「私がぁぁぁっ再会の感動に震えながら来たぁっ!!」
「ト、トシ―――いやオールマイト!?」
メリッサに案内されるまま、やってきたのはセントラルタワーの上層階。そこにいる人こそ―――オールマイトの旧友、いや元相棒とも言うべき存在、大切な親友であるデヴィット・シールド。ノーベル個性賞を受賞した個性研究のトップランナー、多くのヒーローのサポートアイテムを開発しているし特に代表的なのはオールマイトの着用しているヒーローコスチュームだろう。
「HAHAHA!!本当に久しぶりだなぁデイヴ!!会いに来てやったぞ!メリッサが私に招待状を出してくれたのさ、お陰でこうして会いに来れたという訳さ!!」
「そうか、そうか……!!ハハッ全く本当に久しぶりだな、メリッサにこんなにも感謝したくなったのは久しぶりかもしれないな」
「フフフッどういたしまして、如何久しぶりのマイトおじさまは」
「全く―――互いに歳を取ったな」
「やめてくれよデイヴ、お互いにそういう事は考えたいなんて思わないだろう?」
「全くだ」
「「HAHAHAHA!!!」」
気兼ねなく接する事が出来る親友同士という空気が滲み出ているやり取りにそれをオールマイトの後ろから見ているマグナは思わず、アサリナの事を思ってしまった。彼女のやり取りもあんな感じ……
『(いや、彼女と比べるのはデヴィット氏に失礼だな)』
―――僕にも結構失礼な発言なんだけどなぁ!!?
『(何だ今の、毒電波か?)』
―――ひっでぇ!!!
と何処からか聞こえて来たアサリナの声を毒電波扱いするマグナ、シレっとそう言えばウルトラ怪獣ってクトゥルフ系多いよな~と考えたりもしている。極めてどうでもいい。
「さて紹介するよって緑谷少年なら、私が紹介するまでもない位に知ってるかな?」
「モチのロンです!!デヴィット・シールド博士、ノーベル個性賞を受賞する世界的に有名な科学者で数々のサポートアイテムを開発してきた天才科学者!!オールマイトがを平和の象徴と呼ぶならば、博士はその技術で数多な平和に貢献してきた別側面の平和の象徴です!!」
「補足しますと特に代表的なのはオールマイトのコスチュームでヤング、ブロンズ、シルバー、ゴールデンエイジと言われるコスチュームも出掛けられますね!!特に私が好きなのはヤングエイジでして、あの新メガメッシュは幼い頃に親のお金を勝手に使って輸入したりもしましたねぇ……」
「サラッと何やってんの発目さん!?」
サラッと暴露された所業にツッコミを入れる出久。だがそんな話を聞いてデヴィットやメリッサは大いに笑っていた。確かにこれは紹介は必要ないし何とも愉快なお客さんが来たものだと旧友が訪ねて来てくれたのと別の意味で嬉しくなってくる。
「デイヴ、久しぶりの再会な訳だし話がしたいんだけど時間取れるかい?出来れば緑谷少年と発目少女、そしてメリッサも同席させて」
「フム?オールマイトがそう言うなら時間を取らない訳にはいかない」
「私も?」
オールマイトの言葉にやや不信、というよりも不思議な思いを抱きつつもデヴィットとメリッサはオールマイト達との念密な話をする為と言って助手のサムに退席して貰いつつも談話室へと通した。
「それじゃあお茶淹れるわね」
「あっ大丈夫ですよお茶なら持ってきますよっと」
発目はバックから巨大なポットを取り出した、サイズ的に絶対収まる事がない給水機の登場に二人はギョッとしつつも目を白黒させながらもバックを見つめている。ちょっと高級そうなカップにお茶を淹れる発目に思わず質問してしまった。
「発目ちゃん、だったわよねそのバック如何なってるのかしら!!?明らかにサイズオーバーなのにどうして収まってるのかしら!?」
「いや、しかもこのタイプのポットはかなり重い筈……矢張り、大人が力を込めて持ち上げる類の物だ」
「おおっ流石目敏いですね。それはこのバックは圧縮技術があるからです!!重量関係は純粋に私が簡易的な強化外骨格を今着てるからです」
「着て来てるんだ……」
圧縮バックにも興味を惹かれるが、強化外骨格にもかなり興味をそそられている二人。出久の纏っているコスチュームのような物なのかと詳しく話を聞きたいという技術者の眼になっている。オールマイトと出久は話出来るかなぁ……と心配しているがマグナは寧ろ好都合だと思う。
『大丈夫ですよ、寧ろ良い流れですよ』
「(どういう事でしょうかマグナさん)」
『これから私の事や怪獣災害想定組織の事を話すのでしょう、それならばいきなり突拍子の無い話よりもこういった技術があるんだけどこれは実は地球外の技術なんだ、と繋げた方が受け入れやすいでしょう。特に技術者ならばファントン星の圧縮技術なんて地球の技術じゃないなんてすぐにわかるでしょうし』
「(確かに、保須市のツルク星人の事は世界中で報道されてますけど宇宙人じゃなくてそう言う個性持ちって認識が強いですもんね)」
「(成程……納得しました)」
発目がそういう事を狙ったのかは謎だが……まあ兎に角、これで話はしやすくなった。
「デイヴ、そのバックだがどう思う?」
「―――素晴らしい!!圧縮技術というのは確かにサポートアイテムでも様々な形で利用されているが、どれも
「しかも重さが変わらないって事は圧縮しても変化が起きてないって事ね!?圧縮の過程で重さの連動は結構深刻で内部の破損や変形の判断基準でもあるの!!」
「(軽ければいいって思ってたけど、そう言う考えもあるんだなぁ……)」
やっぱり大興奮するよな、と発目は何処か暖かい目を作っていた。グルテン博士と会ったばかりの頃の自分のような反応だ……と思わず懐かしんでしまっていた。
「デイヴ、その技術―――地球のモノではないと言ったら、君は信じてくれるかい?」
「ト、トシ君は何を……いや確かにこんな技術は……地球のそれではないとは思うが……」
「マイトおじさま、もしかして前に日本に出現したあの巨人が関係してるんじゃ……」
「流石メリッサ鋭いね。これから私は君達にひた隠しにしていた秘密を明かしたい、そして出来る事ならばそれを守り、これからの地球の為に共に手を取り合って前に進んで欲しいんだ」
突然のオールマイトの言葉に困惑するメリッサ、デヴィットも流石に驚いていたが―――嘗ての相棒のそんな強い言葉を向けられて昔の日々がフラッシュバックする。共に人々を救うヒーローとして活動していた時の事、オールマイトは理由もなしに秘密を作らない。きっとそれは周りを思っての事だ。
「今更な言葉で少し心外だぞトシ。君と出会ってサイドキックをしていた時から危険なのは百も承知だったさ」
「パパ……そう、よね。マイトおじさまが私にもお願いする位大切な事なのよね、私なんかで良ければ精一杯力になります」
「デイヴ……メリッサ、有難う……!!そして単刀直入に答えを言わせて貰うよ―――マグナさん」
『ええ』
その言葉を受け取って出久から光が溢れてマグナがホログラムのような姿で現れる。それに二人は目を限界まで見開いてしまった。
『初めまして、私はM78星雲・光の国からやって来たウルトラマンマグナと申します。突然のお話故に信じられない事も多いかもしれませんが、如何かお話をさせて頂きたい』