ウルトラマンマグナとしての姿を見せ、この地球は明確に異星人が現れているという証明をシールド親子へと行った。流石に動揺するのは分かっていたが、この世界を考えると致し方ない―――
『あの、そこまで写真を撮られるのは流石に困るのですが……』
「ああっ申し訳ありません、ですが技術者、いや一人の科学者としては他の星から来た方とこうしてまみえる事が出来る機会など滅多にありませんし私自身、実はあの映像を何度も見直したりもした物ですから!!」
「デク君はマグナさんと一緒に居るのね!!どうやって一体化してるの!?あれだけの巨体に成れるのにその場合の質量は!?身体への影響は!?そもそも二つの意識が一つの身体にあるっていうのも凄い興味深いわ!!」
マグナに対して全力にカメラを回しているデヴィットに出久のGAIAに触れながらも考えるられる限りの疑問を上げながらも自分で情報を整理しつつもスーツに対して見解を述べ続けているメリッサ、と中々にカオスな状況になっており流石のマグナも戸惑っていた。
「え、えっとあの……(す、凄い近いぃぃぃぃぃ!!!)」
メリッサという美女に超至近距離からGAIA越しとはいえ身体中を触られている事に変わりはないので沸騰寸前の出久。是非とも助けを認めたいのでオールマイトにSOSを視線で送るのだが、肩を竦められつつの申し訳なさそうな表情を向けられて軽く諦める。
「GAIAについては詳しく私がお話しますよ!何せ―――緑谷さんはマグナさんと一緒に居る影響で光線迄打てますからね」
「「光線―――ビーム!!?」」
「ええ、そして私はそれに合わせてスーツ越しでも発射できるようにしましたから!!」
「「詳しく聞かせて!!」」
「ゴッホン!!!デイヴにメリッサ、流石に二人が困っているし話を進めさせて貰ってもいいかな!?その時に一つずつ質問をするという事で!!」
オールマイトの一言で発目の言葉でヒートアップしそうになった二人に冷や水を掛ける事に成功し、なんとか正気に戻す事が成功する。だがそれでも聞きたい事は山積みなんだという光が瞳に宿っていて妖しく輝いている。
「申し訳ありませんでした年甲斐もはしゃいでしまって……それでえっと……ああ、言葉が纏まらない……」
『では此方からのお話を先にさせて頂いても?』
「はっはい大丈夫です、お聞きしながら考えを纏めつつ落ち着こうと思います」
『では、オールマイト貴方の事を絡めて』
「そう、ですね……分かりました」
オールマイトが大きく深呼吸をしながら、胸の痞えを取ろうとするような仕草に思わず二人はギョッとする。そしてオールマイトはそのまま……マッスルフォームを解除しトゥルーフォームへとなった。デヴィットはその事を知っていたが、メリッサは突然オールマイトがガリガリの骸骨のような姿になってしまった事に驚愕し、口を塞いでしまった。
「おじさま……!?その身体は、一体……!?」
「……驚かせてゴメンよメリッサ、君にもショックな話にもなってしまうが確りと受け止めて欲しい」
体躯こそ大きく変わっていたが瞳は全く変わらない光を宿し続けている、それをメリッサは汲み取る事が出来たのか困惑しつつも必死に平静になろうと努めながらオールマイトの話を聞く。5年前の決戦、それによって瀕死の重症を負った。一命はとりとめたものの、その後遺症によって現在では見る影も無い窶れて姿になってしまった。
「パパは、知ってたの……!?」
「……ああ知ってた。だがトシの希望で隠していたんだ、人々は平和の象徴が必要だから、私が平穏に過ごす人々の支えになると聞かなくてね」
納得は出来る、だが……しかしこれだけの話は終わる訳がない。これから先はデヴィットすら知らなかった物語……。
「まず、私の個性について話そう。デイヴやメリッサにも語らなかった真実―――ワン・フォー・オール、それが私の個性なんだ」
「ワン・フォー・オール……」
「一人は皆の為に……」
「そうだ、そしてそれは極めて特異な個性なんだ……」
「(マグナさん、次は……)」
『(そのままバトンの事を。いきなり無個性なんだと言わないように)』
「(き、気を付けます)」
オールマイトはマグナの手を借りつつも必死に言葉を選び、文章を形作って思いを伝えていく。表面上は冷静に話し、裏で戸惑いと焦りを隠しながら。
「継承される個性、そんな個性があるなんて……」
「ああ、そして……私はそれを緑谷少年へと託したんだ」
「えっ!?デク君にって……それじゃあ今おじさまは元ある個性だけで!?」
「いや私は元々無個性なんだ」
「「えっ!?」」
『(だから何であっさり言うんですか……)』
「(あっ!?)」
何の為にアドバイザーとして自分が手伝っていたのか全く分からなくなってきてしまった。平和の象徴、オールマイトが元々無個性だったなんてショックを受けて当然の真実を如何してワンクッション作ったり、覚悟を作る時間を作らないのか……まあオールマイトらしいと言えばオールマイトらしいが。
『現状、オールマイトに個性はありませんが個性の残滓という物が残っています。彼はそれを使ってヒーロー活動をしているんです』
「それじゃあトシ、いやオールマイトは、もう平和の象徴では、いられないのか……!?」
「そんな―――」
「いや、私はまだ終わらない!!」
不安と絶望に飲み込まれそうな二人をマッスルフォームと力強い言葉で吹き飛ばすようにしながら力強く宣言する。そこにあったのは先程の痩せ細ったオールマイトではない、ヒーローとしてのオールマイト。その姿に幾分か不安が和らいだのか、それを更に加速させるように続けた。
「私は今、マグナさんの力を借りてマッスルフォームの維持時間を飛躍的に伸ばして貰っているんだ。マグナさんと会えなければ私は2~3時間しかこの姿で居られないけどお力を借りれば全盛期と変わらぬ力を丸一日維持し続ける事が出来るんだ」
「そ、そうなのかトシ……それを聞いて、少しホッとしたよ……」
「ええっ……それじゃあマグナさんはおじさまの恩人でもあるの……よね?」
チラリと視線をやるメリッサに出久はそうですね、と同意しつつ自分の恩人でもある事を告げる。
「僕も無個性でした、マグナさんと出会ってオールマイトからワン・フォー・オールを授かって色々ありました。僕は……まだ未熟です、けどマグナさんと一緒に何処まで行くつもりです。例え宇宙の彼方でも」
「デク君……」
「だからこそ、御二人にもマグナさんの事とオールマイトの事をお伝えしたかったんです。唯単純にヴィランと戦うヒーローとしてではなく、この星を守る力を貸していただきたいんです!!」
それを聞いて思った事は余りにもスケールが大きすぎるという事だった。国、都市の中で暴れるヴィランに対する力ではない。星という最大限と言ってもいい括りを脅かす力と戦う為にと言われて動揺しない方が可笑しい、可笑しい筈なのに……何故だろう、嬉しくて嬉しくて板しかないと二人は思った。
「―――有難うトシ、素直に話してくれて嬉しいよ。そうか、君は私達の事を思って個性の事を隠していてくれたんだね。いや当然且つ妥当な判断だ」
「すまないデイヴ……まるで君を信用していないような事を私は……」
「人の口にはシャッターを立てられないって奴ですよおじさま。でも話してくれて、嬉しかったです。そして今度は私達がおじさまを助ける番ってことよねマグナさん」
『ええ、力を貸していただきたい。発目ちゃんのように対怪獣災害想定組織の技術者としての協力の要請をしたくてお話ししました』
「勿論よねパパ!!」
「ああ当然だとも。寧ろ光栄の極みだよ。是非力にならせてください」
最高の返事が得られたと言ってもいい。これで大きく一歩前進―――したと思ったその時、I・アイランド全体が大きく揺れたのだ。海上に浮かぶこの人工島が。
「何でしょう地震ですかね?」
「いや此処島だけど海に浮かんでる人工島だよ発目さん!?」
「何かの事故か!?」
「いや、事故にしては振動が遠いぞ!!」
「パ、パパ外を見て!!」
『あれは―――!!』
メリッサに言われて窓の外を見た。I・アイランドの中央に位置するセントラルタワーからでも分かる程にそれは巨大だった。
―――ギィィィッ……ギィィィィッ……!!!
今にもI・アイランドを破壊してやると言わんばかりに赤い瞳を輝かせながら巨大な鋏を振り回している巨大な怪物。甲殻類にも悪魔にも見えるそれは雄たけびを上げながら迫って来ていた。
折角デッカーが近いから、ダイナからのセレクト。レイキュバスのエントリーだ!!