緑谷出久はウルトラマンと出会う。   作:魔女っ子アルト姫

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I・アイランドにようこそ。

「いやはや改めて私まで招待して頂いちゃって全く以てすいませんねぇあっはっはっは!!という訳で緑谷さん、新しいコスチュームの試作品も持って来てますのでI・アイランドの設備を活用させて貰って試験運用と行きましょう!!」

「えっこんな所にまで来てまでやるのっていうかンなもん持って来てるの!?」

「嫌だぁ~私を誰だと思ってるですか、グルテン博士の圧縮バックを活用して持って来てますよ」

 

I・アイランドに到着すると同行してきた発目は大きな声で笑いながら持ってきたというコスチュームのテストをやりたいと言い出してきた。確かにI・アイランドならば施設もあるだろうからやろうと思えばできるだろうが……出久としては夏休みにそんな事は出来ればしたくない……という思いで支配されている。

 

「HAHAHA!!少年少女、さあ入島するぞ~!!」

「はっはい分かりました!!」

「っという訳で―――どうぞ緑谷さん!!」

 

そう言いながらも発目はバックを開け放つとそこから無数のパーツが飛び出すと出久の身体へと装着されている。それぞれが自分の役割を分かっているかのように自動で装着されていき、僅か数秒で完全に装着が完了し、そこには出久のコスチュームであるGAIAだった。

 

「えっ何で!?確かに発目さんが持って来てくれるって話だったけど!?」

「フッフッフ……改良したに決まってるじゃないですか!!自動装着機能を付けてみたんですよ、パーツを分割化しつつも強度を下げないのには苦労しましたけど問題なさそうですね!!実は全くテストしてなかったんですよね!!」

「こんな時にまで実験台にしないでよ!!?」

『今更過ぎるさ出久君、さてオールマイト今のうちにヒーリングパルス行っときますね』

「頼みますよマグナさん」

 

これからオールマイトは入島してしまえば多くの人々の目に晒される、そこでは日本の№1ヒーロー、オールマイトとして振る舞う必要がある。だが現在のオールマイトのマッスルフォームの維持時間を考えるとかなり厳しい物があるので今の内にヒーリングパルスを補給しておかないと不味い。

 

「大変ですよね~定期的にやらないとマッスルフォームの長時間維持が出来ないとか」

「まあこの位は我慢するさ、以前に比べて活動時間は段違いに伸びているからね!!」

 

簡単な照射を受けるだけで3時間が6時間に伸びる。そして現在はマグナの尽力もあって10時間は維持が出来るようになっている。

 

『……良し、今回は少々強めにやりましたのでこれで丸一日は問題ない筈です』

「有難う御座いますマグナさん!!この感触、この筋肉の躍動感!!若かりし頃が戻ったよう、です!!」

 

サイドチェストやらモストマスキュラ―のポーズを取っているオールマイト。マグナ曰く強めのヒーリングパルスを受けた影響か、自分と元気になっているというか筋肉が大きくなって身体が更に大きくなっているように見える。

 

「あっそうだ発目少女、私の事はくれぐれも!!」

「分かってますって。マグナさんと同じ位のトップシークレットでしょう、その位弁えてますって」

 

それを聞いてほっと胸を撫で下ろす。マグナを事を知っていたり宇宙人であるグルテン博士の事を考えて、連携が取れた方が良いという事で発目にも自分の事を告げているオールマイト。少々不安な所もあったが、態々マグナの名前を出してくれているので絶対だと思える。そんなこんなで到着したI・アイランド、発目としては最先端の技術を見る事が出来たり情報交換も出来たりするので来ないなんて選択肢はあり得ない。

 

「ウッヒャアアアア!此処の入国審査のシステムだけでも来た甲斐があったってもんだぜぇぇぇぇ!!!空中投影型のモニターとかマジ分かってますよねぇぇ!!」

「は、発目さん落ち着いて凄い視線集めるから!?」

『集めてるが正しいね』

「HAHAHA!!発目少女は本当に元気だね!!」

 

入島IDの確認や網膜、虹彩、声紋の認証といった様々なチェックが瞬時に光が当てられるだけで完了されて今度は荷物の検査が行われていく。確かに技術的には相当に凄い物なのかもしれない……だが此処で出久は思う。発目のバックはグルテン博士の、ファントン星の技術が使われている。それがチェックされるというのはまずいのでは……。

 

「大丈夫ですよ、博士もその位の対策はしてますから。向こう側にはコスチューム関連が入ったバック程度しか把握出来ませんよ」

『心配は知らない、という事か』

 

流石はグルテン博士、と思っていると入国審査も終わっていよいよ完全な入島が出来た。人工島とは思えない広大な敷地に広がる最先端技術が作り出した夢のような光景。此処では個性の使用が制限されていない、故に個性を使った施設なども充実しておりそれらを活用した技術なども大量に存在する。

 

「ウッヒャヤアアアアアアア遂に来ましたよI・アイランドォォォォッ!!!何時かぜってぇ来てやろうと思って特許が認められたらスポンサー企業の株を買い漁る予定だったのが数か月前倒しだぜぇぇぇぇ!!!」 

「ってもう特許申請してるの!?」

「そりゃしてますよ、大体6個ぐらい」

「いや早すぎるよ発目少女!?」

 

だがマグナは逆に6個なのかと僅かな安心を浮かべた、異星の技術を用いて技術の発展をやっている発目ならば今ある技術体系全てをブレイクスルーする勢いで特許申請しても可笑しくないと思っていたからだ。流石に杞憂だったらしい。

 

「I・エキスポへようこそってオールマイト!!?」

 

今回は一般公開前のプレオープン、故に案内係の女性が声を掛けようとしたのだがその相手がオールマイトだった為に大声を上げてしまった。それからはもうあっという間に多くの人が雪崩のように押し寄せて来て大騒ぎである。発目はその前に出久に少し離れた場所に運んでもらって事なきを得た。暫くしてようやく落ち着いたのだが……

 

「まさか此処まで足止めを喰らってしまうとは……!!」

「いやどうやったらそんな所にまでキスマーク作れるんですか」

 

発目が真っ当なツッコミをする位には顔中にキスマークを作りまくっているオールマイトの姿があった。こういう対応が出来るのはマグナのヒーリングパルスで活動時間を延長しているお陰だとマグナにお礼を言っていると遠くからホッピングのような機械に乗った女性がオールマイトを呼びながら此方へと迫って来た。そして近くまで来るとそのままオールマイトへと飛びつくように抱き着いた。

 

「おじさま~!!」

「OH!!メリッサ~!!すっかり大人のレディになったね!!」

「もう17歳ですもの、昔に比べて随分重くなっちゃったでしょう?」

「HAHAHA!!なんのなんの~!!」

 

メリッサという女性はオールマイトをおじさまと呼んでいる辺りかなり親しいのが伺える。そんな彼女はオールマイトに降ろして貰うと直ぐに近くにいた出久と発目に視線を送った。

 

「紹介させて貰うよ。彼女は私の親友の娘で」

「メリッサ・シールドです。はじめまして」

「雄英高校ヒーロー科1年の緑谷 出久です。宜しくお願いします。それでこっちが……ちょっと発目さん」

「んっ……あっ発目 明です」

「ええ、宜しく。―――所で貴方が纏っているコスチューム……」

 

自己紹介を終えるとメリッサは直ぐに技術者の表情になってGAIAに触れながらも興味深そうな熱い視線を注ぎ始めた。

 

「凄いわこのコスチューム、この装甲に使われてる素材見た事ないわ。駆動システムとか動力源はどうなってるのかしら」

「ほほう気になりますか、では開発者の私が説明しますよ!!」

「貴方が作ったの!?是非教えて欲しいわ!!」

 

何やらメリッサは発目とすぐに打ち解け合った、技術者同士なだけあって何か通じ合う何かがあるのかもしれない。そんな二人にオールマイトは大きな咳払いをした。

 

「メリッサ、申し訳ないけど」

「あっそうでしたね、ごめんなさいね後でじっくり教えて貰っても良いかしら」

「ええっ勿論!!その代りに……」

「分かってるわ、最新鋭技術でしょ?」

「話が早くて助かりますねぇ」

 

「発目さんが……普通に会話してる……!?」

『何だろうね、スゴイシツレイだって分かるけど凄い新鮮な気分だよ』

 

 

 

―――予定通りだ、奴を暴れさせろ。

 

 

―――ギィィィッ……ギィィィィッ……。




ラストの怪獣のヒント、水棲怪獣。平成シリーズ。強敵怪獣。
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