォン!!グモォォォオ!!!

 

「いい子だ……んじゃ頼んだぞ」




キング・チェック。当然元ネタはゲッターのジャック・キング。面白外国人っぽいけど元アメリカ空軍のトップガン。

早速仲良くなったと思いきやそこにハイパーゼットンのエントリーだ!!ギガントだけどこの状態でもかなり離れている地点を精密に火球で狙撃出来たりと相当にやばい能力持ち。後鎌の威力は普通にやばい。

最大級の怪獣の登場、さあ戦う為に飛びだせPLUS、飛び出せマグナ!!
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