劇場版僕のヒーローアカデミア、二人の英雄編へこれから入ります!!
ゆっくりの投稿になるかもしれませんが、如何か気長にお待ちください!!
緑谷出久はウルトラマンと共に夏休みを過ごす。
工業地帯の一角、個性を利用した新しい枠組みの発電システムの試験中に謎の電力ロスが発覚。調査が行われたが、発電機関にもスタートキーを務めるヒーローの個性にも何の障害も無かった。再チェックも終わり改めて発電が行われようとした時―――それは現れた。
「ギィィイオオオオ!!!」
電気を喰らう怪獣、透明怪獣 ネロンガ。新しい発電システムは一度稼働すれば、火力発電以上の効率で長期的に発電し続ける。電力を喰らうネロンガにとっては格好の餌場。だがその電力はネロンガにとって想像以上の味だったらしく、日に日に電力の吸収量は増していき遂に発電所を襲撃しに来た。だが―――心配なんていらない、何故ならば―――ウルトラマンマグナが直ぐに駆けつけたからである。
「ディァッ!!ォォォォッダァダァダァ!!ディッデュォ!!」
腰を入れながらの連続パンチがネロンガの身体に命中していく、一撃一撃が怪獣の内部を抉る様な一撃故に爆発が連続的に起き続けていく。それらを受けながらもネロンガは飛び掛かって来るが、カウンターとして下顎に強烈な飛び膝蹴りが命中した。
「ギオオオオオ!!!」
その一撃で頭に来たのか、今まで食べ続けた電力をフルに消費しながら電撃の光線を放ってマグナを牽制しながらも自身は透明になって姿をくらまして行く。
「き、消えた!?」
『言ったろ、透明怪獣だって。姿を消すなんて朝飯前さ』
「い、いやでもどうするんですか!?」
透明になる、クラスメイトの葉隠の事を連想するが規模が桁違い。あんな巨体が透明になっているし相手は電気を武器にしてくる、これじゃあ何処から攻撃が来るのか分からない―――がマグナは全く慌てなかった。それ所か何処か自信ありげにしながら、地面を強く踏みしめながら腰を落とした正拳突きを放った。
「ディァ!!」
その一撃は何もない筈の景色……ではなく、透明であった筈のネロンガを完璧に捉えて吹き飛ばして大地へと叩き伏せてしまった。不意を突いて背後を取るだろうと踏むのを計算しての行動だろうが、生憎マグナにはネロンガの全てを捉えられていた。
『ソナーの要領で周囲にエネルギーを放ってその反射を捉えただけさ』
「だ、だけって言いますけどそれって結構高度なんじゃ……」
『大丈夫、マックスの奴だって出来てたから。さあ決めるよ!!』
「ヘァッ!!」
首元を殴られた事でもがき苦しんでいるネロンガ、直ぐに姿を消そうとしているのでそれに向かってマグナはスペシウム光線を発射。スペシウム光線はネロンガへと到達して全身へとエネルギーを拡散させていくと内部の電力を蓄えていた器官の誘爆を誘発してそのまま大爆発させた。
「マグナ様ぁ♡やっぱりしゅごい~♡」
最早ヒーローは手が出す事が出来ない現場、ネロンガに手を出すどころか遠目に見て何時でも避難できるようにするのが精一杯なヒーロー達の中で唯一、戦いを近くで見ようとしていたヒーローがいた。Mt.レディである、保須市によってマグナに救われてから完全にご執心になっているのか怪獣退治後の現場調査などにも積極的に参加している。
「シュワッチ!!」
そのまま空へと飛び去って行くマグナをMt.レディはハートを瞳に浮かべたまま見送った、そして望む事ならばもう一度……と様々な事を思案するのであった。
「ハァッ……すっごいニュースになってるよ」
『まあそりゃそうだろうね』
自宅に戻った出久を出迎えたのはリビングのTVで流れているニュースを熱心に見ている母の姿、そしてそのニュースは当然ウルトラマンと怪獣の戦いの事だった。ウルトラマンとして怪獣として戦うようになって浅い出久としてはなんとも慣れない感覚があった。
「取り敢えず夏休みに入っててよかったぁ……」
『それには同感だね』
怪獣の出現やヴィランによる雄英襲撃やらで夏休みに行う予定の林間合宿はまだ調整中との事で出久は学生らしい夏休みを過ごしていた。その間にもヒーローになる為のトレーニングは欠かしていないしウルトラマンとしても戦っている。マグナと共にある以上致し方ないし必要な事だとも思っているが、矢張り規模も違い過ぎる戦いにまだ慣れない。
「あれ、電話……はいもしもし」
『もしもし緑谷少年かい!?ニュース見たよ大丈夫なのかい君は!?』
突然の電話に出てみると、矢張りというべきかこの人だった。オールマイト、ニュースを見て慌てて掛けて来てくれたのだろう。
「大丈夫ですよ僕は。戦いはマグナさんに任せっきりな感じになっちゃってますけど」
『そうか、いやすまない。分かってはいたんだが聞かずにいられなかったんだ、怪獣との戦いが身体に響いてるなら中止にもする事を考えていたから』
「全然大丈夫です、寧ろこれで行けなくなったら僕死んでも死に切れませんよ」
『まあ死に掛けたら私が引き戻すから問題ないと思うよ』
「マグナさん……冗談に聞こえませんよ」
実際問題一度死ぬところを助けられている身としては何とも言えない気分になる。兎も角自分には全く問題はない、だから明日からの予定を変更なんてありえない。断る理由も中止する理由も存在しない、つまり堂々と行く事が出来る。
「でもオールマイト、本当に良いんですか。僕も行って」
『問題ないさ、寧ろ今回は君も来ないと話にならないさ。何せ―――デイヴには君とマグナさんの事を紹介するつもりでいるんだからね』
明日から、自分はオールマイトと共にある場所へと赴く事になっている。それはこれからの地球の運命を決める事にも繋がる大事な用件、対怪獣災害想定組織の設立にも関わる。
「それより発目さんも一緒に行くからですよね……?」
『いやまあ……うん、なんかごめんね?』